『温室展示』カテゴリーの投稿一覧
エレガントな花
Posted by yuri87 on 2007年11月8日(木) 17:41
こんにちは!
さすがに「立冬」です。いきなり寒くなりました
百合が原公園も人影まばら・・・
温室内も、11月は展示会がありません
12月になると、クリスマス展示になるんですけどね
今は、いろんな花をローテーションで飾っています
大温室の隅に咲いている赤い花
高さも1.5mくらいあって、もっと派手な印象になってもよさそうなのに
エレガントな雰囲気です
その名も、サルビア エレガンス Salvia elegans です
名前もエレガントです(笑)
英語名は、パイナップルセージ
名前の通り、葉を少し触るとパイナップルの香りが漂うので
ハーブとしても知られています
花を見ると、まさにサルビア。
きれいな赤色です
宿根しますが、外では無理なようです
春も終わりかけてから、ようやく芽を出し始めます
日当たりの良い場所で育てると
ご覧の通り大株になるので、花が終わったら切り戻すと良いそう
秋ごろから咲き始めて、温度があれば冬中咲くそうなんですが・・・
さて、どうなるでしょうか・・・
温室は、高校生以上130円の入館料がかかります
65歳以上の方は、年齢の判る身分証明書をお忘れなく!
今頃ユリ?
Posted by yuri87 on 2007年11月7日(水) 17:47
こんにちは!
今日も、温かみのある気候でした
でも明後日くらいから、最低気温3℃の予報です
来週は雨のようだし、かなり寒くなりそうです
そんな季節なのに、温室には・・・
ユリが咲いています
オリエンタルハイブリッドの‘スターゲイザー’という品種です
切花などでも、定番のユリの一つですね
ちなみに「スターゲイザー」は「星を観察する人」という意味だそうです
これは抑制栽培という方法を使っています
冬の間に低温に当てて、球根を休眠させ、夏まで冷凍保存。
夏~秋頃に、解凍して植えつけて育成します
今回は、秋の残暑の頃に植えたので、この時期に咲いたとのこと。
解凍して植える時期を調整すれば、クリスマスやお正月にも
楽しめるそうです。
ただし、ユリが育つだけの温度は必要なので、
室内で温度管理をしながら育てることが必要です。
今年はもう遅いですが、来年のクリスマスに向けて試してみますか?
まだまだ、つぼみもたくさんあるので、もうしばらくは楽しめそうです
温室は、高校生以上130円の入館料が必要です
65歳以上の方は、年齢の判る身分証明書をお忘れなく!
日本では珍しい花
Posted by yuri87 on 2007年11月1日(木) 17:59
こんにちは!
寒い雨の一日でしたね・・・
どうやらこのまま冬に流れていくようです
明日からも気温が下がる予報なので、
百合が原公園でもついに本格的な暖房の季節が
やってきたようです
それにしても、灯油高いですよねぇ・・・
そんな温室の中でも、入口から右手にある小温室は
普段は講習会やガーデニング教室に使っています
なので、植物もあまり置いていないのですが、
今は真ん中にドドーーンと鎮座している鉢植えがあります
ちょっと判りにくいですが、つる性で、支柱に巻きつけてあります
これが花。
ロウ細工のような質感の、ちょっと厚めの花びらです
そして、とてもきれいなローズ色
さらに近寄って、下からのぞくようにして見ると、
なんとなく、ユリのような感じ・・・
植物についてる説明文を見ると、
本当に「ユリ科」でした
ユリ科に、つる性の植物があることを初めて知りましたよ・・・
チリの人にとっては、日本人のサクラのような存在、というのが
とても判りやすい説明だなぁと思います
椿葛[つばきかずら]という和名も、きれいですね
もっと普及してもいいのにと思ったら、栽培が難しいようです。
本州では、冷房が必要なんですね・・・
全国でも珍しい花とのこと、ぜひ生でごらんくださいね
緑のセンター温室は、高校生以上130円の入館料がかかります
65歳以上の方は、年齢の判る身分証明書をお忘れなく・・・
ひっそりと
Posted by yuri87 on 2007年10月24日(水) 17:53
こんにちは!
久しぶりで青空と日光が楽しめました
青空をバックにすると、紅葉も一段と映えますね
寒いですけど・・・
大温室に入ってすぐ、左側の通路を入った所に
ひっそりと咲いている花があります
この花、シュウカイドウ
漢字では「秋海棠」
学名は Begonia evansiana です
学名で判るように、ベゴニアの一種です。
このシュウカイドウは、江戸時代には日本に入ってきて
半分野生化しているので、ベゴニアとは区別しているようです
上が雄花、下が雌花。
雄花は、4枚の花びらがピンとそっているような形
大きな2枚はガクで、小さな2枚が花びらだそうです
黄色のボール状のおしべの塊も可愛いですね
雌花は花びらの下(垂れ下がって咲くので見た目は上側)に
三角形の羽のようなひれが付いていて、中に子房があります
ネジネジに巻いているめしべは、ベルベット状で
見れば見るほど不思議な感じです
ベゴニアの中ではとてもやさしい印象の花です
札幌でも屋外で越冬するんだそうですよ
でも、葉が出るのが遅くなるので、花つきはあまり良くないそうです
本州では、日陰の湿気のある場所でも良く育つんですが、
札幌ではある程度日当たりのある場所でないと
なかなか育たないとのこと。
百合が原公園の温室のシュウカイドウたちは
自分で育つ場所を選んで少しずつ移動しているそうです。
なかなか賢いヤツラらしいですよ(笑)
以上、百合が原公園のヘッドガーデナーの話でした。
小さいんです?
Posted by yuri87 on 2007年10月18日(木) 16:53
こんにちは!
今日の百合が原公園は、少し暖かかったです
日差しがある時は、防寒着を着ていると少し暑いくらいでした
でも、もうこれからは寒くなる一方ですねぇ
今日も温室の中から・・・
この木です
きれいな紫色の実がついてます
「あ、ムラサキシキブね」と思う方もいらっしゃると思いますが・・・
実は、コムラサキという植物です
ムラサキシキブは Callicarpa japonica
コムラサキは Callicarpa dichotoma
別の植物なんですよ
ムラサキシキブは、実のつき方ももっとバラバラした感じで
葉のギザギザ(鋸歯)も葉の全体に入ってます
コムラサキ(別名コシキブ)は、
ご覧の通り実がびっしりとついて
葉のギザギザも先の方の半分くらいだけにしかありません
でもね、ここでもまた例のごとく・・・(笑)
今お店で「ムラサキシキブ」として売っているものは
ほとんどが「コムラサキ」なんですよ
なので、「コムラサキ」を「ムラサキシキブ」と思っても
まあ、仕方がないんだそうです。
コムラサキには、白い実がつくものもあります
シロシキブと呼ばれることもありますが
百合が原公園では、コムラサキの白実と表記してます。
もう一つ、白い実がありますよ
シロミノマンリョウ Ardisia crenata f. leucocarpa
マンリョウは普通は赤い実ですが、白い実もあるんですね
「万両」という名前と紅白の実で、とてもおめでたい印象です

