札幌100マイル

動物病院だより メガネ獣医奮闘記

現場で働くメガネの獣医3名と動物たちとの悲喜こもごもをお送りします。

2013年06月 の投稿一覧

しろくまサテ あれがこうなってこうなる



新しい年間パスポートが発売になりました。

もとの写真がコレ。5月中旬のツインズです。



実はタイヤが隠れていました。

ちなみに左にいるのが「左」、右にいるのが「右」です。わかりやすくて良かった。
2頭の顔をじっくり見比べるもよし、
7月のツインズの顔と比べてみるもよし、
先代のツインズに思いをはせるもよし、

使用開始から1年間、思い思いに使い倒していただけたならば、
いとありがたく存じます。

他にも、



この写真が、



こうなったり。ちなみにちなみに飼育展示課の隠れ絵師の筆によるものです。
能ある鷹は、とはよくいったもの。この絵心にあやかりたい。
同様のイラストが近々動物園のアピールに使用される予定です。
形になりましたら、改めてご紹介させていただきますね。

こんな感じで、メガネの撮影した写真が動物園アピールに一役買っております。
メガネの仕事はじみちーなことが殆どですが、
たまーに目に見える形で動物園に貢献しております。

お気づきでしたか?

ダイアナモンキーの群れの中、1頭だけ肩口の毛の薄い子がいます。



少々毛が薄いだけで、群れの他の個体と今は何ら変わりありません。

しかし昨年末



ご覧の写真でお分かりになりますでしょうか。左腕を骨折してしまいました。
普段なら何ともない檻の格子に手を入れたとき、不意の出来事があったのでしょうか、
格子から手を抜くことができなくなり焦った結果、無理な力をかけてしまったようです。

こうなると、動物の場合は結構な大仕事です。
人間であれば、痛ければ無理に動かすこともありませんし、
ギブスを巻かれて安静を支持されれば、素直に言うことを聞いてもらえます。

しかし、動物、特に野生動物達は骨折していても無理に患肢を使おうとしますし、
その結果さらに状態を悪化させてしまうこともあります。

そのような理由で、このダイアナモンキーの場合、



骨折部をプレートとピンで固定し、



ギブスは胴体までグルグル巻き。
大仰にも思えますが、これぐらいやらなければ、自分でギブスを外してしまったり、
さらに傷口を触って、状態を悪化させてしまうこともあります。



その処置の前後、傷口をきれいに保つために毛を剃る必要があったのです。
トップの写真と比べてもツルツルですね。

そのような治療が実を結び、



きれいに骨がくっついてくれました。

しかし、これで治療が終わったわけではありません。

この子の場合、怪我をする前まではずっと群れで生活していました。
しかし、療養中は群れから離して1頭だけで管理する必要があります。
そのような状況が続くと、どうしても動物にはストレスが溜まります。



病院生活を全く気に病まず、腹を出して眠るこのアルマジロのような例外もありますが、
入院が長引くと、メンタル的な部分にも気を付けなければなりません。

また、骨折が癒合して、すぐに元の群れ生活に戻れるわけではありません。
一度群れを出てしまった個体は、元の群れにとってよそ者になってしまいます。
この子の場合も、最初に群れに戻した時にはかつての仲間から拒絶されてしまいました。
それでも、隣同士のケージで慣らした結果、再び群れに受け入れてもらうことができました。



怪我から処置を経て群れに帰る一連の治療中、常にヤキモキしておりました。
そのような紆余曲折を経て、群れで自然にしているこの子を目にする度、
ニョキニョキと伸びてくる肩口の被毛を実感する都度、
少しずつ、安堵の気持ちに変わっていきます。
ここに至って、ようやく一つ治療が終わったとホッと一息。


ここのところ、沢山のご意見をいただいております。
また、これまでも、いただいた全てのコメントに目を通しております。

オフィシャルブログとして更新している当ブログですが、
業務時間の間隙を縫って、出来得る範囲で運営しております。
言い訳にはならないかもしれませんが、いただいたご意見ご要望に沿った形での
更新ができないことも多々あると存じます。

また動物の治療に関しては、上記のように常にヤキモキしております。
不特定多数の方がご覧になる媒体ですので、
多くの方にヤキモキをお届けすることもないと考え、
治療がきちんと終了した案件に関して掲載したい所存です。
定期的な更新をしていない現状、満足にお応えできていないかもしれません。

ホッキョクグマの写真掲載についてですが、広報用の写真が不足している状況が
続いておりました。そのため、私が業務に支障のない範囲で撮影しております。
ただ撮り貯めるだけではもったいないので、こちらも業務に支障が出ないよう気を付けて、
できるだけ皆様の目に触れるよう、こちらのブログで紹介を続けています。

沢山のご意見を拝見しまして、至らない点が多々あると痛感する本ブログですが、
これまでと同じくご覧いただけたならば、幸い至極に存じます。

しろくまサテ ペロッと

こんばんは



前が見えません。明日はどっちだ?

お先真っ暗でも困ってしまいますので、この後



こうなって



こうなりました。

ちゃんちゃん。


皆様ご存じかどうかは存じ上げませぬが、



うちのクマは時々舌を出すクマです。









母も、ペロッと。



よく見ると、舌の色が白い…?



よくよく見ると、小石を咥えて運んでいました。
ちっちゃなものでも立派なおもちゃ、なのですね。

しろくまサテ 迫撃!トリプル・ベア

銘々、午後を穏やかに過ごしております。



と、こちらの気が緩んだところで




右下飛んだ!

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皆様ご存知かと思いますが、
うちのクマ達はよく飛ぶクマ達です。



縁歩きデビューからの



飛翔。

母に向かって



飛べ。


さてさて本日のハイライト、



ああ、



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俺を踏み台にしたぁ!?

白いMSならぬ白いクマによる
かけられてもいないジェット○トリームアタック破りが決まりました。

20130623-10.jpg

日々成長していく2頭ですので、次はどんな技が飛び出すか。
楽しみに、時にヒヤヒヤしながらカメラを構えております。

しろくまサテ リハビリ



やあやあ、おひさしぶり。

前回更新から間が空いてしまいましたので、慣らし運転が必要そうです。
いつにも増して、ゆるゆるとお届けいたしたく存じます。



3頭そろって昼寝。真ん中が一際ゆるい。



いないいない…?ボウル芸もゆるめにお送りしております。



ボウル芸の伝承でしょうか?
相方のリアクションに余裕がない所を見ると、ちょっと怖いか?



2頭同時着水。だんだん動きが激しくなってきました。



ああ、完全にトップギア。
鈍った頭ではスピードについていけませぬ故、出直すことといたします。

しろくまサテ 仲良きことは

仲良きことは






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カワユキ哉。


でも、

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言ったそばからヘン顔。鼻曲がってますよ。

しろくまサテ 日常

今朝の双子…



あれ、白熊のハズが茶熊出てきた…




何度見ても茶色い。



丁度いい案配に洗濯板が浮いていまして。
自分で綺麗にしてください。もうすぐお客様が来ますから。



ああ、良かったシロクマに戻った。



怖いのやら可愛いのやら。

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ポリタンク運びは職業のようです。連携プレイでこなします。

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にやり。いい仕事した。

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朝のお食事中にお邪魔したのですが、
魚を食べる左の後ろ…

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羨ましいのかもしれないけれど、怖いよ。

しろくまサテ 夏かもしれない

大迫力のララの飛び込み



の筈ですが、いかんせん遠い。

暖かい日が続いておりますので、ダイビング画像を続けてお届け。





ダイブバリエーションが豊富になってきました。



置き去りダイブ

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母を狙ってダイブ



ダイブ右を狙い撃ち左



最早ただの落下。

本日のクライマックス



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連続ダイブだァ!! ただし尻だけ。

日々逞しくなる2頭ですが、


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まだまだ母に甘えたい。

でも、

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こんな母はイヤだ!

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