『ホッキョクグマ』タグの付いた投稿
冬こそしろくま
Posted by winterpj on 2013年12月19日(木) 20:11
冬といえば
元気いっぱいしろくま親子
の予定ががっつり寝てました。
くっつきすぎてて何がどーなってんのかわかりません。
現在ホッキョクグマキャンディの出産準備に伴い1時30分から15時30分までの時間制限を設けての観覧となってます。
その為かどうかは知りませんが、仕事の時間までお昼寝中
ちなみに、海獣舎からララ親子への坂の途中、運が良ければ遠くに父の姿を見ることができるかもしれません
遠すぎたのでずーむいん
寝てますね
まだ放飼場にも雪があまり積もっていない状況ですが、積もれば積もるほど
元気に遊びまわるホッキョクグマを見ることができると思います。
これから気温も低くなり雪も積もって大変な季節ですが、そんな時こそ冬ならではのホッキョクグマ達に会いに来てください。
それでは!
冬のせかくま館
Posted by winterpj on 2013年2月24日(日) 14:42
スニッカーズは1日2本まで、こんにちは世界のクマ館担当しみずです。
今日は「まるどう」並みに呼び名が浸透していない冬の「せかくま館」を紹介します。
現在世界のクマ館では
ホッキョクグマの「デナリ」
アメリカクロクマの「フーコ」
ナマケグマの「ゴマキ」
の3頭をご覧いただけます。
デナリ
遭遇率95%
館内での作業時以外は基本室内扉を開放している為、稀に室内で寝ながら顔だけ出している時もある。
担当者がいる時は午前11時〜12時の間に屋外での給餌を行っていますので機会があれば是非ご覧ください。
近日引っ越し予定です、お早めに!
フーコ
遭遇率10%
丁度観覧通路から死角に穴を掘って冬眠状態。
外で完全に冬眠してしまうと生存確認が難しくなる為、穴を壊したいが中々出てこないので様子見中@@
1日に必ず一度は室内に戻りエサを食べ排便をしているので運が良いと見られる。いつ戻ってくるかわからないのでこちらも扉は開放中。
ゴマキ
遭遇率20%
元々寒いのが苦手なうえ、高齢ということもあり室内で寝ている事が多い。
寝ている時は真横で呼んでも全く起きない。
担当者がいる時は午前中に扉付近で給餌するのでタイミングがあえばエサを食べているところが見えるかも。
国内でナマケグマを見る事ができるのは円山だけです!
昨年マレーグマとヒマラヤグマがアジアゾーンへ引っ越ししてからもはや世界の半分ぐらいのクマ館となっていますが、まだまだかわいいクマ達は健在です。
来月頭には観覧通路を除雪し、更に奥のホッキョクグマのキャンディが公開、その後はキャンディとデナリが繁殖の為の同居、そしてそして3月末には待ちに待ったホッキョクグマツインズの公開と注目度満載でございます。
お得な年間パスポートを使って(←ココ大事)日々変化してゆく動物達の様子を見に来てくださいねー!
担当動物番外編
昨年クマ館から動物病院に引っ越したエゾヒグマの「栄子」
確認できている範囲では国内最高齢の40歳
腰を悪くし、下半身が動かないため暖かい病院で療養中。
上半身はとっても元気。
獣医さんの動物病院ガイドに参加すると会えるかも?
2日目!
Posted by winterpj on 2012年12月2日(日) 19:10
こんばんh!
2日目ですよ!
いやーすごい雪
これじゃあまるで北海道みたいだね☆彡
というわけで、家の雪かきもやっと終わったので
そろそろ2日目の冬プロブログをお送りします。
お久しぶりの方も初めての方もこんばんは。(2回目
世界のクマ館+栄子を担当しています、しみずですこんばんは(3回目
まさかの2番手。
やっぱり飼育員なんで自分の担当動物をアピールかと思ったんですが
なんていうかその
クマ館は現在ホッキョクグマの出産準備の為付近を閉鎖していまして
見れないっていう
しかもエゾヒグマの栄子は病院で暮らしているわけで
アピールどころか逆効果じゃないかと思い、悩んだ末
やっぱり自分の担当動物を紹介したいと思います!
なんだクマ見れないのかー
って、諦めるのはまだはやい
ちゃんとあるんですよ
ビューなポイントが
それがここ
熱帯鳥類館に架かる橋!
見えますかー?白いもふもふしたやつ
ずーむいん
今年はホッキョクグマのオスのデナリが1番端に移動したので、冬でも見れるんです。
クマ館行っても見れないからー
とか
出産前は閉鎖しているからー
とかいわず是非冬もホッキョクグマに会いに来て下さい
タイミングがよければデナリのサービスタイムが見れるかもです。
ただ思いっきり外なので
動物園に来る時は暖かい格好で!
「あったかいー」
動物の麻酔!
Posted by winterpj on 2012年2月21日(火) 11:04
みなさま、こんにちは。
本日のブログは私、メガネ獣医1号が担当いたします。
ここのところ動物の移動や治療などで動物に麻酔をかけることが多くなっています。今月中旬だけで、トラ、ライオン、チンパンジー、ホッキョクグマと四件の麻酔をしました。そこで今日は、冬プロとは関係ありませんが、動物の麻酔についてちょっとお話しようと思います。
動物園の動物たちは野生の動物に比べれば人になれていますが、それでも治療や検査の際には危険防止(人と動物双方の)のために麻酔をかけなくてはいけないケースが少なくありません。
ヒトや家畜、犬、猫などでは一般的な検査や採血程度は当然無麻酔で行いますし、全身麻酔をかける場合は事前に血液検査を実施して全身状態に異常がないことを確認してから麻酔を実施します。
しかしながら動物園の動物たちは血液検査や一般的な検査をするためには麻酔をかけないといけません。そのため全身状態を確認できないまま麻酔をかけることとなるため、より慎重な麻酔管理が必要となります。先月ゴマフアザラシのキカナイが麻酔中に循環不全により亡くなってしまいましたが、動物の麻酔は常に危険を伴うものなのです。
・・・と、楽しい冬プロブログのはずが、ちょっと堅苦しくなってしまいましたね。
それではここからは画像をまじえて楽しく?いきましょうか
まずは、2月8日 アムールトラのリング(おす)です。一昨年の12月に釧路市動物園さんからお借りして、当園のメスのアイとペアリングをしていましたが、契約期間が満了のため、釧路市動物園にお返しすることになりました。
吹き矢で麻酔をかけて麻酔のかかり具合を確認しているところです。
当然中に入る前に棒でつついたりして反応を見ますが、それでも中に入るときはドキドキです!
酸素吸入用のマスクをつけて、心臓の音を確認!
採血をして!
身体測定をして!
獣舎から移動用の檻までは人力で運びます。よっこらしょっと!!
体重は151.4kg、重いです!
移動檻に移し終えたら麻酔を覚まします。
拮抗薬(麻酔を覚ます薬)をお尻に注射!
麻酔から覚醒!!
無事に麻酔から覚めて、翌朝釧路市動物園へと移動していきました。ほっ!
今回のアイとのペアリングでは残念ながら繁殖にいたりませんでしたが、リング自体は釧路と多摩で繁殖実績のある優秀なオスですので、今後も国内のアムールトラの繁栄のためにも繁殖にがんばってほしいですね。
リング!一年間ありがとうね~
お次はライオンのメス 「ティモン」
前足の爪が伸びすぎて肉球につきさってしまったため、
全身麻酔下で爪切りをしました。
ティモンは年齢が15歳と、かなりの高齢のため、麻酔には細心の注意が必要です
麻酔をかけて広い部屋に移動
ティモンのお口!舌の表面はトゲトゲです!
爪が伸びて肉球にぶっすりささってますね。
野生のライオンなどは獲物を捕まえるときに爪を使うので自然に爪がけずれていきますが、飼育下の動物は獲物を捕まえることがないので、自分で爪とぎをしてくれないとこのように爪が伸びてきてしまいます。
爪きりを パチン!パチン!
はい!きれいになりました!
高齢のためか麻酔のさめが悪く、心配しましたが、
なんとか無事に終了しました。
ティモンさん、これからは自分で爪をといでね~
お次はチンパンジーのレディーさんです。
チャーボー兄ちゃんにかまれた傷の治療で麻酔をしました。
まずは鎮静剤を飲ませると、だんだんとうとうとしてきて・・・
ふわ~ねむーい
ZZZZZ~ ZZZZZ~
麻酔がかかったところで病院に移動して手術開始!
新しくできた傷は軽症でしたが、
古い傷はちょっと悪化していたため、洗浄後汚染部位を除去し、縫合しました。
筋肉を縫って~
皮膚を縫ってー、はい終了です。
もう怪我するなよーと願っていたのですが、数日後に薬をあげようとしてレディーと他のチンパンジーを分けた際に、再度怪我をしてしまいました。
最後にホッキョクグマのアイラの捕獲を紹介しようと思いましたが、
長くなってしまいましたので今日はこの辺で終わりにいたします。
続きはまたの機会にしたいと思います!お楽しみに~!
感謝デー
Posted by winterpj on 2011年3月19日(土) 15:10
今日から3日間は円山動物園感謝デーです。
通常行っている「みんなのドキドキ体験」と「講演会」を実施します。
今日は、講演会のうち、さきほど終わったばかりの「ホッキョクグマのガイド」についてご紹介します。
ホッキョクグマ担当の河西飼育員が、絶滅危惧種であるホッキョクグマについて、なぜ減少傾向にあるのかをわかりやすく解説しています。
特に今注目のキャンディとデナリの同居状況は初日の様子も含め現在の2頭の相性の良さなどを紹介しています。
ホッキョクグマ好きには関心のあることばかりです。
3月21日(月・祝) 14:00~も動物科学館ホールで行いますので、ぜひ聞きに来てくださいね。
普段聞いてみようと思っていたこともいっぱい質問できます!
そして、キャンディとデナリの様子も必見です。
今日の会場の様子
…みなさん、もうちょっと前の席座った方がよく見えますよ♪
ご来園できない方にもトーク内容を少し紹介します。
↓
野生の生息地域で起きている問題として、よく耳にするのが「氷が溶けて北極海沿岸で氷ない期間が延びている」という点ですが、各メディアで特集されたとき以外はこれによってどういう事態になっているのということが紹介されないこともしばしば。
今回の解説の中ではもちろんその辺にも触れており
ということで、悪循環しての個体数減少ということが想像できます。
このうち、環境ホルモンが地球の大気や海流により、北極や南極にも流れ着くということがわかっていること(インターネット上でも書いているページがありました。参考まで)、そのためそこに生息するホッキョクグマへの生殖機能への影響が懸念されていることが紹介され、いくつもの因子が現在2万頭と言われるホッキョクグマに降りかかっていることがわかります。
また、野生の個体数減少を踏まえて、動物園が特に果たさなければならないこととして「種の保存」の取り組みがあり、積極的な繁殖計画を進めていることを紹介しました。
北海道内4園で行った2010年の繁殖計画
2011年に行う全国8園館で行う繁殖計画(釧路のクルミ以外は完了!)
興味深いのは、海外からの日本の評価。
飼育下でのホッキョクグマの繁殖には、血統管理上、生息地域をもつアメリカやロシアの協力が必要と考えているが、日本の2000年以降の繁殖実績を見ても、6頭(円山のツヨシ、ピリカ、イコロ、キロル、和歌山のアドベンチャーワールドのミライ)しかいないので、日本に個体を送っても繁殖できないから返って個体が減少するというふうに見られること、ロシアからは全国でもすでに何頭も日本に送り出しているが繁殖できていない状況などから、今後新しい個体導入がなかなか期待できないということです。
(ちなみにロシア出身血統のホッキョクグマは、今後繁殖適齢期を迎える7歳以下でも男鹿「豪太」大阪天王寺「ゴーゴ」静岡日本平「ロッシー」和歌山アドベンチャー「ミライ」仙台八木山「カイ」「ポーラ」の6頭いる。※繁殖適齢期を国内の繁殖実績から8才~と考えたとしての目安)
円山動物園では、日本よりだいぶ前から繁殖対策を考えているヨーロッパと、動物交換を検討していますが、ヨーロッパでも日本と同様に、種別調整も含め繁殖の難しさに直面しているようで、動物交換には慎重とのこと。
2011年現在、日本国内にいる7歳以下の個体は、計11頭。そのうち円山の血統は5頭で約半分。将来の国内繁殖はかなり困難な事態ということが、これらのことから伺えます。
今日本で行っている繁殖プロジェクトの理由が改めて再確認できる講座です。
ご来園いただける方は、21日(月・祝)14時~動物科学館ホールでありますので、ご家族・ご友人一緒にぜひお越しくださいね。