札幌100マイル

とことん!雪まつり -さっぽろ雪まつり公式ブログ-

さっぽろ雪まつりの魅力や舞台裏を実行委員会スタッフが紹介する公式ブログ◆第70回さっぽろ雪まつりは2019年1月31日(木)~2月11日(月・祝)に開催します。 なお、ブログの内容に関係のないコメントは、予告なく削除させていただく場合があります。

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別れのとき【10丁目会場】

今年もこの日がやってきました。
雪まつり期間中多くの人を楽しませてくれた、ちびまる子ちゃんとのお別れの日です。

10丁目会場では、午前中から取り壊しの作業が始まりました。
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(C)さくらプロダクション/日本アニメーション


重機がステージの一角を削っていきます。
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(C)さくらプロダクション/日本アニメーション


10丁目の大雪像は高さがあり、さらに後ろがすぐ道路に面しているため、
取り壊しの作業も慎重に進められていきます。

削りとった雪が後ろの道路に落ちると非常に危険です。
また、雪像が後ろに倒れてしまわぬよう、細心の注意を払いながらの作業です。
取り壊しというとダイナミックに雪像を削り取っていくイメージかもしれませんが、
危険が伴う作業のため、安全な取り壊しをするのには熟練の技が必要です。

上の方の雪を削れるよう、まずは少しずつ重機の足場となる雪を積んでいきます。

重機が方向を変えるたび、いよいよキャラクターが取り壊しかと、
見守るスタッフからも悲鳴のような声が出ます。
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そしていよいよ、たまちゃん&丸尾くんに・・・
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(C)さくらプロダクション/日本アニメーション


制作を担当した班長&副班長も取り壊し作業を見守ります。
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(C)さくらプロダクション/日本アニメーション

取り壊し作業開始から約1時間が経つと、たまちゃん&丸尾くんの姿が消えてしましました。
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(C)さくらプロダクション/日本アニメーション

さらに壁を削っていきます。
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今年は雪がよくしまっていたので(よく踏みしめられていたので)、削り取るのも簡単ではありません。
ガリガリと音をたてながら雪の塊が落ちていきます。

そして、まるちゃんも・・・
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(C)さくらプロダクション/日本アニメーション


作業開始から約2時間後の様子。
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(C)さくらプロダクション/日本アニメーション

まるちゃんの姿も見えなくなりました・・・。

大雪像を制作する以上、寂しいことですが、毎年この日がやってきます。
でも、また雪まつりの季節はやってきます。

喜んでくださる方がいるからこそ、制作隊を含め、スタッフ一同がんばれます!!

このブログを通して、さっぽろ雪まつりを応援してくださったみなさん、
ありがとうございました。

そして、第61回さっぽろ雪まつりに足を運んでくださった皆さん、
本当にありがとうございました。



第62回さっぽろ雪まつりは、平成23年2月7日(月)~13日(日)です!
また来年、お会いしましょう!!!

取壊し作業:ありがとうございました!

第59回さっぽろ雪まつりは、大盛況のうちに、昨日11日で幕を閉じました。
ご来場いただいたのは、全会場で2,159,000人!
ありがとうございました!

会期が近づくと、よく「雪まつり期間が終った後、雪像は何日くらい残っているんですか?」というお問い合わせがあります。
答えは...残念ながら、何日どころか何時間単位で、翌日のお昼にはすべて元の雪山に戻ってしまうのです。


こちらは7丁目西側「エジプトの遺跡」
朝9時に作業開始。高さがあるので大変そうです。


こちらは8丁目のスノーボードジャンプ台
重機の種類が少し違います。

次の日には壊してしまうと言うと「もったいない!」「1日でも市民開放しては?」とのお声もよくいただくのですが、現場で終日管理する人がいなければ、雪像に登りたくなる人もいるでしょうし、落ちてケガをするかもしれません。
また、雪は条件がそろえばすぐに溶けて崩れてしまうもの。崩落すれば大事故につながりかねません。
大通公園は街の中心部にあるので、市民の皆様の安全のために、即日壊してしまうのです。


 こちらは4丁目西側「守りたい地球、子供たちの未来」の取壊し作業。
かなり作業が進んだ朝7時半くらいの様子です。
4丁目は駅前通に面しているので、通りかかった車が、作業を見ようと停車してしまうと交通の妨げになるので、早朝6時から作業を開始しました。
多くの会場では、ロープを張って一般の方が近づけないようにしていますが、それももちろん安全のため。さらに5丁目の氷像は、雪以上に危険が伴うので、見物する人のいない深夜から作業を開始します。

そんな中、今年は8丁目の「国宝 犬山城」が、公園内に見物用のスペースを設けて8時半から作業を行いました。
もちろん近くまでは行けませんが、歩道の脇から見るのと違って、正面で見ることができました(※来年も同様に行われるとは限りません)

すごい人です!観光バスも次々とやってきます。

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制作に関わった自衛隊員の方がステージに上り、無事に終ったことを感謝し、お神酒をかけてから作業にかかります。

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重機がステージの端を壊し、斜めの上がり口を作って上って行きます。


隊員の方が見守る中、ショベルの一撃が。
狙ったところに自由自在にショベルが届く、その滑らかなアームの動きは、まるで自分の腕のよう。
見物の方からも「器用ねぇ」「すごいなぁ」と、オペレーターさんの技術に感嘆の声が。


重機が向きを変え、作業する部分が変わると、報道の方も機材を担いで移動。


どんどん崩していきます。真っ白の雪がしっかり固められていて、ガリガリと硬そうな音がします。
崩した雪をショベルの背の側でならし、その上に移動して高さをあげていきます。


作業開始からおよそ2時間、犬山城の天守にショベルの刃がかかりました。
取壊し作業といっても、ただ叩き壊せばいいわけではなく、雪片が落ちる方向も考慮しながらの慎重な作業になるので、時間がかかります。それでも作るのにかかる時間とは比べ物になりませんが...。

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4丁目西側も、およそ4時間半で雪山に。

札幌の冬はまだ1ヶ月以上続きますが、この雪山のずっと下では、春の準備が静かに始まっています。
日差しにさらされた雪解け水が土を潤し、緑が芽吹き春が訪れる日まで、大通公園はしばしの休息のときを迎えます。

今年と同じ雪像は二度と見られませんが、来年もまた、皆様に純白の夢をお届けいたします。
たくさんのご来場、ありがとうございました!

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