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動物病院だより メガネ獣医奮闘記

現場で働くメガネの獣医3名と動物たちとの悲喜こもごもをお送りします。

2012年01月20日 の投稿一覧

温故知新

こんばんは、獣医メガネ3号にございます。
円山動物園別ブログに3号被りの方が現れ、しかもその方が実はメガネ故、
アイデンティティが崩壊寸前にございます。

それはそれで。

年越し前、本棚崩壊の惨劇に見舞われ、



このような酷い有様にございました動物病院検査室の一角。


年明けから幾許か経過し、どのようになったかと申しますと…



取り立てて綺麗だというわけではございませんが、
何とかかんとか片付きましてございます。



いつとは知れぬ新本棚の到着を待ち侘びる蔵書の数々。
青くて四角い仮の塒で雌伏の日々にございます。

床に散乱しました書物を収納する傍ら、
これを機に、古いものは整理することといたしました。

獣医療の世界は日進月歩。
時を経た記述は、信頼性に欠けることもある故、
断腸の思いの仕分け作業にございます。


その最中、ふと一冊の本が目に留まりましてございます。



古びた書籍の中でも一際異彩を放つ旧字体。

恐る恐るペエジを捲っていきますと、





驚愕の昭和16年発行…。
書かれたのは何と戦前。

今や戦争を知らない世代が大半を占める日本社会において、
戦火を潜り抜けた希少且つ骨太な図書でございます。

70年以上前の解剖図説ではございますが、
現代の解説書と比較しても記載に遜色ないだけでなく、
網羅された動物種は脊椎動物から無脊椎動物にまでおよび、
現行の出版物を凌駕する勢いにございます。


さらに私を戦慄させたのは、その価格。



充実の内容にしてお値段据え置きもいいところ、まさかの5円。
サービス精神にも程があるというもの。
かのジャ○ネットたか○にも不可能な料金設定にございましょう…。

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