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ハズバンダリートレーニング④ タツオの採血と今後
Posted by vetblog on 2016年8月2日(火) 18:46
タツオのしっぽが安定して触れるようになり、いよいよ採血に取り組みました。
採血を行うためには、「針を刺した状態で長くしっぽを握り続ける」というこれまでとは少し異なることを行う必要があります。
なので、まずは長くしっぽを握り続けるトレーニングをはじめていきました。
近づいてきたしっぽを檻の外に出して、長時間握る訓練をしています。しっぽが出せるように檻の一部を加工しました。
これが終わると、いよいよ針を刺す段階となりましたが、針を刺して血を抜く感覚、というのはなかなか事前にトレーニングできるものでもなかったので、「刺してタツオが嫌がってしまったらやめる」という形をなるべく心掛けて行いました。
最初は、針を刺してもすぐに嫌がってしまうこともありました。ですが、針の刺す位置をしっぽの先端に近づけてみたり、針の太さを刺激の少ない細さに調整してみたりした結果、
あまり嫌がらずに針を刺させてくれるようになりました。
そして、ついに
無事採血をすることができました!!
ここまで何か月もかかりましたが、地道に頑張ってくれたタツオに感謝です。
血液検査を行ったところ、腎臓の数値は前回よりも良くなっていました。残念ながら一度失った腎臓の機能は回復しないのですが、血液検査の結果を見る限り今のところ、これ以上悪くならないように投薬でうまくコントロールできているようです。
タツオもトレーニングに協力的なので、今後も定期的(1か月に1~2回を目安)に血液検査で腎臓の状態を確認していきたいと思っています。
これからは、伸びてしまっている爪を切ることを目指して、トレーニングを続けていきたいと思っています。
今後また進展があったら更新します。
(おうち)メガネ5号