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春なのにクリスマス?
Posted by yuri87 on 2008年2月19日(火) 17:25
こんにちは!
今日は暖かな日差しでしたねー
気温もプラスになったし、温室内は少し暑いくらいでした
さてさて、昨日の予告どおり、
「2月に咲くのにクリスマスローズ?」の答えです
クリスマスローズと一般に呼ばれているのは
ヘレボルス属 Helleborus というキンポウゲ科の仲間の草花です
ヘレボルス属には20種ほどの原種がありますが
一般的に観賞用に栽培されている中で特に有名なものの一つが
Helleborus niger ヘレボルス・ニゲル
昨日紹介した、この花です
これは、12月頃から咲き始めるため、
「クリスマスに咲くバラに似た花」ということで、
ヨーロッパで「クリスマスローズ」と呼ばれるようになりました。
また、キリスト教の行事・四旬節(レント)の期間に咲く仲間が
Helleborus orientalis ヘレボルス・オリエンタリス
レント(2月~4月)の頃に咲くので
ヨーロッパでは「レンテンローズ」と呼ばれています。
ところが、日本では四旬節があまり有名ではないためか?
クリスマスローズというロマンチックな名前が受けたせいか?
ヘレボルス属の植物をまとめて「クリスマスローズ」と呼ぶようになった
と言うわけです。
元々日本では、花色が豊富なオリエンタリス種が主流なのと、
今では、ニゲル種でも園芸品種が作られ、今頃に咲かせることが多いようで
クリスマスローズという名前と花の時期がズレてしまったということです。
園芸店によっては、「春咲きクリスマスローズ」と言う名前をつけていたり(笑)
もちろん、ヨーロッパと同じくオリエンタリス種をレンテンローズと
呼ぶ方もたくさんいらっしゃいます。
学名で「ヘレボルス」と呼べば、間違いないというところですが
やっぱりクリスマスローズという名前じゃなきゃ
こんなに人気は出なかったかなぁとも思います
ところで、オリエンタリス種は
「同じ花が咲く株はない」と言われるくらい花の形や色が豊富です。
実は、一緒にできた種を蒔くと、全部色が違うというくらい
固定が難しいらしいのです。
それで、こんな札が刺さっています
もちろん、品種名もつけようがないというのが実情のようです
ただ、最近になってバイオテクノロジーを使った
クローン株(メリクロン苗)の栽培が可能になり
同じ花が咲く株を大量に作れるようになったそうです
その花には品種名がつけられ、こんな札がついていました
奥が深い植物のようです
緑のセンター温室は、高校生以上130円の入場料がかかります
65歳以上の方は年齢の判る身分証明書をお忘れなく!