双子の白クマ赤ちゃん通信 跡地
札幌市円山動物園で2008年12月9日に生まれた双子のホッキョクグマ「イコロ」と「キロル」の成長記録です。 双子の旅立ちと担当者の異動により、当ブログは更新を終了しました。 ご愛読ありがとうございました。
2009年09月 の投稿一覧
遊びの流儀
Posted by hokkyoku on 2009年9月30日(水) 20:19
ビーバーのように真剣に木を引き上げるキロ助さん。
グエっとなりそうでちょっとイヤ。
物を使って熱心に遊ぶのはどちらの子も同じですが、キロルはやや飽きっぽいような気が致します。
母さんに構われてちょっと迷惑そうな顔。
「母さんに舐められて痒くなった」みたいな仕草。
二頭の視線の先にはイコロ。
若き狩人イコ吉さん。
そいや!
まるでワモンアザラシに飛び掛るかのような構え。
高台に上りました。
以前ここからイコロがジャンプした、と聞きました。
期待と不安を持って見ていたら…
あっさり階段を使ってポリタンクのもとへ。
同じ玩具では飽きてしまうので、堀からプラスチックの樽型容器を持ってきました。
獲物を捕らえる時にはこんな風に飛ぶものだったでしょうか。
後足で立ち上がり、前足でアザラシの呼吸穴を激しく押すようなイメージがあります。
飛ぶのは完全に遊びかな。
前足に容器を嵌めると武器っぽい。
とにかくイコロは一生懸命遊ぶ子です。
心臓マッサージの練習も怠りません。
北極神輿の練習も怠りません。
そんなものはありません。
ひとしきり遊んだあとはエネルギー補給。
またどうぞ!
レッサーパンダのココです。
こんなキリリとした美人のレッサーパンダはそうはいまい。
おまけの熊文字。
「人」という字はクマとクマが支えあっている様子を表して…
これじゃあ「入」ですね。
利き酒ならぬ、利き子熊
Posted by hokkyoku on 2009年9月30日(水) 17:00
突然ですが利き子熊です。
お手すきの方は、ララがこれまでに生み育てた4頭の子供たちの個体識別をしてみてください。
全問正解した方は動物園まで申告していただくと粗品プレゼント、なんてことは別にないです。すみません。
答え↓
2008年12月9日生
愛想いいです、愛嬌あります、キロルです。
2005年12月15日生 おびひろ動物園在住
まだ小さい弟たちを差し置いて、日本一可愛いと称されることがあるピリカです。
器量もいいし頭も良いのです。
2003年12月11日生 釧路市動物園在住
初めて無事に育ったララとデナリの子、ツヨシです。
釧路で見たこの看板が好きです。今もあるのかな、これ。
2008年12月9日生
器用に熱心に遊びます、ハンサムイコロです。
娘二頭と息子二頭の毛色の差異が判りやすいですね。
フォトショップなどでイコキロをもっと白くしたほうがよかったのかもしれませんが、そんなスキルないですし、とっても面倒くさいのでそのままです。
ホッキョクグマは、しばしば脂肪が酸化して黄色っぽく見えることがありますし、空洞になった毛に汚れが入り込みやすいものなのですが、イコロとキロルはそれどころではない汚れっぷりです。
飼育方法は変わらないのに、どうして双子がこれほど汚れているのか、それはとても単純な理由です。
尾篭な話ですが、自分たちの排泄物の上だろうと、どこであろうと二頭で激しく転げまわって遊びますし、複数頭いるのでララの毛繕いも追い付かないのです。(どうしたことかこのごろは専らキロルばかりが毛繕いされていますが、あんまり汚れ具合は変わらないですね…)
毛の汚れは、「元気な双子の男の子」であることの証左なんです。
ご容赦ください。
ツヨシと、ピリカと、それからイコキロ、
みんなちがって、みんないい。
なんつって。
いつか、デナリとララの孫…ツヨ・ピリ・イコ・キロ4頭全員の子の顔が見られることを切に願っています。
道は険しそうですね。
おまけ
ララとピリカです。
母の「それください」ポーズを半端に模倣する娘が愉快です。
息子たちはなぜ真似ない??
マンネリ化
Posted by hokkyoku on 2009年9月28日(月) 22:25
私は本来ひどい面倒くさがり屋のため、一度更新を怠るとサボリ癖がつくものと思われます。
だからマンネリ化していても頑張って更新するのです。
文章がまるで思い浮かばないのですが、写真さえアップしたならば、きっとどこかのどなたかが癒されたり和んだりしてくださるでしょう。
成長過程の写真を載せ続けることに意義があると信じて、今宵も壊れた自宅のPCに向かっております。
なんかこうブログ開設当初はですね、ホッキョクグマの生態を詳しく解説しようとか、彼らの置かれている危機的状況や、動物園の役割を書いていこうという高邁な理想があったんですけれど、ネタは尽きるし、夜は眠いし。
高邁な精神を持っていない者が高邁な理想を掲げてもね、無理があるんです。
私が今イコロとキロルを見ていて思うのは、ただ可愛い、それだけなんです。
可愛いだけの存在ではないことはよく知っています。
でも可愛いんだから仕方ないじゃないか。
人が愛でるための存在じゃなくて、地上最大の肉食動物であり、畏怖すべき美しくも猛々しい動物でございますとか、自然界からのメッセンジャーだとか、ここでしか見られない貴重な双子だとか、絶滅危惧種指定後国内で初めて無事に育った子だとか、もろもろ声高に言わなくちゃいけないのですが、この頃少し疲れましたよ。
もちろんはるか北に生きる、野生のホッキョクグマにしばしば思いを馳せたりもします。
イコロとキロルが北極生まれだったなら、二頭揃ってここまで大きくならなかったかもしれないとか、当歳のオス二頭を連れて長い旅をする母熊はさぞかし大変だろうとか。
でも先に立つのは愛しいとか可愛いとかそんな気持ちです。
駄目かな。
ここで起きるべきか、もう少し寝てもいいものか、朝の誰かのように逡巡する子熊たち。
ぎゅう。
この着ぐるみの中の人はちょっと横柄なおじさんです。
「君、君、ちょっとお茶を持ってきてくれたまえ」
キロルおじさん、舌をしまったほうがいいですよ。
午睡のあとの授乳。
キロルはイコロ用右乳首にまで吸い付いております。
出るの?
もうそろそろ授乳は終わりそう、と聞いていますが、まだ口元にミルクがついておりますので、少量は出ているようですね。
満ち足りたひとは挙手!
あら、首に血が。
秋が深まっていきます。
突然の喧嘩
Posted by hokkyoku on 2009年9月27日(日) 22:08
仲良くくっついて眠っていたと思えば、
突然喧嘩を始めます。
ララに頭部を噛まれるイコロ。
これはお叱りでしょうか。
先に噛み付いたのはキロルみたいですよ、ララさん!
なんでもない日々
Posted by hokkyoku on 2009年9月27日(日) 21:28
プールのふちを歩くキロル。
キロたん!
プールの内側に足を踏み外した模様。
ちょっとヒヤリとなさったか。
カラスなど追ってみる。
ポリタンクなど被ってみる。
イコロの顔をぢっと見る。
せっかく良い表情なのに頭が切れてしまった。
キロルと比べると柔らかい女性的な顔かな、と思っていたけれど、口吻が伸びてどんどん男性的になってきている。
左キロル、右イコロ。
3連ホッキョクグマ。
左からララ、キロル、イコロ。
玩具
Posted by hokkyoku on 2009年9月24日(木) 20:28
ポリタンクで遊ぶのが楽しくて仕方ないキロルです。
ポリタンクは優秀な玩具ですね。
私は以前、子供たちにポリバケツをプレゼントしたことがあります。
もちろん担当さんの許可を取りました。
イコキロはポリバケツを数時間で破壊しました。
その数時間は楽しんでもらえた、ということなのでしょうが、あの時は自分の「おもちゃ選び力」の無さに落ち込み、残骸を担当さんに片付けさせてしまう申し訳なさと、バケツを短時間でゴミにしたやるせなさに苛まれました。
ポリタンク、浮き、タイヤ、ロープ、牛骨、金ダライ、木の棒・・・あとはどんな物が遊び道具としてふさわしいのでしょうか。
ガス管?
三角コーンも良さそうですね。
鮭と泪とイコロとキロル
Posted by hokkyoku on 2009年9月22日(火) 22:12
今日は貴重な休日にも関わらず、ホッキョクグマに初めて生きた鮭を給餌するとあって、いそいそと職場に赴きました。
……暇だったんです。
14時前に一旦クマ一家を屋内に収容。
生きた鮭4尾がプールに放流されました。
14時。扉が開いて、まずイコロ登場。
たまに思うのですが、イコロの顔立ちはピリカに少し似ています。
日中のイレギュラーな時間に収容された後には、なにがしかのイベントがある、という認識は持っているのでしょうか。
心なしかそわそわしております。
イコロ、早々に一尾獲得。
これまでウグイをはじめとした小ぶりの活魚しか見たことが無かった彼ら。
ちょっと怖がったりするのだろうか、と思ったのですが、そんなそぶりは全く見られませんでした。
でも暴れるので食べあぐねているようです。
屋上にいた職員が気になっていたララも鮭漁に参加。
でもプールには入りません。
彼女は賢いので、子供がプールの端に追い詰めた鮭を獲ろうとしているのだと思います。
ララ、もっと手早く鮭を手に入れる方法を選びました。
イコロから鮭を奪いました。
キロルも一尾獲得。
イコロは怒るでもなく再び鮭を捕らえてきました。
4尾中3尾はイコロが捕獲したのです。
よくできた子だ。
たいへん野性味のある風貌になられました。
草食系男子が昨今の流行りのようですが、多少ワイルドな方がよいと思います。
はて?私はなんの話を…
カラス、襲来。
4尾すべてを捕獲し終え、少し食べてから、イコロとキロルはずっと鮭で遊んでおりました。
活鮭漁がよほど楽しかったとみえて、生きた鮭を再現するかのように、振り回したり、プールに投げ入れてみたり。
食べて
食べて
食べられて
食べて
食べて食べ疲れて寝むるまで食べて
やがて子熊は静かに寝むるのでしょう
鮭を捕らえる
Posted by hokkyoku on 2009年9月22日(火) 16:31
今日はプールに4尾の生きた鮭が放たれました。
初めての活鮭給餌とあっては見ないわけにはいきませぬ。
詳細はまた後で。
熊心と秋の空
Posted by hokkyoku on 2009年9月22日(火) 00:35
本日は…昨日は、たくさんのお客さまにお越しいただきました。
13時30分からのイベントの記録撮影の前後に様子を見に行くと、いつもなら昼寝しているはずの時間帯なのに、一家揃って目を覚ましていました。
気温の低下とともに活動しやすくなっているのでしょうか。
それにしても激しい遊び方でございます。
ララとキロルだろうか、と思いきや。
陸にキロルがおりました。あら、どうもー。
イコロも上がってきました。上からすみませんね。
俯瞰すると「どっしり感」が著しいキロル。
イコロが浮きを投げるフォームをとりました。
飛び込みの予感。
一度始めると決まって数回繰り返します。
全身で楽しさを表現。
ちょっとそのフォームはどうなの。
後足を揃えたほうが格好良いですよ。
でも飛距離が伸びましたね。
お見事。
当園では連休の間、「いのちの感謝祭」と題して様々なイベントを開催しております。
21日のメインはどうぶつ敬老の日で、4種4頭の動物たちの長寿を祝って特別メニューをプレゼントしました。
コンドルのウルスラに始まり、
カバのドン、
チンパンジーのガチャ、
ヒグマの栄子で締め。栄子さんは果物のほかに立派な鮭をもらったのに、メロンから口をつけておりました。果物の方がお好きみたいです。
~ちょっとは参考になるかもしれないイコロとキロルの見分け方1~
(2以降は無いかもしれない)
この場所で昼寝の体勢をとっている時は、必ずと言っていいほど向かって左キロル、右イコロです。
ひし、と抱き合って眠る兄弟。