2012年01月 の投稿一覧
温故知新
Posted by vetblog on 2012年1月20日(金) 22:22
こんばんは、獣医メガネ3号にございます。
円山動物園別ブログに3号被りの方が現れ、しかもその方が実はメガネ故、
アイデンティティが崩壊寸前にございます。
それはそれで。
年越し前、本棚崩壊の惨劇に見舞われ、
このような酷い有様にございました動物病院検査室の一角。
年明けから幾許か経過し、どのようになったかと申しますと…
取り立てて綺麗だというわけではございませんが、
何とかかんとか片付きましてございます。
いつとは知れぬ新本棚の到着を待ち侘びる蔵書の数々。
青くて四角い仮の塒で雌伏の日々にございます。
床に散乱しました書物を収納する傍ら、
これを機に、古いものは整理することといたしました。
獣医療の世界は日進月歩。
時を経た記述は、信頼性に欠けることもある故、
断腸の思いの仕分け作業にございます。
その最中、ふと一冊の本が目に留まりましてございます。
古びた書籍の中でも一際異彩を放つ旧字体。
恐る恐るペエジを捲っていきますと、
驚愕の昭和16年発行…。
書かれたのは何と戦前。
今や戦争を知らない世代が大半を占める日本社会において、
戦火を潜り抜けた希少且つ骨太な図書でございます。
70年以上前の解剖図説ではございますが、
現代の解説書と比較しても記載に遜色ないだけでなく、
網羅された動物種は脊椎動物から無脊椎動物にまでおよび、
現行の出版物を凌駕する勢いにございます。
さらに私を戦慄させたのは、その価格。
充実の内容にしてお値段据え置きもいいところ、まさかの5円。
サービス精神にも程があるというもの。
かのジャ○ネットたか○にも不可能な料金設定にございましょう…。
隠れキャラ
Posted by vetblog on 2012年1月10日(火) 18:42
動物園の醍醐味と申しますと、
やはりナマの動物達の魅力を堪能すること、に尽きるかと存じます。
動物達の動き、息遣い、質感、匂い等々、
図鑑やテレビだけでは伝わらない生々しさを体感できるのは、
動物園ならでは。
時にはこんな風光明媚な光景を目にすることもございます。
月にサル山。
しかしながら、動物園の中を目を皿にして徘徊しておりますと、
なかなかどうして、魅力的な無生物たちにも遭遇するものでございます。
エゾヒグマ館のシンボルとして鎮座ましますこの方。
札幌市立大学デザインであり、由緒正しき出自のクマでございます。
鋼のボディが醸し出す、光沢、重量感、オシャレ感は
円山随一にございましょう。
こちらもさりげなさという点で、オシャレ度数はかなりのもの。
隠れっぷりもかなりのもので、
恥ずかしながら私、動物園勤務3年目にして、
ようやくお目にかかることが適いましてございます。
某海賊漫画のパ○ダマ○に匹敵する潜伏テクニックにございますれば、
この方々の所在をご存じの貴方は、円山動物園上級者にございましょう。
他にも、冬限定でお仕事に勤しむ方もいらっしゃいます…。
…去来する様々な違和感を押し殺しながら、何とかシャッターを切りましたが、
正直申しまして、平常心を保つのに必死でございました…。
このモノトーンの珍獣は、私の心の琴線を何かと鷲掴みにして止みません。
嗚呼、差し色の赤が小憎らしい!
茫然自失の表情を浮かべながらも、その実、我々を不意な転倒から守らんと、
24時間不眠不休で砂袋を配布していらっしゃいます。
唇にさしたる真紅のルージュは、
職務への熱意の表れとであるとお見受けいたします。
園路に散布された砂で、尻餅を免れた折には、
そっとこの方の額に手を添えて、その労を労っていただけたならばと、
切に願う次第にございます。
あけましておめでとうございます。
Posted by vetblog on 2012年1月1日(日) 17:32
本年も、円山動物園と、メガネ獣医のブログをよろしくお願いいたします。
動物園の初日の出。。
君たちが浴びているのは初日だよ。
新年のあいさつです。君たちに暦など関係ないのだろうけれど。
寝正月。年越しもそうしていたんだろうね、君は。
お陰様をもちまして、2012年開園初日から
たくさんのお客様にお越しいただきました。
「獣医さんの園内ガイド」も定員に達しました。
参加いただいた皆様、ご来園下さった皆様、ありがとうございました。
色々あって、貼られることのなかった園内用ポスター。
大晦日にせっかく作ったものなので、せめてこちらに掲載させてください。
3が日限定イベントです。チャンスはあと2日!