札幌100マイル

動物病院だより メガネ獣医奮闘記

現場で働くメガネの獣医3名と動物たちとの悲喜こもごもをお送りします。

2011年06月15日 の投稿一覧

おはやうございます。

私共動物園の獣医の朝は早い…



もとい、早くありたい。

布団という甘美なる装置の魅力には抗しがたく、
理想の起床時間からは大幅に遅れ、日々目を覚ますのでございます。

しかしながら、モコモコの悪魔に打ち勝ち、
朝早く出勤することに成功した暁には、
動物たちの健康チェックと嘯き、
誰もいない開園前の動物園へと散策に出るのでございます。

古来より、早起きは三文の得と申しますように、
朝の動物園では、オモチロキ光景に出くわすことがございます。




過ぎ去りし、冬の1コマ。



エゾシカのメグム氏が通りがかりのカラス氏と対峙しておりました。
しばらく様子を窺っていたところ、カラス氏優勢のように見受けられますれば、
メグム氏の今後の研鑽を、願ってやまないのでございます。



ある日、カンガルー館にて



シンクロニシティーン!!




また別の日、カンガルー館にて



シンクロニシティーン2!!!


ただそこにいるだけで、縦横無尽に愛らしさを振りまく熊猫たち。
このような見事なるコンビプレイまで繰り出されては、抗う術はございませぬ。
末恐ろしいばかりにございます。





在りし日の、旧爬虫類館では



親チャクワラの上に子チャクワラ、そのまた上に孫チャクワラ。
某カリスマ飼育員のカリスマブログに同様な写真がアップデイトされておりますが、
カメラにおさめたのはこちらが先。  
のはず。
3頭そろったカメラ目線を、ぴしゃりと押さえてございますれば、
カメラの腕前ならば、こちらが上。
ということはない。


しかしながら、朝の動物園も心躍ることばかりではありませぬ。
時には、不穏なる光景を目にしてしまうこともございます。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…



ある朝、昆虫館某所に出現せしは、
毒の瘴気を排出するという、腐海の生物か。
あるいは、壊されゆく建物の、現世への未練を載せた断末魔か。

いずれにせよ、この世に存在してはならぬものと見受けます。
この異形を目にした私の身に、良からぬことが起きはしないかと、
不安な日々を過ごす、今日この頃にございます。

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