札幌100マイル

動物病院だより メガネ獣医奮闘記

現場で働くメガネの獣医3名と動物たちとの悲喜こもごもをお送りします。

2014年12月 の投稿一覧

さよなら2014年。

さてさて年の瀬。

 

年末のたった3日間だけの休園日、

お客様が誰一人いない年末は、毎年少し楽しみです。

一年間のほんの少しだけ、職員だけで動物園を独占できる時間です。

 

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人の気配がしないので、オオアカゲラも低いところまで下りてきていました。

開園中には中々お目にかかれません。

 

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エゾシカたちもいつも以上にこちらが気になる様子。視線を独占。

 

とは申しましても、年末に限らず、

動物園職員にしか見られない風景というのは多々ありまして、

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これらの風景も、なかなか皆様ご覧になれないかと思います。

何処からの景色か、お分かりになりますか?

 

来年もまた本ブログでは、

動物園に来るだけでは見られない光景やら、動物たちの情報やら、

どうでもいいメガネ共の近況やらをお伝えしていきたいと存じます。

 

本年も円山動物園を応援していただき、まことにありがとうございました。

明日からの2015年も、変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。

 

メガネ‘3×2年連続年またぎ勤務’でした。

冬がはじまるよ

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表題のようにのんびり構えていましたら、

気づけば本格的な冬でした。

こんばんは、メガネ`-3℃’です。

 

さて、時々このブログでご紹介している円山コウモリ事情

今年も時に細々と時に大々的に、円山動物園周辺の野生のコウモリについて

調査を繰り返しておりました。

 

基本的には、バットディテクターという

コウモリの出す超音波を拾うためだけの機械を片手に、

真っ暗な動物園内を孤独に歩き回る作業が主な調査方法になります。

 

夜な夜な一人彷徨っていると、

次第にうすらぼんやりと、園内のコウモリ動向がわかってまいります。

意外に思われるかもしれませんが、動物園周辺でも野生のコウモリが生息しています。

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それを踏まえて次のステップへ。

園内にコウモリが出没するのは分かっているのですが、

どんなコウモリがいるのか、どんな行動をしているのか、ほとんどわかっておりません。

そこで、捕獲して種を識別しようということで、園内に文字通り網を張ります。

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事前の調査で目星をつけた、ここぞという場所へ、カスミ網という特殊な網を張ります。

鳥類やコウモリを捕獲するためのもので、特別な許可を取らないと使用できません。

一人ではなかなかにしんどい作業ですので、この時ばかりは大人数で。

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傍目には、何をやっているのかさっぱりわからないことでしょう。

川面に網をかけていますが、漁ではありません。

動物園では時折このように、いい大人たちがよってたかって、

人目につかない場所で怪しい行動をとっていますが、多めに見ていただければ幸いです。

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秋には獣医の実習生が来ていたのですが、彼らもしっかり巻き込んでしまいました。

獣医の枠からは少し外れたお仕事ですが、円山周辺の環境と動物園の調査事業について

理解を深めてもらうには良い教材なのではないかと自分では思っているのですが、

彼らは果たしてどう感じたのやら。しばらくたって感想を聞いてみたいものです。

 

例年であればこの寒い季節、コウモリたちは冬籠りに入りますゆえ、

我々のコウモリ事業も一時休戦となります。

しかしながら今年は色々と実りの多い年となりまして、

未だ円山コウモリチームは忙しなく活動しております。

 

得られた知見に関しては、何らかの形で皆様に披露できるよう鋭意準備中にございます。

我々の調査事業を通じて、野生のコウモリの魅力をお伝えできるよう尽力しますゆえ、

ほどほどの期待感と共にお待ちいただければ幸いに存じます。

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