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動物病院だより メガネ獣医奮闘記

現場で働くメガネの獣医3名と動物たちとの悲喜こもごもをお送りします。

2011年07月17日 の投稿一覧

治療のおはなし。

少し前のことになりますが、エゾシカ・オオカミ舎の人気者、
シンリンオオカミのジェイ氏が口の周りを血だらけにしていると、
突然の無線が入ったのでございます。



当時の写真は無い。迂闊。

よもや誰か食われでもしたかと、最悪の事態を想定し、
現場へ急行したのでございますが、
当然のことながら、安全管理された獣舎の中、
そのような惨劇が起こるはずはありませぬ。

ただし、ジェイ氏の口は赤く染まっておりました。
確認した時点で、出血は止まっていましたので、
時を改め、体制を整え、治療やら検査やらを施したのでございます。

さて、ここからが重労働。
ジェイ氏、似ているからとシベリアンハスキー的感覚にて、
取り押さえて強引に口の中を拝見せんとすれば、
檻の中とはいえオオカミ、返り討ちに遭うは必定。

そんな時は



寝てもらいます。

如何にして寝てもらうか、
そこにも筆舌に尽くしがたい苦労があるのですが、
今回は割愛させていただきます。
詳しくお知りになりたい方は、是非、動物病院体験プログラムへご参加ください。
メガネの1号だか2号だか3号だかが、懇切丁寧に解説いたします。


しっかり寝かしつけたならば、ここから治療が始まります。



お口チェック。
舌に噛み傷が見つかりました。どうやら自分で舌を噛んでしまった様子。
さらに古傷がいくつも…。ジェイ…。







傷口を洗浄して、注射して、ついでに身体測定と血液検査で終了です。
ウェストハイランドホワイトテリアくらいの相手であれば、一人でも何とかなる処置。
しかしながら、相手はオオカミ、
ちょっとした治療が一大事なのでございます。

苦労の甲斐がございまして、ジェイ氏現在は元気に走り回っています。
動物たちをご覧になりながら、裏方の苦労にまで想いを馳せていただけならば、
感無量にございます。

興が乗って参りましたので、ここで一句。





一号氏  遊んでないで  ブログ書け


メガネ、心の俳句。

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