残念なお知らせ
Posted by vetblog on 2011年5月1日(日) 16:37
みなさまこんにちは。
今日は大変残念なお知らせをしなければなりません。
当ブログをご覧頂いている皆様や、最近来園された皆様はご存知の方も多いかと思いますが、カンガルー館のハイイロカンガルー(オオカンガルー)一家のお父さん『マイケル』は4月17日から体調を崩し、治療を行っておりました。
一時期は食欲もあり回復を期待しておりましたが、ここのところ食欲が落ちてきており心配していたところ、本日容体が急変し死亡いたしました。
ホッキョクグマのような派手さはありませんが、オス同士で取っ組み合いをしているときなどは自然と人だかりの出来る、密かな人気を持った個体でしたし、これまで10頭の産子の父親となる優秀なオスであり、これからもどんどん子供を作ってもらいたいと期待していただけに大変残念です。
治療を行っているときにはガラス越しに『頑張れー!』と声援をいただいたりと、皆様に心配、応援をしていただいておりましたが、大変残念な結果となってしまいました。
これまで応援をしてくださった皆様、誠にありがとうございました。
追伸
ゴールデンウイーク期間中ということで、多くのお客さまにご来園いただいております。
特に昨年生まれたホッキョクグマの赤ちゃんはやはり大人気で、柵の周りに2重3重に、時にはそれ以上にお客様がいらっしゃいます。
混雑による混乱を避けるため警備員を置いておりますが、我々獣医師もしばしば整理要員として駆り出されます。
混雑がひどくなった場合の対応や、なるべく多くのお客様が動物をご覧いただけるようにするため、前後で入れ替わるなど譲り合ってのご観覧をお願いするなどの『お声かけ』が主な役割です。
昨年一昨年とGW期間中や、動物の赤ちゃん公開など多くのお客様が集中する際にはこのようなことをやってきたわけですが、そのたびに『全然見えなかった』というお子様の声や、『いくら待っても前が開かない』などの声が聞かれることがあり、そのたびに大変悲しく申し訳ない気持ちになっておりました。
確かによく見てみると、かなり長いこと前のほうにいらっしゃるお客さまもおり、その後ろに子供たちがつま先立ちをしながら少しでも動物を見ようと頑張っているといった場面が良く見られます。
我々もそういう状況に気が付いたらお声かけをするわけですが、やはり最前列の見やすい場所は離れ難いのでしょうか(お気持ちは痛いほど分かります・・・)、なかなか状況が改善しないこともままあります。
もちろんお客様にせっかく確保した良い場所を手放さなければならない義務はありません。
しかしながら、職員としてはやはり全てのお客様に楽しんでいただきたいという気持ちが強いのです。
せっかく見に来たのに見られなかったという声をなくすため、皆様のご協力をお願いいたします。
ちなみにホッキョクグマをゆっくり見たい方は平日がおススメです。
あぁ、文字ばかりなうえに楽しくもない話題で申し訳ないです・・・