2012年09月 の投稿一覧
炊飯器の中は…
Posted by vetblog on 2012年9月26日(水) 19:25
だいぶ涼しくなってきたので、
お腹を出して寝ていると、思わず心配してしまいます。
先日、動物慰霊祭が執り行われました。
獣医としての立場からすると、天寿を全うしたと思える動物たちがいる一方、
別の治療法を試していれば…、もう少し早く病変を発見していれば…と
後悔が残る動物たちもいます。
慰霊祭を迎える度、
動物たちが動物園で、快適に過ごし元気に寿命を迎えられるよう
精一杯努力していこうと、強く思います。
力及ばない場面もあるのですが、精進あるのみです。
それでも、生あるものですから、動物たちはいつか死を迎えます。
死んだ後の動物も、動物園動物としての役割を果たしてほしい、との想いから、
このように標本を作成することがあります。
死んだ後も標本となって、
動物病院ガイドなどで、みなさんのお手元で、
動物への理解をより深めてもらう手助けをしてもらいます。
色々な標本と、色々な標本作製法があるのですが
ここ最近の、お気に入りはコレ
なけなしのOB権限より、大学の研究室から接収した電子ジャー。
以前スマイル120点の高知の獣医さんからお聞きした内緒の使用法で
標本作りに勤しんでいます。
写真の頭骨の持ち主や、電気釜の詳しい使用法が気になる方は
動物病院へどうぞ。その他の様々な標本たちと一緒にお待ちしております。
めがねめがねめがねめがね
Posted by vetblog on 2012年9月20日(木) 19:22
今朝あたりから、漸く秋の気配が漂い始めまして、
エゾリスたちも食糧調達に余念がありません。
心なしか今年見かけるリスたちは、一様に立派な体格をしているように感じます。
多岐にわたる残暑の影響の一端か?
はたまたこれも9月まで続く残暑の所為か、今期2度目の獣医実習でございます。
揃いも揃ったりメガネ男子3人。
時限メガネ女子獣医の説明を熱心に聞いています。
本日はオオカミのワクチン接種の実習。
「オオカミもイヌと同じワクチンを打っているんだよ」とか説明しつつ、
いざ実践です。
オオカミ一家の主、ジェイが嵌まっているのがスクイーズケージ。
檻の格子に動物を押しつけて動けなくする構造になっており、
簡単な注射が可能です。
流石に一家の大黒柱ジェイ、落ち着いたものです。
この度の実習、いと微笑ましきは
学生3人の統制のとれっぷり。只事ではございません。
お揃いのツナギに身を包み、
何処へ行くのも一緒。
いついかなる時も一緒。一糸乱れぬ統一感。
辛い肉体労働も、振り向きざまの素敵な笑顔で応えてくれます。
私とのめがねキャラ被りによる、
職員からの心ないメガネいじりに対しても、
眼鏡の奥でじっと耐える、
meganeな彼らの過酷な日々が続きます。
そんなめがね故の困難やら、
メガネが曇る残暑にもめげず、
立派な眼鏡3獣師に成長してもらいたいと、
切に願う先輩meganeにございます。
夜締め
Posted by vetblog on 2012年9月17日(月) 17:49
夜の動物園のヒトコマ。
この中に飼育員が隠れています。見つけられますか?
制限時間は0.8秒。動物園クイズ超上級編。
見つかりましたか?
エゾシカ担当が見事に夜の闇に溶け込んでいます。
飼育員レベルが上がると、このような擬態アビリティが会得できます(嘘)。
動物園職員たるもの、特殊技能の一つや二つ自然と身に着くのです(嘘の上塗り)。
あまりに残暑が続くせいでしょうか、9月だというのに夜の動物園です。
秋の夜の、と言いたいところですが、あまり秋らしくないのです。
食べてるものは秋っぽいララ。ホールシャケを独り占め。
夜も獣医は働きます。薬瓶を手に解説する獣医女子。
夜は元気なロリス達。件のシカ担の推しアニ。
秋の夜長も割と賑やか、動物病院でございます。
しとしとぴっちゃん
Posted by vetblog on 2012年9月10日(月) 18:00
雨の日は嫌いです。
雨音に反応したのか、このカエル…
またやった…。
はっきりくっきり、石を飲み込んでくれています。
2回目なので手加減してくれたのか、前回の3個に対し今回は1個だけ。
しかしながら、雨の日に変に張り切るのは断じてやめていただきたい。
この度も、えいやっと引っ張り出してございます。
こちらの心臓にも、カエルの身体にもよろしくありませんので、
雨の日だからと調子に乗るのは断じてやめていただきたい。
大事なことなので2回書きました。
明日も明後日も雨予報故、しばらく空も私の心も晴れそうにありませぬ。
9月になりまして
Posted by vetblog on 2012年9月9日(日) 18:50
近頃何だかもの寂しいのです。
もっと賑やかに仕事をしていたような…。
初秋のセンチメンタリズムのなせる業か、
あるいは、唯ぼんやりした不安感故か…。
…
……
………あれ、獣医実習が終了している…。
実習の2週間、どこへ行くのにも3人が列をなし
行く先々で、
餌をやったり、
餌をやったり、
覗き込んだり
あるいは覗き込んだり
3人3様に頑張ってくれました。
そんな華のある季節は早々に終わりを告げ、
多忙な秋に突入した私を慰めてくれるのは、最早彼だけにございます。
ィヨコ分けハンサムボーイの「降 鬱夫(ふる うつお)」氏。
甘い笑顔と甘い匂いで、日々の疲れを癒します。
ただし、出会った瞬間に離別を覚悟せねばなりません。
何故なら、彼ってばエサだから。
一期一会を噛み締める、秋雨の夜にございます。