『ふれあう』という事
Posted by zookids on 2012年1月23日(月) 16:40
最近お客様から名前で呼ばれる事が何故か増え、呼ばれるたびにびくびく
しているねぇさんです今晩は。
今日はいつものねぇさん節(?)を封印し、ちょびっと真面目に綴ってみようと
思っています。
1月12日、新ウサギ舎にて展示していましたフレミッシュジャイアントのダイダイ
が帰天致しました。
年を重ねる毎に患う事が多く、治療を重ねていましたが、その最期は飼育員が思
わず「らしいなぁ」と笑んでしまう様だったと聞いています(彼が旅立った日は週休
日だったので、私は直接見送る事が出来ませんでしたが)
在りし日のダイダイを思い出すと、何と言うか、本当に和んだ記憶しか浮かばない
んですよね。
こんな風だったり。
タイトル:『はむはむダイダイ』
こんな風だったり。
タイトル:『草原(?)で眠るダイダイ』
こんなのも。
タイトル:『人参食べた後は口紅状態ダイダイ』
そこに居るだけで和むキャラとして、こども動物園飼育員内ではアイドル的存在
だった彼。
そんな彼は当然の如くお客様にも愛されていました。
彼が旅立った後、多くの方々からダイダイへとお花を頂きました。
ダイダイの思い出を言葉に綴って下さった方。そっと静かにお花を置いていかれ
る方。ダイダイ似の置物(かな?)には、思わず「ダイダイこんな格好良くなかっ
たよねー」と、のぺり寝そべる彼を思い出して胸が熱くなる次第です。
こども動物園に来られるお客様には、『ふれあい』を楽しみにされて来られる方々
が多くいらっしゃいます。
残念な事に、現時点ではお客様が直接動物と触れ合える機会はドキドキ体験の
時(モルモット)のみとなっています。
お客様の中には、『動物に触れないのに意味ないよね!』と言われる方も正直い
らっしゃいます。
それを楽しみに来られる方々には、返す言葉もないのですが・・・ただ。
ここで一つ、皆様に問いたい。
『ふれあう』と言うのは、直接触れる事だけなのでしょうか?
ダイダイへと供えられた花々を見て、感じた事。
彼はお客様の手に触れる感触こそ残さなかったですが、その『心』にふれあった
のではないでしょうか。
だからこそ、彼を偲んで温かな気持ちが形として寄せられたのだと、私は思いま
す。
目で、心で。
どうか動物達を慈しみ、その心でふれあって下さい。
12日の朝。
彼の旅立ちは穏やかであったと思います。
同居するネザーに寄り添われながら、いつもの彼節で「それじゃあねぇ」って感じ
だったのでしょう。
『重いよダイダイー』 『あー、ぬくぬく』
今頃はまた、のんびりとごろり寝してるんだろうな。
ね、ダイダイ?
因みに。
ウサギ担当のペーター神馬でありますが。
お花が届く度に密かに「うるっ」としているのを、私は見逃してはいない。
愛いヤツめ(にやり)