札幌100マイル

百合が原公園*スタッフブログ

ユリだけじゃない百合が原公園の魅力をご紹介します

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ひっそりと

こんにちは!

久しぶりで青空と日光が楽しめました
青空をバックにすると、紅葉も一段と映えますね
寒いですけど・・・

大温室に入ってすぐ、左側の通路を入った所に
ひっそりと咲いている花があります

この花、シュウカイドウ


漢字では「秋海棠」
学名は Begonia evansiana です

学名で判るように、ベゴニアの一種です。
このシュウカイドウは、江戸時代には日本に入ってきて
半分野生化しているので、ベゴニアとは区別しているようです




上が雄花、下が雌花。
雄花は、4枚の花びらがピンとそっているような形
大きな2枚はガクで、小さな2枚が花びらだそうです
黄色のボール状のおしべの塊も可愛いですね

雌花は花びらの下(垂れ下がって咲くので見た目は上側)に
三角形の羽のようなひれが付いていて、中に子房があります
ネジネジに巻いているめしべは、ベルベット状で
見れば見るほど不思議な感じです

ベゴニアの中ではとてもやさしい印象の花です

札幌でも屋外で越冬するんだそうですよ
でも、葉が出るのが遅くなるので、花つきはあまり良くないそうです
本州では、日陰の湿気のある場所でも良く育つんですが、
札幌ではある程度日当たりのある場所でないと
なかなか育たないとのこと。

百合が原公園の温室のシュウカイドウたちは
自分で育つ場所を選んで少しずつ移動しているそうです。
なかなか賢いヤツラらしいですよ(笑)

以上、百合が原公園のヘッドガーデナーの話でした。

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