札幌100マイル

動物病院だより メガネ獣医奮闘記

現場で働くメガネの獣医3名と動物たちとの悲喜こもごもをお送りします。

2012年01月 の投稿一覧

温故知新

こんばんは、獣医メガネ3号にございます。
円山動物園別ブログに3号被りの方が現れ、しかもその方が実はメガネ故、
アイデンティティが崩壊寸前にございます。

それはそれで。

年越し前、本棚崩壊の惨劇に見舞われ、



このような酷い有様にございました動物病院検査室の一角。


年明けから幾許か経過し、どのようになったかと申しますと…



取り立てて綺麗だというわけではございませんが、
何とかかんとか片付きましてございます。



いつとは知れぬ新本棚の到着を待ち侘びる蔵書の数々。
青くて四角い仮の塒で雌伏の日々にございます。

床に散乱しました書物を収納する傍ら、
これを機に、古いものは整理することといたしました。

獣医療の世界は日進月歩。
時を経た記述は、信頼性に欠けることもある故、
断腸の思いの仕分け作業にございます。


その最中、ふと一冊の本が目に留まりましてございます。



古びた書籍の中でも一際異彩を放つ旧字体。

恐る恐るペエジを捲っていきますと、





驚愕の昭和16年発行…。
書かれたのは何と戦前。

今や戦争を知らない世代が大半を占める日本社会において、
戦火を潜り抜けた希少且つ骨太な図書でございます。

70年以上前の解剖図説ではございますが、
現代の解説書と比較しても記載に遜色ないだけでなく、
網羅された動物種は脊椎動物から無脊椎動物にまでおよび、
現行の出版物を凌駕する勢いにございます。


さらに私を戦慄させたのは、その価格。



充実の内容にしてお値段据え置きもいいところ、まさかの5円。
サービス精神にも程があるというもの。
かのジャ○ネットたか○にも不可能な料金設定にございましょう…。

隠れキャラ

動物園の醍醐味と申しますと、
やはりナマの動物達の魅力を堪能すること、に尽きるかと存じます。

動物達の動き、息遣い、質感、匂い等々、
図鑑やテレビだけでは伝わらない生々しさを体感できるのは、
動物園ならでは。

時にはこんな風光明媚な光景を目にすることもございます。



月にサル山。


しかしながら、動物園の中を目を皿にして徘徊しておりますと、
なかなかどうして、魅力的な無生物たちにも遭遇するものでございます。



エゾヒグマ館のシンボルとして鎮座ましますこの方。
札幌市立大学デザインであり、由緒正しき出自のクマでございます。
鋼のボディが醸し出す、光沢、重量感、オシャレ感は
円山随一にございましょう。


20120110-02.JPG

こちらもさりげなさという点で、オシャレ度数はかなりのもの。
隠れっぷりもかなりのもので、
恥ずかしながら私、動物園勤務3年目にして、
ようやくお目にかかることが適いましてございます。
某海賊漫画のパ○ダマ○に匹敵する潜伏テクニックにございますれば、
この方々の所在をご存じの貴方は、円山動物園上級者にございましょう。


他にも、冬限定でお仕事に勤しむ方もいらっしゃいます…。


20120110-03.JPG

…去来する様々な違和感を押し殺しながら、何とかシャッターを切りましたが、
正直申しまして、平常心を保つのに必死でございました…。
このモノトーンの珍獣は、私の心の琴線を何かと鷲掴みにして止みません。
嗚呼、差し色の赤が小憎らしい!



茫然自失の表情を浮かべながらも、その実、我々を不意な転倒から守らんと、
24時間不眠不休で砂袋を配布していらっしゃいます。
唇にさしたる真紅のルージュは、
職務への熱意の表れとであるとお見受けいたします。

園路に散布された砂で、尻餅を免れた折には、
そっとこの方の額に手を添えて、その労を労っていただけたならばと、
切に願う次第にございます。

あけましておめでとうございます。

本年も、円山動物園と、メガネ獣医のブログをよろしくお願いいたします。



動物園の初日の出。。



君たちが浴びているのは初日だよ。



新年のあいさつです。君たちに暦など関係ないのだろうけれど。



寝正月。年越しもそうしていたんだろうね、君は。


お陰様をもちまして、2012年開園初日から
たくさんのお客様にお越しいただきました。

「獣医さんの園内ガイド」も定員に達しました。

参加いただいた皆様、ご来園下さった皆様、ありがとうございました。



色々あって、貼られることのなかった園内用ポスター。
大晦日にせっかく作ったものなので、せめてこちらに掲載させてください。

3が日限定イベントです。チャンスはあと2日!


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