札幌100マイル

動物病院だより メガネ獣医奮闘記

現場で働くメガネの獣医3名と動物たちとの悲喜こもごもをお送りします。

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カムフラージュ

もう3月だというのにこの雪です。



熱帯動物館の横にて。あれ、何かいる。







ウサギだ、ウサギです。どこから来たのかわかりませんが、
雪の中で、白いウサギが木にしがみついています。

園内くまなく探してみますと



またいた!ここはエゾシカ放飼場。



円山界隈のウサギの間で、木にしがみつくのが流行しているのでしょうか。
または、樹上生活可能な進化を遂げたか。生命の神秘!?


こちらは真面目な生命の神秘。



完全に背景に溶け込んでいます。
冬の動物園でしか見られない光景です。


こちらはちょっと残念な生命の神秘。



コケの上にいてくれたならば完璧だった、コケガエル。
そっくりなんですよ、コケに。
しかしいつも壁に貼りついていて、実力を発揮しきれません。


こちらはエキセントリックな生命の神秘。



容易に捕食されてなるものかと、ワニに擬態したニンジン…、
はたまた、油断した獲物を捕食しようとニンジンに擬態したワニでしょうか。

迂闊に近寄りがたいオーラを放っていはいますが、
間もなく美味しく食べられたのではないでしょうか。


雪の中の動物園にはもっともっと色々隠れているやもしれません。
ちょっぴり寒いのを我慢して、探しに来てみてはいかがでしょうか。


最後にご連絡です。
こちらのブログのコメント欄ですが、感想などを書き込んでくださるのを大変うれしく思っております。
しかしながら、コメント欄についてはリアルタイムでチェックできかねますので、
お手数ですが、ご意見ご要望の場合は円山動物園に直接お電話(011-621-1426)いただくか、
こちらのリンクからお送りくださいますよう、お願いいたします。

コウモリブーム襲来、かもしれない。

コウモリ調査報告会、やりますよ。



実は貴方の傍にもコウモリがいる、はず。
写真は札幌駅周辺で保護されたヒナコウモリ。
そんな都会のど真ん中にも、野生のコウモリたちが飛んでいます。
意外なほど身近で、意外なほど謎に包まれたコウモリ、
小さな体に不思議な魅力を存分に詰め込んだ動物です。

2013年はヘビブームと共にコウモリブームが来ると信じてやまないメガネが、
ちょっとだけコウモリ情報をお届け。

2012年秋、円山動物園内でコウモリ調査を実施しました。
実は動物園にも沢山住んでいる野生のコウモリたち。
円山産コウモリの知られざる生態の一端を探ろうと、
北海道の野生動物の専門家達が集結したのであります。



もしかしたら写真のような怪しげな作業に勤しむ集団を
目撃された方もいるやもしれません。



完成するとこうなります。


他にも



謎の道具があれこれ。

このような大仰な体制のもと、繰り広げられたコウモリ調査。
一体何が行われたのか、内容が気になる方は是非是非1月27日の報告会へ。

ちなみにこちらがコウモリ調査団の団長さんであられます。



素敵な大人代表です。いくつになってもこうありたい。

コウモリの魅力に取り憑かれたいい大人たちが、
秋の夜長に夜な夜な勤しんだ集大成を、篤とご覧あれ。

愛蛇締め切りました。

は虫類担当と被るのですが、愛蛇写真、募集終了してございます。



揃いも揃ったり62ヘビ。
皆様、ご協力ありがとうございました。

目標まではわずか69938ヘビ分届きませんでしたが
自分で自分の微細な健闘を少しだけ称えたく存じます。
坊主もコンタクトも御免蒙ります。

北は北海道から



南は沖縄まで。日本全国津々浦々のヘビ写真が展示されております。
レア写真や面白写真も数多く取り揃えております故、
ヘビ年の験担ぎにどうぞご覧ください。
応募は締め切りましたが、展示は2月2日まで続きます。

次のチャンスがあるならば、世界展開も視野に入れつつ
7万枚を達成したく存じます。

は虫類・両生類館はそれだけではございません。
展示中のヘビ達はいつでも貴方だけの愛蛇写真の被写体にならんと、
素敵な姿態を晒してくれています。



時にはこんな恐怖写真も撮影可能。
あたかも伊○潤二的世界ですが、怖くても愛さえあれば愛蛇写真です。
震え慄かずにはいられませんが、こんな顔になるのにも理由があります。
是非是非、動物園でヘビを見ながら考えてみてください。






蛇足かもしれませんが、

残念ながら年明けから動物死亡が続いてしまいました。
動物園獣医は、動物園のすべての動物の死に関わります。
それぞれの死が、それぞれの反省点を示唆してくれます。
亡くなってしまった動物たちが教えてくれたことを無駄にしないよう、
これからも努力していきたいと思います。

2013年もよろしくお願いします。

元旦から、沢山の方がいらっしゃいました。

メガネをかけた獣医(一部非メガネ)のガイド、
「動物病院探検」も正月3日間開催しております。



ガイド中、徳用あんこを小脇に抱えるメガネ1号氏。
正月の餅の食い方に困っているにしては、
些か不穏すぎる表情に、一抹の不安を覚えます。


それでは早速、2013年ヘビ年最初の愛蛇写真展



お解りになりますでしょうか。ゆっくりと、しかし着実に写真が増えています。
このペースですと、あと281年と127日で目標の70000枚に到達いたします。

何とかお待ちしたい所ですが、私に残された時間はせいぜいあと70年。
我が身朽ち果てようとも、達成する心意気ではありますが、
腕が腐っていては写真が貼れません。ゾンビにイベント運営は不可能です。
愛蛇家の皆さまが、写真をお送りになるスピードをもう少々上げていただけたなら、
幸い至極にございます。

※この先画像閲覧注意



愛蛇写真展の横では



アナコンダがお食事中です。
ヘビ年ですからね。
縁起担ぎに初詣とセットで円山動物園で蛇詣はいかがでしょうか?

2012年もお世話になりました。

2012年の最後に、残念なニュースをお届けすることになってしまいました。

ホッキョクグマのキャンディが双子を出産するも、
2頭とも死亡という結果になりました。
現状できる限りの手は尽くしましたが、力及ばず大変悔しい思いです。

ただ、繁殖歴のなかったキャンディが、交尾、出産まで至ったということは
1つの進歩だとも考えられます。
今後もホッキョクグマ繁殖プロジェクトを推進し、
今回の結果を次のホッキョクグマの繁殖につなげていけるよう、
全力を尽くしたいと思います。

今年も本ブログをご覧いただいた方々、本当にありがとうございました。
生き物を扱う場所である以上、
嬉しいニュースも悲しいニュースもお伝えしなければなりません。
それでも、嬉しいニュースをより沢山お届けできるよう、
悲しいニュースを一つでも減らせるよう、来年も頑張っていく所存です。




2012年最後の愛蛇写真展


年末の休園期間中もジワリジワリと写真が増えています。
あと数時間で、ヘビが主役の1年がはじまります。
まだまだ写真受付中ですので、
愛蛇家の皆さま、乗り遅れのないようご注意ください。

それでは皆様、良いお年をお迎えください!!

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