札幌100マイル

冬プロレポート~冬の円山動物園から~

冬の動物園プロジェクト、略して冬プロのメンバーが冬の動物園の魅力を発信

冬プロレポート~冬の円山動物園から~

冬の動物園プロジェクト、略して冬プロのメンバーが冬の動物園の魅力を発信

『未分類』カテゴリーの投稿一覧

ネタがないので・・


換羽中のトビのビリーです。
順調に換羽が進んでいます・・が、ひとつ不安が・・

かなり太ってます。
調教は100%とする体重を定め、そこからダイエットするところから始まりますが・・
直近の計測では1420g。
例年の100%体重より1割多い。

理由は・・食べすぎ。

野生復帰施設とフクロウとタカの森では

マウス、ウズラ、ヒヨコと

ホッケ、馬肉を与えています。

タカ類は基本ヒヨコです。

猛禽にも嗜好性があり、ビリーの場合だと
マウス→馬肉→ウズラ→ヒヨコの順。

猛禽類は食いムラが多くて、雨だと食わない、風が強いから食わないって具合です。
当然余る日には余る。
ヒヨコ以外は前日までに飼料担当に解凍してもらうので
沢山余れば翌日に回したり
多少なら減らす分はヒヨコで調整ってことになります。

で、ビリーもたまにマウスや馬肉を食べられる。

それでも余れば



ガビアルモドキ。

『ボウちゃんと仲間たち』

チンパンジー館ではレディが群れに感動的な復帰をして話題となりましたが、
総合水鳥舎でも去年の12月にケガをして以来、別飼いとなっていた
ロウバシガンのボウちゃんが先日、約2ヶ月ぶりに仲間たちのもとへ復帰しました。
今日は携帯で撮影したその日の様子をご覧ください。
愛と?勇気の?感動物語?『ボウちゃんと仲間たち』のはじまり~はじまり~!!


「わぁ~久しぶりの外だ~ でも、寒そうだなぁ・・・」


「みんなとまた仲良くできるかな? ・・・心配。」


「は~・・・やっぱりダメだ。 行けない。」


「ボウちゃ~ん!! がんばれ~♪がんばれ~♪」


「あっ、 モモイロペリカンのぺーちゃん。」


「ありがとう。 ボウ、がんばってみるよ。」


「せ~の~で~ えい! つ・べ・た・い~」

やっと外に出ることができました。しかし、いつになってもボウちゃんは
仲間の方へ近づいて行こうとはしません。
心配だったので、しばらくしてからのぞきに行ってみると・・・


仲間の方から近づいてきて、みんなで一緒に仲良くごはんを食べましたとさ。
めでたし、めでたし。                作者 総合水鳥舎担当・菅原

こんな楽しい水鳥たちが、総合水鳥舎でお待ちしてま~す!!

猛禽舎リニューアル!

皆さまこんばんは。
メガネ獣医2号です。

丸2カ月休みなしで更新が続いておりますこのブログ。
既に3回書いている人もいるようです。

まだまだ先は長いなあ・・・

さて、気を取り直して・・・

今回もネタがあるので、ちょっと気が楽です。
前回はトラの移動を書きましたが、今回は猛禽類の移動を紹介します。

オオワシやコンドルなどの大型猛禽類を飼育する猛禽舎は昭和53年に建築された施設で、色々なところにガタが来ておりました。
まぁ昭和53年って言ったら僕の生まれた年なので、ガタがくるもの当然といえば当然。
最近、僕も疲れがとれませんし、夜通し遊ぶなんてこともできなくなりました(涙)
月日というのは残酷です。

まぁそれはさておき、この猛禽舎、11月から全面的な補修工事を行っておりまして、その間ここで飼育していた大型猛禽類たちは動物病院付属の入院用ケージで仮住まいをしてもらっていたんですね。

当初の予定では12月末には工事が終わる予定だったんですが、あまりにも施設の傷みがひどくて、工期を大幅に延長し、結局先月末まで工事が続いておりました。

んで、このたび、工事も無事終わりましたので、彼らにも長き仮住まいを終え、美しくリフォームされた猛禽舎にお戻りいただくことになったわけです。



ただ、彼らにはリフォームなどと言ってもよくわからないわけで、自分から元の住処に戻ってくれるはずもなく、我々が捕まえて連れて行かなければならないわけでございます。

前回トラの移動をご覧になった方は、動物の移動って大変なんだなってことはなんとなくわかっていただけたかなと思いますが、大型猛禽類の移動も結構大変です。
まぁ、トラと違って喰われることもありませんし、逃げても飛んでいっちゃうだけなんですが(まぁそれもとんでもなくまずいんだけど・・・)、一つ間違うと人も鳥も結構な大怪我になってしまいます。


その辺のこともぼちぼちお話ししながら今回の移動をご紹介しましょう。

まずは、捕獲です。

猛禽類の捕獲は玉網や熊手を使います。
彼らは飛べちゃうので、まずは地面に降りて来させなければなりません。
普段は↓のような感じ。


その中に熊手をもって入っていくわけですね。


まぁ、ふつうはケージの中に人が入れば、びっくりして↓のような感じになります。


もう意地でも降りねぇぞって感じですね。

まぁ、こんな状態なったのを何とか下に降ろすわけですが、パニックになって逃げ回るので、怪我をさせないように手早く動けなくする必要があります。

こんな感じ。

次に捕まえるわけですが、ここで気をつけなければならないのは、翼と足です。


なぜ翼かというと、彼ら大型猛禽類を飛翔させるだけの筋力をもつ翼なので、変に抑え込もうとすると自らの翼の力でポッキリ骨が折れてしまうことがあるのです。
なので、できれば翼をたたんだ状態で抱え込むのが理想ですが、今回は残念ながらそのような体勢にならず、翼を掴んでの移動となりました。


そしてもう一つ気をつけなければならないのが足です。
彼ら猛禽類の多くは足で獲物をとらえます。
特にワシタカ類などは強靭な握力で獲物を掴むことで絶命させるため、その足に掴まれると大変なことになります。
少なくともしばらく病院のお世話になることになります。

なので、常に足の動きに注意を払いながら、掴まれることがないように動かなければなりません。

彼は熊手を掴んで放さないため、熊手ごと移動になりました。
ちなみに職員も、気休め程度にしかなりませんが、一応、皮手袋を嵌めています。


ちなみに以前、オオワシに腕を掴まれたことがある職員曰く、『万力でつぶされるようだった』そうです。
まぁ僕自身は幸いにして今まで万力で挟まれたことがないので、どれくらい痛いかは分かりませんが、結構痛そうです。
ただその職員が掴まれた時は、ラッキーなことに爪が刺さることがなかったため大事には至らなかったそうです。

こんな爪しているわけですから、爪が刺さってたら間違いなく腕を貫通してますね。
ああ怖い。

一方でクチバシはそれほど危なくありません。
と言っても咬まれれば痛いですし、あざができたり血が出ることはありますが、足ほどやばくはないということです。


つづいて移動です。
常に持ちあげた状態で移動します。
万が一、手が外れてしまった場合に備えて、玉網をあてながら移動です。



彼らの体重は6~9kg程度なので、米袋より軽いのですが、暴れるうえ常に持ちあげた状態で保持しなければならないので、非常に重く感じます。
体力に自信のある職員でも連続だと2羽が限界だそうです。

僕は今回も写真係に徹しようと思っていたのですが、そううまくいくはずもなく、捕獲・移動要員に駆り出されました。
20110202-16.jpg
『2羽が限界なんて大げさだなぁ』と内心鼻で笑っておりましたが、確かに2羽が限界です。
この写真を撮ったのがそれまで2羽を捕まえて移動させていた職員なんですが、このピンボケぶりがそのキツさを表しているようです。

ちなみにコンドルあたりだと10kg超えるので、一人で持つのは無理ということで、複数人で運びます。
↓はコンドルです。他の猛禽類に比べてけた外れに大きく感じます。
翼もオオワシの1.5倍くらいありそうです。

ちなみに先ほどクチバシはそれほど危なくないと書きましたが、コンドルの類はどちらかというとクチバシが脅威です。
彼らはその体重で獲物を押さえつけ、くちばしで引きちぎるという食事スタイルであるため、クチバシの力が強いのです。
しかも首が見た目以上に伸びるので、リーチが長い。

コンドルにかまれたことがある職員曰く、『ペンチで挟まれたように痛い』そうです。
まぁ、これもペンチで挟まれたことがないし、自分で挟む趣味もないので想像するしかありませんが、なかなか痛そうですね。
なので、頭をフリーにしないように、タオルで頭をくるんで掴んだまま移動です。

ということで、ひやひやしながら無事到着、新しくなったケージに放します。
20110202-13.jpg
20110202-14.jpg

劇的ビフォーアフターのように、新しくなった住処に感動してくれればよいのですが、特に彼らの反応にめぼしいものはありませんでした。
もう少し空気読めよと思いましたが、まぁ、こちらも匠が設計したわけではないので、あまり強いことは言えません。

まぁ実際はこんなしょうもないことを考えていたわけではなく、捕獲と移動、そして新しい環境という色々なストレス要因によって、鳥たちがダメージを受けていないかを観察しなければなりません。
特にうちの大型猛禽類はウルスラ(55歳以上)を始め、年齢のいっている個体もいるので心配です。

幸いオオワシが捕獲の際に軽く翼をぶつけて、少し出血したことを除けば、肉体的な損傷はそれほどありませんでしたし、移動後高い場所の止まり木や休息場所で休んでいる様子からみても精神的なダメージもそれほど多くなさそうです。
後は明日以降の餌喰いを見て判断することになると思います。
20110202-15.jpg

というわけで、今回の移動も無事終わりました。
めでたしめでたし。

さて、リニューアル後の一般公開ですが、隠しようもないので明日からでも一応ご覧いただけます(笑)
ただ、正式なリニューアルオープンは2月5日ということになります。

スノーフェスティバル(2月7日~2月13日)と併せて、ぜひご来園ください。
スノーフェスティバルの目玉、チューブスライダーも着々と出来上がってきていますが、結構大きいですよ。
ありゃあ子供じゃなくても楽しそう。。

今度、閉園後にゴミ袋敷いて滑ってこようかな・・・

吹雪の巻

みなさん、こんばんわ。
ガムテープ佐藤ことエゾシカ担当佐藤です。
またまた来ましたうさぎさん。
普通にネタが無いのですが、空っぽな頭振り絞って書きます!!

今日は、うさぎさん否、うさぎさ様をお外にお連れすることにしました。
うさぎ様の廃れ具合から自分よりは先輩だと思うので、敬語でいきます。
前に土佐飼育員がやっていましたが、やり方を拝借させていただきます・・・。

まず、うさぎ様をお外にお連れする準備から。


外はまさかの大荒れ。
なので、ビニール袋と言う名の合羽を着せていざ出陣。
頭に変な物体が乗っていますがスルーでお願いします。



最初に猛禽舎。
工事が終わり、きれいになった施設が完成します。
近々オオワシなど動物も移動されお客様も見れると思いますので、暫しお持ちを。

次に向かったのが、こども動物園のリスザルドーム。
到着すると、向飼育員がリスザルにご飯をあげるところでした。


リスザルたちは、うさぎ様に興味をもったようです。


めいちゃんにキッスされる向飼育員。
すごく嫌そうですね・・・。

次にサル山。
うさぎ様がきれいになった仔ザルゾーンをお試しになりたいということで、やっていただきました


掴まった時点で次の足場に届きません。


ヒーハー!!
諦めて飛び降りてしまったようです・・・。

体を動かしたので休憩をいれて、エゾシカ・オオカミ舎へ。


2階の窓から世界のクマ館を見学。
今日はピリカ見れるかなー・・・、とブツブツ呟いておりました。

その後、事務所を出てからずっと行きたいと言っていたレストハウスのすべり台へ。
重いほうがスピードが出るということで、私ガムテープもお供しました。


見てください、うさぎ様のこの楽しそうな顔!!
ガムテープは楽しさのバロメーターを超えると真顔になるので真顔ですw

すべり台は全部で3レーンあり、2月13日まで滑れますので、ぜひすべりに来てください!!
お子さんは楽しいけど、お父さんお母さんは寒くてたまらん!!って方にはレストハウス内でゆっくりとお休みください。
暖かい室内でお子さんの滑っている様子を確認しながら休憩できます。


中には座るスペースや期間限定でカレーボールなど販売しているところもありますので!!
ガムテープは店員のお姉さんに芸能人に似てますねって言われ、ニヤニヤしながらレストハウスを後にしました。


お昼からずっとお外に出ていたので、寒さが限界になられたみたいなので、バックヤードにて休憩され、事務所に戻られました。
「これから、違う飼育員の机で仕事がある」とだけ言われ去っていきました・・・。

なんだかんだ書きましたが、ひとつ言えることがあるならうさぎの人形を大事そうに持って写真を撮りニヤニヤしていたら周りのお客様にチラチラ見られるってことです。

なので、次回はちゃんとネタを考えてブログ書きたいと思います・・・。
では、この辺でガムテープのブログ終わります。

※ちなみに、もう車にはガムテープは貼っておりません。










冬も元気!代表

またまた順番が回ってきました・・・ローテーションペースが早くなっているような気がするのは私だけでしょうか・・・?
それよりウサちゃんが背中に背負っている更新順の名前、私じゃなくて菅係長になっているんですが・・・
なぜゆえお前はココにいる?(思わず朝からウサギに話しかけてしまう動揺っぷりです)



答えがわかるときは時は自信を持って挙手できますが、何のネタも持たない時は基本的に教室の隅で小さくなって目を合わせないよう必死にうつむいている、そんな子供だったはずなのに・・・社会の波にもまれています。

がしかし、回ってきたものは仕方がない!ってことでせっかくなので事務所のマスコット的存在(だと思いたい)冬も元気な生き物代表(室内飼いだから)ピーのご紹介再び!!



ご覧くださいこの真新しいチュン太ハウス!
木製! 新築の香りがいたします。
そう、なんとピーの家が新しくなったのです。なぜって、それはピーが巣を食いちぎって穴だらけにしたからです。

日当たりヨシ!風通りヨシ!スーパーマーケット(餌入れ)も近いし水も好きなだけ供給される高級マンションです。ロフトつきの戸建て、素晴らしい☆
部屋にこもれば



ホラこの通り、ドアの前に餌も置かれます。配達される牛乳のようにね。
この穴からピーは頭だけを出し、エサを啄ばんでまた中に戻っていきます。
ミス・ハカマダ命名「賽銭箱」
ええ、まったくそのとおりでございます。
この賽銭箱、ありがたいことにこの台座部分に指を出すと鋭いくちばしが逆剥けを毟って持って入ってくれる素敵機能付き♥
ぜひ一度ご体験あれ、小さな逆剥けも一瞬で血だらけです☆

それはさておき・・・このピーがまたカメラ嫌いなのか、撮影許可を取らないのがいけないのか、ギャラを出さないのがいけないのか、カメラを向けるとすぐに巣穴に逃げ込んで怒りの鳴き声をあげてくれます。前回もそのせいで写真に収めることが叶わなかったわけですが、今回は粘らせていただきます。


あ、顔が出た。

おぉ・・・?

激写!!
どうです、ウチのチュン太は(間違えたピーちゃんです)かなり離れた位置から望遠で撮ればこんなもんです。
さらにドン。


角度を変えてこんな感じです。
私がいなくなると巣から出てきて左右確認をします。私が見えると慌ててまた穴に戻っていきます。
・・・ん?・・・嫌われたか・・・?
写真一つで心の狭いヤツですが、無音状態の事務所で唯一、毎日高らかに歌い続けているツワモノでもあります。(はい、ここからちょっと勉強になるかもしれない話)

実はピーは人間に飼われていた痕跡があります。人に慣れ過ぎていたり、スズメらしからぬ鳴き声を発したり、人の肩にとまる癖があったり等々・・・もしかしたらヒナのうちに保護されて大人になるまで飼われたあとで放されたのかもしれません。かわいそうな話ですが、このような個体は野生に還すには少々無理があります。
皆さんも野鳥のヒナを見つけても拾わないようにお願いします。一羽で泣いているように見えても、傍に親鳥がついていて様子を見ている場合がほとんどです。保護するよりもそっとしておいてあげる方が鳥にとって良いことがあります。不幸な鳥を一羽でも減らすよう、どうぞ宜しくお願いいたします。



ちょっと動物相談員っぽくないですか?・・・とまぁ、冬イベントとか全然関係ないスズメのことを書きまくったあたりですでにネタが尽きていることがわかりますが、こんな感じで勘弁してください・・・(汗)
次のブログ担当はすでに決まっているんです。何せ「書くことあるからバッチ来い!」って言われちゃいましたからね。恨みも買わず後ろめたさもない、素晴らしいバトンリレーです。
てなわけで明日のブログはお願いします、園長♥

pageTop