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虫とり
Posted by vetblog on 2011年6月1日(水) 19:38
本格的に暖かくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
メガネ3号にございます。
暖かくなりますと、様々な方々が元気でいらっしゃいます。
そのうちの一つ
むし。
獣医師はしばしば虫とりに勤しむことがありますが、
今日はそんな虫のお話をさせていただきたく存じます。
なお、冒頭のような美しい虫は、今後一切登場いたしません。
お食事中の方、足が六本以上もしくは無足の生物は愛せない方、
就寝中に顔面にゴキブリが落ちてきたトラウマを抱えた方等々は
次のリンク先には行かれないほうが、幸せでありましょう。
獣医師が対峙する虫といいいますと、そう、寄生虫。
素知らぬ顔して、無垢な動物達にパラサイト。
時には宿主の方々の健康を脅かす、困った虫々にございます。
さて、そんなパラサイターのトップを飾るのは
たっぷりと血液を食し満足げな、マダニ。
この者は、野生のタヌキの皮膚にパラサイトしておりました。
野山に突入したペットや人間にパラサイトすることもありますれば、
皆様もお気を付けくださいませ。
見つけてもすぐに引き抜いてはいけません。
ダニの口先が皮膚の中に残ってしまうことがございますゆえ、
病院を受診されることをお勧めいたします。
恐れ多くも、当園のスター、ホッキョクグマのララ氏にパラサイト、
クマ回虫。
普段は瓶の中にて病院体験(http://www.city.sapporo.jp/zoo/others/hospital.html)
などにいらっしゃる方々をお出迎えしております。
ララ氏のお腹の中に潜伏しておりました。
可愛い振りしてララ氏、割とやるもんだね、と。
こちらはユキヒョウ。
卵の状態で潜伏しているところ、顕微鏡にて発見。
巧妙に隠れる寄生虫達の潜伏先を突き止め、ご退去願うため、
私共は日々苦悶しているのでございます。
円山動物園に隠れているムシの中には、こんな方も。
範○勇次郎氏と並び地上最強の生物との呼び声高い、
みんなの人気者、クマムシ氏にございます。
この方の魅力は筆舌に尽くしがたいため、
細かな説明は割愛させていただきます。
ググルなり、ウィキるなり、クマムシ氏の秘密を知れば、
皆様、その虜となること請け合いでございます。
深夜のコックローチアタックにより、心に傷を負った私なれど、
虫との日々は今後も続いていくのでございます。
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