双子の白クマ赤ちゃん通信 跡地
札幌市円山動物園で2008年12月9日に生まれた双子のホッキョクグマ「イコロ」と「キロル」の成長記録です。 双子の旅立ちと担当者の異動により、当ブログは更新を終了しました。 ご愛読ありがとうございました。
by hokkyoku
鮭と泪とイコロとキロル
Posted by hokkyoku on 2009年9月22日(火) 22:12
今日は貴重な休日にも関わらず、ホッキョクグマに初めて生きた鮭を給餌するとあって、いそいそと職場に赴きました。
……暇だったんです。
14時前に一旦クマ一家を屋内に収容。
生きた鮭4尾がプールに放流されました。
14時。扉が開いて、まずイコロ登場。
たまに思うのですが、イコロの顔立ちはピリカに少し似ています。
日中のイレギュラーな時間に収容された後には、なにがしかのイベントがある、という認識は持っているのでしょうか。
心なしかそわそわしております。
イコロ、早々に一尾獲得。
これまでウグイをはじめとした小ぶりの活魚しか見たことが無かった彼ら。
ちょっと怖がったりするのだろうか、と思ったのですが、そんなそぶりは全く見られませんでした。
でも暴れるので食べあぐねているようです。
屋上にいた職員が気になっていたララも鮭漁に参加。
でもプールには入りません。
彼女は賢いので、子供がプールの端に追い詰めた鮭を獲ろうとしているのだと思います。
ララ、もっと手早く鮭を手に入れる方法を選びました。
イコロから鮭を奪いました。
キロルも一尾獲得。
イコロは怒るでもなく再び鮭を捕らえてきました。
4尾中3尾はイコロが捕獲したのです。
よくできた子だ。
たいへん野性味のある風貌になられました。
草食系男子が昨今の流行りのようですが、多少ワイルドな方がよいと思います。
はて?私はなんの話を…
カラス、襲来。
4尾すべてを捕獲し終え、少し食べてから、イコロとキロルはずっと鮭で遊んでおりました。
活鮭漁がよほど楽しかったとみえて、生きた鮭を再現するかのように、振り回したり、プールに投げ入れてみたり。
食べて
食べて
食べられて
食べて
食べて食べ疲れて寝むるまで食べて
やがて子熊は静かに寝むるのでしょう