『アムールトラ』タグの付いた投稿
チューブスライダー
Posted by winterpj on 2012年2月4日(土) 18:05
全国100万人のチューブスライダーファンの皆さま
大変お待たせいたしました。
明後日から円山動物園スノーフェスティバルが始まることに伴い、いよいよ明日2/5から西門前のチューブスライダーとキッズ滑り台の事前開放が始まります。
右がチューブスライダー、左がキッズ滑り台
チューブスライダーのスタート地点
なかなか恐怖をあおられます。
事前開放は時間限定となっておりまして、13時~14時45分までと、ちょっと短い期間とはなっておりますが、『チューブスライダーは初乗りに限る』とか、『シーズン前にすべるのがツウなんだ』というコアなチューブスライダーファンの皆さまはぜひお集まりください。
今年は昨年よりもグレードアップ、チューブスライダーのコース途中に某課長のたっての希望でトンネルができました。
なのにお値段据え置き、チューブスライダーは1回300円(小学生以上は一人乗り、小学生未満は保護者と二人乗り)、キッズ滑り台は無料となっております。
動物園でも皆様が快適な滑走ができるよう着々と準備を進めておりまして、昨日より最後の仕上げということで、飼育展示課スタッフも業務終了後に試験滑走?をしております。
昨日は、業務終了後とはいえなんか遊んでるみたいで気が引けてしまい、早々に切り上げたのですが、たくさん滑れば滑るほど滑走面が磨きあげられて、よく滑るようになるそうで、管理サイドからは今日は何百回でも乗ってくれとのオーダーがありました。
というわけで、業務終了後チューブスライダーへ。
生まれつきチューブスライダーが大好きな僕としては、『本来お金がかかる滑り台に好きなだけ乗れるなんて!』とちょっとあり得ないくらいにテンションが上がってしまったのですが、あいにくの雪模様、『雪が積もってしまう状態で滑ると、圧雪状態になってしまって余計滑らなくなる』とのことでやむなく断念。
昨年は大変人気だったようで、長い行列になっていたようですが、今年は(今年も?)時間予約制なので、短い待ち時間で乗れるそうです。
ちなみにスノーフェスティバルでは西門前の滑り台以外にも、海獣舎そばの第一レストハウス前に10~20Mの氷の滑り台(無料)も登場します。
今日は夕方から材料となる氷の搬入が行われました。
1個60kg以上ある氷塊をトラックから降ろします。
凍り降ろし用の滑り台から勢いよく滑り降りてくる氷塊。
当れば大怪我間違いなしです。
今回も材料となる氷はカネキン製氷様と遠藤商店様に全面的にご協力をいただきました!ありがとうございました!
明日2月5日午前10時から滑り台の製作が始まるそうで、ご来園の皆さまも製作に参加することができますので、ぜひそちらもお楽しみください。
チューブスライダーファンの皆さまも、そうでない皆さまもきっと楽しんでいただけるスノーフェスティバル
ぜひお越しください!!
スノーフェスティバルに関する詳しい情報はこちら
http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/2012snowfes.html
なんだか雪まつりの宣伝みたいになっちゃったので、動物の情報を一つ・・・
現在アムールトラが発情期に入っています。
運が良ければ激レアな交尾シーンを見られるかも・・・
今日明日あたりが狙い目です。
写真を撮って携帯の待ち受け画像にすれば、みんながドン引きの個性的な携帯電話の出来上がり。
オスのリングが円山に居られるのもあとわずかだと思いますので、このペアではラストチャンスになるかもしれません。
ぜひお見逃しなく!!
メスそっちのけで鳥肉を貪るリング。
メシはいいから早く乗っかれ!!。
寒い日は室内で
Posted by winterpj on 2012年1月20日(金) 14:03
1月ももう下旬、冬プロブログも折り返し地点が見えてきました。
明日21日(土)は大寒ですね。
こちらのブログではお久しぶりなもりーです。
昨日の午後、園内の写真撮影を終え事務所へ戻ってきた私に
「おっ、きたきた~^^」と笑顔で近寄るエレクトロシアンさん…
手にはタヌキ…
ちょうどネタを仕入れた時で良かった。。。^^;
本当は雑記帳に書こうとしていた話題ですが、こちらでご紹介します。
昨日はドキドキ体験「猛獣のワイルドタイム」を見学してきました!
飼育員がお客様の目の前でネコ科の動物たちに給餌します。
肉食獣たちの大迫力な食事シーンを至近距離でご覧いただけるこの体験。
少し出遅れてしまったので、私が熱帯館に着いたときには
リッキーとティモンは既に鶏肉をもらってモグモグしていました。
ハイエナのカミもカムトリも焦りすぎて丸飲み!!
早すぎて写真が撮れませんでした^^;
あっという間に完食~。
手前(右)からケビン、キキ、リアン、リーベ、アクバル
みんな待ちきれず飼育員さんを凝視してます(笑)
順番にお肉を渡していきます。
まずはユキヒョウ
リアンが先にゲットしました!
最近すっかり大人顔になって、リーベ似の美人になってきましたね。
待ちきれないキキちゃんからは猫パンチが飛び出します。
ケビンはお気に入りの位置でゆっくりと。
アイちゃんもお肉ゲットです♪
写真ではのんびり食べているように見えますが、お肉をもらう瞬間は
肉食獣な一面を見せてくれます。
基本的に時間未定なので、遭遇した方はラッキーかも?!
園内放送を要チェックしてくださいね♪
さて次の担当は、いつでもワイルドなあの方にお願いしたいと思います。
みなさまお楽しみに…★
トラ同居中…
Posted by winterpj on 2011年12月9日(金) 07:00
みなさんこんにちは。
冬といえば。
トラたちの発情の季節がまたやってきました。
普段は別飼いにされている、アムールトラのリングとアイ。
発情がきたので昨日から同居させています。
さてさて。
待ちきれずに興奮する二人。
いよいよ…ご対面~~~
焦らして逃げるアイ。
それを追うリング。
そして…
2人の同居が見られるのも今だけ!!!!
発情が終わればまた別々の生活。。
この1週間が見ごろっす。
2頭一緒だと迫力ありますよ。
残り少ないチャンス。
来年が楽しみですね。
冬プロ16日目 アムールトラの『リング』来園
Posted by winterpj on 2010年12月16日(木) 18:10
みなさんこんにちは
そしてはじめまして。
円山動物園のメガネ獣医2号です。
冬プロジェクト企画。
ブログ毎日更新の苦行?も16日目に突入。
休み明けで出勤してみると、ありましたよ。
ブログ当番のうさちゃん。
その愛らしさとは裏腹に見るものをブルーにさせる『毎日更新』の文字
いやー、存在は知っていたけど(冬プロメンバーだから知ってて当然なんだけど・・・)、思わず見なかったことにしようかと思いましたよ。
ただね、既に15日連続で更新しているわけで、ここで途切れさせると色々マズイわけですよ。
写真では見えませんが、これまで更新した人の名前を書いたメモがくっついていて、それもそこはかとないプレッシャーを感じさせます。
なので自らを奮い立たせてPCに向かっているわけです。
さて、冒頭から愚痴で始まりましたが、今日はしっかりネタがあるのである意味ラッキーです。
他の日に当たってたらネタ探しでエライことになってたかもしれません(笑)
というのも、今日はアムールトラのオス『リング』の搬入があるんですね。
これまで、円山動物園には『タツオ』という愛想のいいオスがおりまして、ドイツから来たメスの「アイ」とカップリングしておりました。
澄ましたカオのタツオ氏
グラビア風のアイ様
『タツオ』と『アイ』は仲も良く、『タツオ』自身も愛想がよくて人気の個体だったのですが、残念なことに子宝に恵まれず、ペアリング開始から5年が経過しています。
ご存知の方も多いかもしれませんが、野生のアムールトラは乱獲や生息地の減少、分断などにより生息数を減らしており、国内外の動物園などにおいて繁殖が取り組まれているところです。
メスの『アイ』はドイツ生まれの良い血筋ですが、もう8歳。脂の乗った?良いお年頃です。
今後の国内の動物園における種の保存のためにも、適齢期を過ぎる前に繁殖させなければなりません。
そのため、大変残念ですが、ペアの組み換えを行うという結論に至りました。
『リング』はこれまでに種付け経験のあるオスなので、繁殖の可能性もより高いだろうという判断です。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、12月14日に『タツオ』を帯広動物園に移動させており、本日、『リング』を搬入するわけでございます。
ということで、前置きが長くなってしまいましたが、今日はこのトラの搬入作業をご紹介したいと思います。
動物園職員にとって動物の移動はなかなか大変な出来事です。
どのように動物にとっても人にとっても安全に移動させるかということに頭を悩ませます。
移動させるための檻の材質や構造、どのように檻に入れ、またどのように檻から放飼場に出すか、考えなければいけないことがたくさんあります。
大型肉食獣となればなおさら慎重に行わなければなりません。
今日の計画は
①15時頃『リング』が多摩動物公園から、移動用の檻に入って到着
②『リング』を多摩動物公園製の檻から、円山動物園製の移動用の檻に移し替える
③円山動物園製の檻をトラの屋内放飼場に接合し、『リング』を放飼場内に放つ。
という段取りです。
②の作業は多摩動物公園製の檻がサイズ的に円山のトラの放飼場に接合させることができないために行うものです。
これをしないと、麻酔をかけて檻から出すしかないので、動物にとってのリスクが大幅に高まります。
輸送で負担もかかっているので、できるだけ自然な形で移動をさせたいわけです。
① 『リング』到着
予定では15時過ぎに円山到着とのことでしたが、飛行機の遅れのため、16時近くになって到着
ユニックで動物園の軽トラックに積み替えます。
写真は撮ってません。
というか撮り忘れました(笑)
② 檻の移し替え
今日の一番手間取りそうな作業です。
まず、檻を軽トラックごと動物病院の大型入院室に搬入します。
ちなみに軽トラごと入れたのは、移動に便利ということと、移し替える円山動物園製の檻の高さに合わせるためです。
次に、円山動物園の檻と接合です。
このときに檻がずれないように固定することが何よりも大切です。
太い針金や、固定ベルトなどを使ってがっちりと固定します。
手前の白い檻が多摩動物公園製の檻、奥の板を貼っている檻が円山動物園製の檻です。
ちなみにこの作業中、『リング』はひたすらグルグルうなり、時折吠えて我々をビビらせます。
がっちりと固定されたことを確認したら、檻の扉を引き上げます。
これで多摩の檻と円山の檻を自由に行き来できるようになったわけですが、これですんなりと移動するようなものではありません。
『リング』にとっても長旅でストレスを受けた後、たくさんの人がガヤガヤ作業する中に置かれたわけで、そんな状況の中、新しい場所(円山製の檻)に移動するわけがありません。
移動する先が広く周囲を見渡せるような場所であればまだよいのですが、暗くて狭い場所だと、なおのことそんなところには行きません。
こちらもそれがわかっているので、声をかけたり、音を出してみたり、えさで誘ってみたりと色々工夫するわけです。
ただ、今回の移動はあるものを使うことでとてもすんなりいきました。
それがこちら、エアーコンプレッサーです。
某係長の発案で使ってみたのですが、一発で移動しました。
下手すると移し替えるだけで何時間もかかるかもなどと心配しておりましたが、あっさり行き過ぎて逆に不安になったくらいです。
続いて『リング』の入った円山製の檻を熱帯動物館に移動します。
まず、人力で屋外に出して、
ユニックで釣り上げてトラックへ。
思えば今日一日で何度釣り上げられるのか。
少し気の毒です。
③ 熱帯動物館の放飼場へ
まずはトラックで熱帯動物館へ
また、ユニックで釣り上げて降ろします。
そして人力で移動し、放飼場横の搬入扉に接合
ここでも『リング』はグルグルうなり、吠え、周りをビビらせます。
檻越しなのにホントに怖いんです。
思わず腰が引けます。
興味があるのか寄ってくるリッキー氏
一方、何やら不穏な空気を感じているアイ様
ちなみに、いきなり同居させるわけにはいかないので、『アイ』を放飼場の手前側に入れた状態で、『リング』は放飼場の中仕切りの奥に入れます。
ここでも先ほど同様、檻がずれないようにがっちりと固定して、扉を引き上げます。
いつもならここでも時間を食うところですが、今日はコンプレッサーという強い味方。
一発で移動です。
コンプレッサー万歳。
扉の施錠を確認して作業完了です。
無事に終わってよかった( ̄o ̄;)
移動完了後の『リング』はというと、比較的落ち着いていましたね。
一方で『アイ』はもう完全にご立腹のご様子
しばらくは落ち着きそうにありません。
しばらくの間は新しい環境に馴らすため、『リング』は屋内放飼場の奥のほうで、『アイ』は手前側で飼うことになります。
「アイ」との同居ももうしばらく先になると思います。まずはしばらくお見合いですね。
同居がうまくいくこと、そして繁殖が成功すること、皆さんもお祈りいただければと思います。
それでは以上でトラ移動レポートはおしまいです。
長くなってしまってすみません。
明日は誰を当番にしようかな。