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ハズバンダリートレーニング
Posted by vetblog on 2016年7月24日(日) 17:53
ブログをご覧のみなさんこんにちは。
久々ですがメガネ獣医ブログを再開いたします。
私は「(おうち)メガネ5号です」。まだ動物園に来て
一年足らずの若輩ですが、これからときどき更新していきますのでよろしくお願いします。
今回は「ハズバンダリートレーニング」についてお話しします。
何やら難しい言葉が出てきましたが、一言でいうと
「動物たちに自発的に受診動作 をとってもらう」ことです。
※ 受診動作 たとえば、腕を差し出して採血しやすい体勢をとったりすること
動物園の動物は、犬猫のように飼い主さんに「おさえててください」とはできません。
なので、これまでは、採血や爪切りといったようなことでも麻酔をかける必要があり、動物たちの負担は大きいものでした。
そこで、動物たちが自発的に「採血してください」「爪を切ってください」と手を差し出してくれるようにするのが「ハズバンダリートレーニング」です。
難しい事のようですが、犬に「おすわり」を教えることと基本的には同じです。
動物たちに教えるコツは、とにかく「褒める」こと。
伏せてくれたら「褒める」、触らせてくれたら「褒める」。
何か一つでもできたらすかさず褒める、これの繰り返しです。
円山動物園では今、アムールトラの「タツオ」やホッキョクグマの「キャンディ」でトレーニングによる採血を実施しています。今後、いろんな動物に広げていくことで、動物たちに負担が少ない検査ができるようになればと思っています。
さて、ここまでハズバンダリートレーニングとは何ぞや?ということについて書いてきました。
実際にどうやって動物たちに受診動作をとってもらうのか、これについては次回の更新で紹介したいと思います。