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わくわく蟲ランド(WML)通信
Posted by vetblog on 2013年8月6日(火) 00:06
わくわく蟲ランド(WML)、歓声感嘆悲鳴等、様々な声をいただきながら開催中です。
蟲の専門家の、とっても素敵なお話の数々、
ムシトークの詳細もようやくアップされましたので、
毎週土曜日はぜひぜひ円山動物園へお越しくださいませ。
WML会場に足を踏み入れますれば、まず皆様をお出迎えするのが
このカギムシの巨大オブジェ、「カギたん」にございます。
本来カギムシは最大でも15cmほどの動物なのですが、
我々の、カギムシを知ってほしいという思いが高じ、
カギたんは、このような巨大な姿と相成りました。
カギたん誕生の秘話というほどでもない与太話を少し。
そもそもカギムシとはいかなる存在か。
分類学的には有爪動物門に属し、カギムシ目一目のみで門を形成しています。
それだけでも分類学的には稀有な存在として、一目置かれているとかいないとか。
さらに、長らく謎とされていた環形動物(ミミズやゴカイなど)と
節足動物(いわゆるムシ)の分類的に中間に入る存在として、
動物の進化・分類を語るうえで必要不可欠な生物なのです。
小難しい話はさておき、カギムシの何が我々を魅了して止まないのか。
答えはシンプル。
見た目
ルックス
外貌
地球外生物、あるいは未知との遭遇、もしくはファーストコンタクト。
その存在を初めて知った時の衝撃たるや。
その衝撃の大きさを、オブジェ作成に注いだ結果、
巨大になってしまったかどうかはさておき、
来場者の方々に、そんな素敵生物を知るきっかけになればと作成されてございます。
作成者は知る人ぞ知る飼育展示課のアーティスト、T氏。
カギたんの主原料は、麻袋、紙粘土、針金、ペレット、ペンキ。
熱帯動物館裏で、時折ひなたぼっこをしておりましたので、、
不穏な姿をフライングチラ見されたお客様もいらしたかもしれません。
謎の生物の正体は、円山動物園を強襲したUMAあるいは侵略的外宇宙生命体ではなく
お茶目なカギたんですのでご安心を。
材料にペレットを使用しております故、蟲等の食害に日々怯えて暮らすカギたんです。
英名がvelvet wormで、表皮がビロードのように心地よい肌触りとされますが、
カギたんはカッチカチです。
分類の縁を取り持った功績により、
縁結びのキャラとして売り出そうと計画中のカギたんです。
さて肝心の生カギムシなのですが、蟲ランドのために用意しておりますが、
展示が難しい生物であり、どのような方法ならばお見せできるのか、
今だ画策中にございます。
カギムシ生体については、ご来場いただいても直接ご覧いただけない場合がございますが、
カギたんはいつでも記念撮影に応じますので、
ご理解いただければ幸いにございます。