札幌100マイル

冬プロレポート~冬の円山動物園から~

冬の動物園プロジェクト、略して冬プロのメンバーが冬の動物園の魅力を発信

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『未分類』カテゴリーの投稿一覧

マル秘飼育動物 大公開!?

翌日に設置されるパソコンの置き場にと書類を片付けて空きができた場所に・・・
あっという間にブログタヌキが置かれてしまいました。
日本語の苦手なエレクトロシアンですが、、、書きましょうとも。。。。

本日は特別に、普段は皆様にお見せしていない飼育動物をご紹介いたします。
お楽しみに。。。

今日の動物園は、先週の冷凍庫内のような寒さが和らぎ、
昼には心地よい日差しが差し込んできております。
そんな好天時には、動物園から大倉山ジャンプ競技場が見られます。






ジャンプ場に行き、直接見上げて首が痛くなり、
リフトに乗って、上から見下ろす絶景な急斜面と、その先に見える
大通り公園の並木に大いなる感動を覚えるところですが、

こうして離れた場所から見えるジャンプ場は、据え付けられてる山の大きさ
と比較できるので、スキージャンプという競技の偉大さ?勇敢さ?
はたまた、競技発祥の由来が受刑者への罰だったなどということが
なんとなく素直にうなづけます。

そこでブログをご覧の皆様に耳寄りな情報を一つ。



今月末に開催されるFISワールドカップジャンプ大会ですが、
この大会にお越しになる方は動物園にある第1駐車場が
無料でお使いいただけます。
(ただし、ジャンプ場の入場チケットは必要ですが。。。)

駐車場からジャンプ競技場までの送迎バスも出ていますので、
ジャンプ競技に感動した後は、車を出す前に動物園内で
冷えた体を温めながら、動物たちからの感動も一緒に
味わってみてはいかがでしょうか。

そんな楽しさいっぱいな園内では、冬フェスの目玉、
チューブスライダーの制作が急ピッチで進んでおります。





130m級ジャンプは頼み込んでも飛べませんが、
動物園に来ると150m級の滑走は可能です。
ジャンプも滑るのも、冬ならではのお楽しみ。
今がチャンスですよ、冬を満喫するには。


こんな風に見どころ、遊び所が満載な動物園ですが、
なぜか、秘蔵の飼育動物がおります。
それがこちら。





名前はピーちゃん??
事務所1階の窓際・私の席の後ろにお住いになっておられます。
このエリアは裏側探検のメニューにもなっていないので
関係者以外は見ることが出来ないという貴重な飼育種です。


どうしても見たいとおっしゃる方は事務所の管理係職員にお申し出ください。
特別に観覧&生餌の給仕体験も可能ですよ。



海獣舎・・・クリオネ大人気です!

みなさんこんばんわ。

いつも海獣舎を応援していただきありがとうございます。

みなさん見ていただけましたでしょうか?
『クリオネくん』










実はこれ!!!!!! 今や海獣舎の必需品になりました。
















最近はこんなこともやるようになりました。

クリオネの体調管理でしょうか?

まっ、とりあえず元気です!!







好きなんですね・・・ファンも多いですわ。






特に今日のような・・・すばれる日はちょっと見づらいかも!?







クリオネの続きは雑記帳へ書こうかな?











ここにも来るのかな・・・アザラシ クリオネ!

冬の楽しみ

2回目の投稿にございます。
獣医メガネ3号にございます。

寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
こんな日は動物園へ向かう脚も鈍るといふもの。
しかしながら、冬だけの楽しみがあると思へば、いかがでしょうか。



雪景色のホッキョクグマなどは代表格。

他にも他にも…



冬のとある日、チンパンジー館に立ち寄りますと、



氷点下の中、半袖のメガネ飼育員が何やら不穏な動き。
当方完全防寒であるのに対し、この軽装。
童心を忘れなければ、年を経ても風の子でいられるということか。

できあがったのは…



天然かき氷。

寒いの苦手なチンパンジー達がどんな反応をするのかと思う間もなく…、



…瞬殺にございます。余りのスピードに摂食シーンの撮影に間に合わず…。
冬のスペシャルデザートを食べる様子をご覧になったお客様は
大変幸運にございます。

園内をじっくり散策すれば、きっと他にも、
冬の楽しみを発見できることと存じます。

とは申しましても、寒いのは厳然たる事実故、
風邪などひかれませぬよう、
暖かいお召しもので、
重ね着御洒落で、
懐炉も仕込んで、
防滑靴底で、
とにもかくにも備えを万全にしたうえでお越しいただければ、
冬の円山の魅力を存分に堪能いただけることと存じます。



今朝は結構大雪が降りましたね

前のブログを書いた‘ねぇさん’が、「ふひひひひ・・・・・・。」と書いてましたが、

ありました、ありました。
私の机の上にタヌキ人形…

ということで、書くことにしましょうか。




今朝は久しぶりに大雪でした。
家の前の雪かきもそこそこに出勤した訳ですが、




こんな道を上ってくると、わが 『円山動物園』 がありまして、

粉雪がたくさん降って&晴れた朝などは、
なかなか‘すがすがしい’気持ちで出勤できたりします。






ただ、
出勤後は、お客さんに気持ちよく楽しんでもらいたいので、こういう日は朝から大忙し。


受付のお姉さんはチケット売り場の前の除雪と滑り止め砂撒き







園内除雪をお願いしてる業者さんは除雪機フル稼働







当然、飼育員も自分の担当動物の動物舎周りの細かい除雪をします。







多い時だと一晩で1mも積もってしまうことがあるので、
湿った雪だと数トンの重さにもなりますからね。



北海道の動物園の動物舎は本州の動物園の動物舎より、
はるかにガッシリした施設にしなければなりません。
雪にも耐えなければなりませんからね。





さてさて、主役の動物たちは、といいますと、
大雪を全然問題としない動物たちもたくさんおりまして、



【アムールトラ】



20120110-13.JPG

【シンリンオオカミ】



20120110-14.JPG

【エゾヒグマ】





【ユキヒョウ】



20120110-16.JPG

【ホッキョクグマ】


このあたりの動物は雪を嫌がっていては野生では生きてはいけませんね。



ただ、下のようなシチュエーション、実は、
みなさんにはとっても大きな違和感を感じてもらいたいのですが…
どうでしょう?


20120110-17.JPG

【エランド】





【ライオン】





【マサイキリン】


そうです。
彼らが雪をバックに立っていることってホントはありえないんですよね。

『円山動物園』 では、1時間少々の時間で大急ぎで室内を掃除して、
冬の寒さが大の苦手な彼らを収容しますので、
この状況を見れるのは午前中のごく短時間です。

『円山動物園』 は12月29日、30日、31日を除く毎日、冬でも開園していますので、
是非、今度見に来て「ありえねー!」って叫んでみてください。

意外と気付かないお客さんも多いので、
飼育員に聞こえたら「おっ、ツウなお客さんだなあ」となるかも。

ちなみにウソかホントか、うちのシマウマは本州のシマウマより少し毛が長いんだそうな…






では最後に、
北国の動物園ならではの秘密兵器をご紹介。






ペンギンのプールに突き刺さる不自然な鉄パイプ

この鉄パイプの先端からは、高温の蒸気が吹き出ています。
これがないとプールの水がガッチガチに凍ってしまいます。


ですから、
汚れた水を交換するためにプールの水を抜くと
20120110-21.JPG

こうなります。

今度 『円山動物園』 に来ることがありましたら、
どこの動物舎に、この蒸気管が備わっているか探してみてもおもしろいかも?です。

正月三が日は入園料無料ですよ~&治療初め

みなさま、新年明けましておめでとうございます。

新年二日目のブログ担当は、私、眼鏡獣医一号でございます。



今年のお正月三が日は円山動物園無料開放ということで、
昨日1月1日は三千人以上のお客様に来園していただきました。

明日3日までは無料で、しかもお正月だけのドキドキメニュー特別バージョンが
盛りだくさんとなっていますので、ぜひお越しくださいね。



また、2012年干支展ということで、サンピアザ水族館のご協力を受け、
熱帯動物館にて今年の干支ドラゴンにちなんだタツノオトシゴ(オオウミウマ)の
展示を行っています(英語ではドラゴンではなくシーホース(うみうま)ですが・・・)。
水槽の中を優雅に?浮かぶ(沈む)タツノオトシゴたちを是非ご覧ください。


ぱっと見グロテスクだけど・・よく見るとパタパタ動く小さなひれや
つぶらな瞳がぷりちーです



毎年人気の顔だし看板もあるよ!


さらにさらに、明日1月3日にはサンピアザ水族館で学芸員をされている岡田さんを
お呼びして特別講演「干支の生き物 海に棲む辰」を開催します。




みなさんタツノオトシゴっていう名前は知っているけど、実際のところどんな生き物で、どんな生態をしているなのかはよくわからないですよね(そう言う私もタツノオトシゴについての知識はほぼゼロです!)。
コミカルでミステリアス?なタツノオトシゴのお話しを聞いて、タツノオトシゴ博士になりましょう!
1月3日午後1時30分は熱帯動物館の二階の講演会場へGO!!




と、ひととおり宣伝をしたところで突然話は変わりますが、
昨年はユキヒョウのリアンやシンリンオオカミのショウとユウキ、
マサイキリンのナナスケなど多くの動物種で新たな生命が誕生したうれしい一年でした。
しかし、生れてくる生命があれば、惜しまれながらも亡くなっていく生命もあります。
マレーバクの円夏、チンパンジーのトニー、カンガルーのマイケルなど100頭近くの
動物たちが天国へ旅立って行きました。

動物園では毎年1割近くの動物たちが老齢や病気などで死んでいきます。
私たち獣医師は飼育職員と協力して動物たちが健康でストレスなく生活し、少しでも長生きしてもらえるように今後も努力を続けていきたいと思います。

毎年、大晦日になると来年は動物たちが皆怪我もなく健康でありますようにと
願って新年を迎えるのですが、なかなか希望通りにはいかないものです。
昨年の元旦は、ポニーが死産し、一昨年の元旦はチンパンジーのチャコが膝と手首に
大けがを負って全身麻酔で手術するなど、年の初めからトラブルに見舞われました。

「今年こそはみんな元気でいてね」と願いつつ1月1日、動物園に出勤したのですが、朝の段階では特に病気やけがをしている動物もおらず、安心していました。

が・・・午後三時ころに無線で私を呼ぶ声が・・・
「お客様からの通報でオオタカが血を流しているので見に来てください」

そういえば前日の大晦日の日にフクロウの森にいるオオタカを、いままで飼育していた部屋から隣の部屋に移動したな・・
おそらく慣れない獣舎で暴れて翼でもちょっとぶつけたんだろうなと、軽い気持ちで見に行きました。



どれどれ、おっ元気に飛び回ってるじゃないか!






あっ?胸に結構血が付いてるぞ!?やっぱりどこかぶつけたのかな?
でももう止まってそうだな
20120102-04.jpg




念のために近くで見てみるかと思い獣舎に入ってみると・・・

なんじゃこりゃ~!!

20120102-05.jpg


もともと神経質な猛禽類ですが慣れない獣舎に移動したためか
肢の指の爪をどこかにひっかけてしまい、
爪が完全に剥がれてしまったようです。

捕獲し圧迫や止血剤では止血できなかったため、出血部位を焼灼し、
ようやく止血することができました。
出血量も意外と多く、そのまま気づかなければ出血多量で死んでいたかもしれません。
動物の異常を発見し、通報して下さったお客様、おかげさまで大事に至ることなく、治療することができました。本当にありがとうございました。

今年も元旦から動物が怪我をしてしまいましたが、今後も動物が安心して生活できるよう努力していきたいと思います。


最後になりますが、皆さま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。


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