札幌100マイル

冬プロレポート~冬の円山動物園から~

冬の動物園プロジェクト、略して冬プロのメンバーが冬の動物園の魅力を発信

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『冬プロ』カテゴリーの投稿一覧

1羽でもコンドル.

例年以上の積雪と寒さに包まれている今冬の札幌。





そんな中、元気と食欲を失ってしまったコンドルのウルスラ。
年齢は56歳以上、国内最高齢のコンドルです。


「冬」は老齢個体にとって過酷な時期です。
動物園という安全で食料に困らない環境下で暮らしている個体は、野生下においての寿命を大幅に超え極端に長生きする場合があります。
そのような場合、本来持っていた様々な条件(気候、飢えなど)に適応する能力はすでに失われています。
元々耐えうる事ができるはずの「熱さ」や「寒さ」であっても生命を脅かすほどの原因となってしまうのです。
だからウルスラに限らず極端な老齢個体には、熱くもなく、寒くもなく、さらに雨風雪を凌げる生活環境が必要となってきます。
ウルスラの場合も春から秋にかけては大丈夫でも、冬場の屋外暮らしは厳しくなってきているようです。

現在、ウルスラはとっても元気です。
室内に入ったとたん元気を取り戻し、食欲も旺盛。
収容当初は人間が近づいても逃げもしませんでしたが、
今は人の接近をいやがります。
元気が出た証拠です。


人間を許容する野生動物は、すごく馴れているか、すごく弱っているか、すごく腹が減っているかのどれかです。

ウルスラの好物はヒヨコとウズラ。すごい量を食べています。
20130225-03.jpg

とりあえず元気ではありますが、この冬に動物舎に戻すことはないでしょう。
今後は冬のみ室内飼育という形にもなるかもしれません。
このまま元気で長く生きてもらうために動物園も万全な対応をしていきます。
今後ともウルスラをよろしくお願いします。

冬のせかくま館

スニッカーズは1日2本まで、こんにちは世界のクマ館担当しみずです。
今日は「まるどう」並みに呼び名が浸透していない冬の「せかくま館」を紹介します。

現在世界のクマ館では
ホッキョクグマの「デナリ」
アメリカクロクマの「フーコ」
ナマケグマの「ゴマキ」
の3頭をご覧いただけます。

デナリ

遭遇率95% 
館内での作業時以外は基本室内扉を開放している為、稀に室内で寝ながら顔だけ出している時もある。
担当者がいる時は午前11時〜12時の間に屋外での給餌を行っていますので機会があれば是非ご覧ください。
近日引っ越し予定です、お早めに!

フーコ

遭遇率10%
丁度観覧通路から死角に穴を掘って冬眠状態。
外で完全に冬眠してしまうと生存確認が難しくなる為、穴を壊したいが中々出てこないので様子見中@@
1日に必ず一度は室内に戻りエサを食べ排便をしているので運が良いと見られる。いつ戻ってくるかわからないのでこちらも扉は開放中。

ゴマキ

遭遇率20%
元々寒いのが苦手なうえ、高齢ということもあり室内で寝ている事が多い。
寝ている時は真横で呼んでも全く起きない。
担当者がいる時は午前中に扉付近で給餌するのでタイミングがあえばエサを食べているところが見えるかも。
国内でナマケグマを見る事ができるのは円山だけです!

昨年マレーグマとヒマラヤグマがアジアゾーンへ引っ越ししてからもはや世界の半分ぐらいのクマ館となっていますが、まだまだかわいいクマ達は健在です。

来月頭には観覧通路を除雪し、更に奥のホッキョクグマのキャンディが公開、その後はキャンディとデナリが繁殖の為の同居、そしてそして3月末には待ちに待ったホッキョクグマツインズの公開と注目度満載でございます。

お得な年間パスポートを使って(←ココ大事)日々変化してゆく動物達の様子を見に来てくださいねー!


担当動物番外編
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昨年クマ館から動物病院に引っ越したエゾヒグマの「栄子」
確認できている範囲では国内最高齢の40歳
腰を悪くし、下半身が動かないため暖かい病院で療養中。
上半身はとっても元気。
獣医さんの動物病院ガイドに参加すると会えるかも?

コウモリと朝倉さん

みなさんこんにちは♪
最近、日も長くなり、少しずつですが春が近づいてきた感じがしますね(^^♪
ララの赤ちゃんたちもすくすく育っているようで、逢える日が待ち遠しいです!


今日はフォトコンテスト表彰式&飼育員カフェがありましたので、その様子をお伝えしたいと思います。


円山動物園の動物たちの写真を募集し、審査の結果、上位入賞者には賞状と賞品を贈呈させて
いただきました。






どの写真もとても魅力的で、その一瞬をカメラにおさえられるって素晴しい!!!!!と感心するものばかりです。

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入賞作品と応募者全員の写真(1人1作品に限る)は、本日から3月31日(日)まで西門そばオフィシャルステーションで展示しています。
写真をじっくり見ていると、動物たちが話しているのが伝わってくるように感じますよ~(^^)


午後からの飼育員カフェでは、朝倉職員による「コウモリ調査結果」についてお話していただきました。


日本の36種類のコウモリのうち、19種は北海道に生息しているんだそうです。



コウモリは超音波を発して餌を捕りますが、イルカ、虫なども超音波を発しているようです。
なんと、みなさんもよく使うカメラも超音波を発しているんだって!!

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バットディテクターという超音波探知機でカメラの超音波も聞くことができました。

20130216-09.jpg
飼育員カフェは動物園センター情報ホールにて13時30分からスタートで、次回は2月23日(土)に
開催されます。
温かいお茶とお菓子の無料配布(先着30名程度)もありますのでお楽しみに。
みなさんのご参加お待ちしております☆

バレンタイン

こんばんは
今日はバレンタインデーですね。
バレンタインデーといえば、女性が意中の人に思いを伝えるチャンス。
願わくば、カップルになれることを望んでいるでしょう。

とうことで、今日は円山動物園にいる動物のカップル(ペア)もしくは、ペアになれば良いなぁと思っている動物たちを紹介します。

まずは、私の好きなシロフクロウです。

大地くん(左下♂)&アンナちゃん(右上♀)
全然見えないですね。
でも前よりも少し距離が近づいた気がします。


続いて、シマウマ
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飛馬(左♂)&すもも(右♀)
この写真だけだと、見た感じでは完全に一方的な恋ですね…

キリン
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ナナコ(左♀)&ユウマ(右♂)
昨年10月にこのペアでのこどもナナスケが日本平動物園に旅立ちました。
ナナスケ、元気にしてるかな。

ライオン
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リッキー(右下♂)&ティモン(左上♀)
どちらもお昼寝中。

ブチハイエナ
20130215-04.JPG
カムトリ(♂)&カミ(♀)
意外とかわいい顔をしてますねぇ

オランウータン
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部屋が違うのでどうしてもワンショットには入れられませんでした。
レンボー(上♀)、弟路郎(下♂)
現在2歳で遊び盛りのハヤトくんのお父さん、お母さん。
今日の弟路郎、まるまってて全然姿がわかりません。まるでおはぎです。

ホッキョクグマ
20130215-07.JPG
デナリ(♂)
なんかダラっとしてますね。
お気づきの方もいるかもしれません。お相手のメス、ララは現在子育て中によりまだ見ることができません。
ただ、円山動物園でのベストカップルと言っても過言ではないほど、デナリ・ララは仲良しだといえるでしょう。
双子の子どもたちのかわいくて元気な姿が待ち遠しいですね!

このあと、アジアゾーンに行ってレッサーパンダのセイタくんとココちゃんも撮ったのですが、動き回りすぎてブレブレだったので載せるのはあきらめます。

代わりにこの動物

20130215-08.JPG
ニンゲン(おじさん♂)
水の中でも暮らせるようです。
お相手の♀はここには居りませんが、今日はチョコを与えられたのでしょうか。

ということで、動物園の動物たちをいろんな視点で見てみるのもまた動物園を楽しむ方法のひとつですね!

終わりと始まり



円山動物園のスノーフェスティバルも昨日で終了。多くのお客様にご来園いただきました。ありがとうございました。早速、本日から後片付けが始まりました。




氷の滑り台も終了しました。今年も大盛況でした!






アムールトラもヒマラヤグマもちょっとお疲れか?

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そんな中、日本の動物園水族館では初!の誕生となった
アオホソオオトカゲの赤ちゃんの展示が始まりました!
必見ですよ!は虫類・両生類館のセンターラボで展示中です!

20130212-07.jpg

日本産は虫類・両生類の冬眠展示も初めての試みです!


そして、このまま順調にいけば、来月には?、いよいよホッキョクグマ
の2頭の赤ちゃんのアウトドアライフが始まりますね。
こちらも期待が膨らみます!

皆様も、新しく始まるものを探しに、ぜひ円山動物園にご来園ください!




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