視線を感じる…

Posted by vetblog on 2014年7月9日(水) 18:43

こんばんは。メガネ`W杯も残り「3」試合’号です。

動物園の獣医師たるもの、基本的に動物には嫌われがち。

動物たちにとって、無理やり捕まえられたり、注射を打たれたり、

いやなことをされる現場には必ずといっていいほどメガネどもの暗躍がありますゆえ、

ある意味必然の結果。

この日も動物の警戒の視線を感じてあたりを見回しますと

ガラス越しに何かがこちらを見ているような…

じっくりと目を凝らしてみると…

壁の汚れが目と鼻に見え…ませんでしょうか。

ただの気のせいと片付けてしまうことも可能でありますが、

もしかすると、この施設の住人が意図的に造作した疑いも捨てきれません。

この獣舎の住人である

アカハナグマ達には、幸いまだ嫌われるような処置をしておりません。

通りすがりのメガネを脅かしてやろうという悪意に基づく行為ではなく、

あくまで何らかの好意的な所業であったと受け取ることとして、

自分を納得させたいと思います。

場所を移しましても引き続き感じる視線…

此度は葡萄味の甘ったるい視線にございます。

こちらもどちらかといえば、好意的な部類に入るといえなくもないと存じます。

やや視線の行く先が定まりませんゆえ、不安は残ります。

こちらの視線の主は後程レッサーパンダたちにおいしく食べられたとか。

幸いこの日は動物たちに嫌悪の目で見られなかったと安堵しつつ、

いつの日か動物達の温かな眼差しに囲まれてみたいと思う、動物園獣医師なのでした。