札幌100マイル

冬プロレポート~冬の円山動物園から~

冬の動物園プロジェクト、略して冬プロのメンバーが冬の動物園の魅力を発信

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『ライオン』タグの付いた投稿

モテない男

うきうき!わくわく!のクリスマスまであと少しとなりましたが、みなさんテンションは上がってますか?

個人的にはプレゼントをもらう時よりも、相手のプレゼントを選んでいる時が一番テンションが上がります。

今回の冬ブロは、『サプライズプレゼントで失敗する男』カシワヴェチがお届けします。

みなさんは寒さがきつい日や夕暮れが早くなると人恋しくなりませんか?
正直に告白しますが、わたくし人一倍さびしがり屋です。異性はもちろん同性にもモテません。
唯一の頼りは担当動物たちです。飼育員たる者、担当動物に好かれなければなりません。
たとえ普段かぶらないサンタの帽子をかぶっていてもよってきてくれるはず、



…完全にビビってます。




……逃げちゃいます。


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………あきらめました。 やっぱり彼女たちには雰囲気作りのサンタ帽は受け入れられませんでした。


そんな僕をやさしく癒してくれるのは、やっぱり『リッキー』です。


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小窓からやさしくのぞいてくれます。


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でも、君にはいつも寄り添ってくれる素敵なパートナーがいるよね。



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こんな雪の降る日に外に出すのは、決してやっかみじゃないからね。熱帯動物館の動物は
みんな一日一回屋外にでているんだよ。それを楽しみにしているお客様もたくさんいるんだよ。


猛吹雪の日以外は心優しいリッキーたちも屋外で出ていますので、ぜひ見に来てくださいね。

動物の麻酔!

みなさま、こんにちは。
本日のブログは私、メガネ獣医1号が担当いたします。

ここのところ動物の移動や治療などで動物に麻酔をかけることが多くなっています。今月中旬だけで、トラ、ライオン、チンパンジー、ホッキョクグマと四件の麻酔をしました。そこで今日は、冬プロとは関係ありませんが、動物の麻酔についてちょっとお話しようと思います。




動物園の動物たちは野生の動物に比べれば人になれていますが、それでも治療や検査の際には危険防止(人と動物双方の)のために麻酔をかけなくてはいけないケースが少なくありません。

ヒトや家畜、犬、猫などでは一般的な検査や採血程度は当然無麻酔で行いますし、全身麻酔をかける場合は事前に血液検査を実施して全身状態に異常がないことを確認してから麻酔を実施します。

しかしながら動物園の動物たちは血液検査や一般的な検査をするためには麻酔をかけないといけません。そのため全身状態を確認できないまま麻酔をかけることとなるため、より慎重な麻酔管理が必要となります。先月ゴマフアザラシのキカナイが麻酔中に循環不全により亡くなってしまいましたが、動物の麻酔は常に危険を伴うものなのです。




・・・と、楽しい冬プロブログのはずが、ちょっと堅苦しくなってしまいましたね。

それではここからは画像をまじえて楽しく?いきましょうか

まずは、2月8日 アムールトラのリング(おす)です。一昨年の12月に釧路市動物園さんからお借りして、当園のメスのアイとペアリングをしていましたが、契約期間が満了のため、釧路市動物園にお返しすることになりました。




吹き矢で麻酔をかけて麻酔のかかり具合を確認しているところです。
当然中に入る前に棒でつついたりして反応を見ますが、それでも中に入るときはドキドキです!






酸素吸入用のマスクをつけて、心臓の音を確認!






採血をして!



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身体測定をして!


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獣舎から移動用の檻までは人力で運びます。よっこらしょっと!!
体重は151.4kg、重いです!


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移動檻に移し終えたら麻酔を覚まします。
拮抗薬(麻酔を覚ます薬)をお尻に注射!



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麻酔から覚醒!!
無事に麻酔から覚めて、翌朝釧路市動物園へと移動していきました。ほっ!

今回のアイとのペアリングでは残念ながら繁殖にいたりませんでしたが、リング自体は釧路と多摩で繁殖実績のある優秀なオスですので、今後も国内のアムールトラの繁栄のためにも繁殖にがんばってほしいですね。
リング!一年間ありがとうね~






お次はライオンのメス 「ティモン」
前足の爪が伸びすぎて肉球につきさってしまったため、
全身麻酔下で爪切りをしました。
ティモンは年齢が15歳と、かなりの高齢のため、麻酔には細心の注意が必要です

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麻酔をかけて広い部屋に移動



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ティモンのお口!舌の表面はトゲトゲです!





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爪が伸びて肉球にぶっすりささってますね。
野生のライオンなどは獲物を捕まえるときに爪を使うので自然に爪がけずれていきますが、飼育下の動物は獲物を捕まえることがないので、自分で爪とぎをしてくれないとこのように爪が伸びてきてしまいます。




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爪きりを パチン!パチン!



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はい!きれいになりました!
高齢のためか麻酔のさめが悪く、心配しましたが、
なんとか無事に終了しました。

ティモンさん、これからは自分で爪をといでね~





お次はチンパンジーのレディーさんです。

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チャーボー兄ちゃんにかまれた傷の治療で麻酔をしました。
まずは鎮静剤を飲ませると、だんだんとうとうとしてきて・・・

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ふわ~ねむーい



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ZZZZZ~  ZZZZZ~


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麻酔がかかったところで病院に移動して手術開始!


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新しくできた傷は軽症でしたが、
古い傷はちょっと悪化していたため、洗浄後汚染部位を除去し、縫合しました。




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筋肉を縫って~


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皮膚を縫ってー、はい終了です。
もう怪我するなよーと願っていたのですが、数日後に薬をあげようとしてレディーと他のチンパンジーを分けた際に、再度怪我をしてしまいました。


最後にホッキョクグマのアイラの捕獲を紹介しようと思いましたが、
長くなってしまいましたので今日はこの辺で終わりにいたします。
続きはまたの機会にしたいと思います!お楽しみに~!



寒い日は室内で

1月ももう下旬、冬プロブログも折り返し地点が見えてきました。
明日21日(土)は大寒ですね。
こちらのブログではお久しぶりなもりーです。


昨日の午後、園内の写真撮影を終え事務所へ戻ってきた私に
おっ、きたきた~^^」と笑顔で近寄るエレクトロシアンさん…
手にはタヌキ…


ちょうどネタを仕入れた時で良かった。。。^^;
本当は雑記帳に書こうとしていた話題ですが、こちらでご紹介します。


昨日はドキドキ体験「猛獣のワイルドタイム」を見学してきました!

飼育員がお客様の目の前でネコ科の動物たちに給餌します。
肉食獣たちの大迫力な食事シーンを至近距離でご覧いただけるこの体験。

少し出遅れてしまったので、私が熱帯館に着いたときには
リッキーとティモンは既に鶏肉をもらってモグモグしていました。





ハイエナのカミもカムトリも焦りすぎて丸飲み!!
早すぎて写真が撮れませんでした^^;
あっという間に完食~。


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手前(右)からケビン、キキ、リアン、リーベ、アクバル


みんな待ちきれず飼育員さんを凝視してます(笑)


順番にお肉を渡していきます。
まずはユキヒョウ



リアンが先にゲットしました!




最近すっかり大人顔になって、リーベ似の美人になってきましたね。




待ちきれないキキちゃんからは猫パンチが飛び出します。




ケビンはお気に入りの位置でゆっくりと。



アイちゃんもお肉ゲットです♪



写真ではのんびり食べているように見えますが、お肉をもらう瞬間は
肉食獣な一面を見せてくれます。

基本的に時間未定なので、遭遇した方はラッキーかも?!
園内放送を要チェックしてくださいね♪




さて次の担当は、いつでもワイルドなあの方にお願いしたいと思います。
みなさまお楽しみに…★

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