札幌100マイル

動物病院だより メガネ獣医奮闘記

現場で働くメガネの獣医3名と動物たちとの悲喜こもごもをお送りします。

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今……だけ

暑いですね。
暑さにめっぽう弱い4号です。日射し、つらい
頭の回転も鈍ります……というよりは元々回転が遅いのだと思われます。勉強が追いつかない残念な頭。


ハイエナも考えるのを放棄しているようです

ところで、円山動物園にはこんなプログラムがあります。

動物病院プログラム
http://www.city.sapporo.jp/zoo/others/hospital.html

見たままの内容です。
(毎週土曜日11:00~12:00/第4土曜日のみ大人向け/1週間前までの予約制/詳しくはリンク先へ)
あんなものやそんなものを見たり、吹き矢を吹いたり、メガネずを質問攻めにできたりします。
今まで見学と称してついて回っていたのですが、ついに先日ガイドデビューを果たしました。出来は、まぁ、初回なので……


焦りを全面に押し出した4号のガイドを見られるのは今だけ!
……になってくれることを願ってしゃべりの練習をする今日この頃です。

全国的に、雨

雨が降ってしまいますと、
どうしてもお客様の出足は鈍ってしまうようにございます。

ニホンザルも雨宿り。


そんな雨模様に張り切り過ぎてしまったのか、
本日の来院者



マルメタピオカガエル。
は虫類・両生類館で愛嬌をふりまいているカエルですが、



可愛くないものを飲み込んでいました。
レントゲン写真にくっきりと映った石。
どうやら餌と一緒に飲みこんでしまった様子。

大抵の場合は引っ張り出せるとの参考書の記述を信じ、
何とかかんとか摘出しました。



普段食べているものが大きいからといって、無理をし過ぎなのではないか。
自分の頭ほどもある異物を一飲みにしたようです。
消化管にダメージがないか、これから治療後の経過観察の日々です。




皆様も降雨だからと敬遠せずに、動物園に足を運んでいただければ、
日常お目にかかれないようなヘンな出来事に遭遇できるかもしれません。



お越しの際は長靴と大きめの傘をご一緒に。
ゆっくりどっぷり水の滴る動物園をご堪能ください。

ナツフク

夏本番!といったところでしょうか今日この頃。
円山動物園でも動物達の衣替え。



トップバッターはオオカミ親子。
衣替えきらずに、一部もこもこしています。
一部暑そうですが、大半は涼しそうにすっきり。



続いてお隣のエゾシカ。
流行にとらわれず、毎年信念のドット柄で夏を過ごします。
御洒落上級者と認めざるを得ないっ!



こちらのタンチョウはひっそりと衣替え。
実は先日ごっそり羽が抜けていました。外見では中々わかりづらい。

円山動物園スタッフも夏モード。
今年の定番はポロシャツ。



麦わら帽子との組み合わせで、爽やかさを演出。
同時に夏らしさをアピールした最新コーディネート!



カラーは紺とピンクの2色展開。TPOに合わせたチョイスが可能に!
暑さで魂の抜けた表情でも、明るい色合いで華やかに見えますね!



獣舎も夏仕様に。海獣舎では布を張って日光対策。



モンキーハウス前の緑のカーテン。
こちらはカーテンと呼ぶには物足りないか。
蔓やら蔦やら、もっと頑張っておくれ。

さてさて、暑さの備えは整いました。
楽しい夏を満喫できますように。

ウラウラ

只今、カンガルー館を閉鎖していわけですが、その裏側では…








レッサーパンダの出産準備に先達て、獣舎の工事も行っておりました。

というわけで、影響を被るロリスたちを一時避難させるわけですが、



避難場所を設営するところから始まります。

作業に没頭するメガネ1号氏の足元をよく見ると



何だか賑やかなことに。

某菓子パンヒーローに似ている気がしないでもない図柄は、
1号氏オリジナルのマルヤマンV3というキャラだということにでもして、
どうか多目に見てやってください。



というわけで、ロリス達は動物病院の一室にお引っ越し。

その後に待ちうけるは、ロリス部屋のお片づけ。
工事の邪魔になるので、木々を撤去せねばなりません。



せっせと取り外し、建物の外へ。



ドーン。



ドーン、さらに倍。

作業が終わるころには外は真っ暗。



恨めしげ。
元の住まいより居心地は悪いかもしれないが、できる限りの手は打った。
だからと言っては何であるが、少しの間辛抱してはくれまいか。



遅きに失する

完全に、それはもう完全にお伝えすべき時機を逸してしまったのでございますが、
今更ながら、シロテテナガザルのコタローが来園したときのことなどを回想したく、
重たい筆を執った次第にございます。

それは去る6月6日のこと。



コタロー用にカスタムを施したケージを搭載し、いざ出発。



そして色々な過程を割愛しまして、コタロー捕獲後の写真。
獣医2人がかりで、採血やらマイクロチップ挿入を併せて行います。
動物にストレスをかける回数を減らすため、できることは一度にやってしまいます。

旭山の獣医師二人、実は私の大学の同級生と動物園入園同級生。
二人が業務に勤しむ姿は、こちらのモチベイションの種。



無事、ケージに収容。

コタローと共に旭山を出発するや否や大粒の雨が。



別れを悲しむ旭川の方の気持ちを代弁するかのようにございます。



車中のコタロー。始終落ち着き、大物ぶりを発揮していました。
同乗する私としても一安心。



円山到着直後から食欲旺盛。ここでも大器の片鱗を見せてくれます。

円山生活に慣れるにつれて、コタローの動きのバリエイションも豊かに。



少々手狭なモンキーハウスではありますが、元気な姿を見せてくれています。
皆様、是非是非会いにいらしてくださいませませ。

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