札幌100マイル

RSS 円山飼育員日誌~サルと一緒!

円山動物園のニホンザルを中心とした動物達と、ちょっと変わった飼育係をご紹介!

by zoosaru

プロフィール

札幌市円山動物園

小林 真也
現サル山担当者
2010年より担当になりサルを見続けています。
だんだん顔のしわが増え、赤くなってきました。飼育員は担当動物に似てきます。

朝倉 卓也
前サル山担当者
現在経営係に移り、園内で行うイベントを担当。
今でもたまにサルとにらめっこしています。


投稿したブログ数:374件

ヒグマ

先日「ヒグマの会30周年記念フォーラム」に参加してきました。



ヒグマ関係のフォーラムや会議、講習に参加したのはこれで何度目になるのでしょう、自分でも分かりません。

実は私、北海道に住んでいる動物好き一個人として、一番大きな目標として持っているのが、
「ヒグマと人間の共存」なのです。
もちろん動物園職員として、ニホンザルのことであったり、環境教育であったり目標は山ほど持っているのですが、死ぬまでになにがしたいかと聞かれればこの問題を解決することです。
うーん 重い

きっかけは10年ほど前にスウェーデンでのヒグマ管理について聞いたことでした。
聞いた話によると札幌とは条件が違うにしろ、民家の近くにヒグマが生息し、ベリーがなる時期には人々はその森に入っていく、でもここ200年事故はない。(本当かな?)
なんで?どうしてそんな関係がつくれるの?
出来ることだと思っていなかったのでものすごい驚きでした。
でも詳しく聞いていくうちに、ヒグマの管理、子供、大人への教育、そして森に対する価値観の違い、必要な物が少し見えたのです。
その後、知床に講習受けに行ったり、向こうの人と飲んで話したり、札幌で活動している人に話し聞きに行ったり、その人と飲んで話したり。
札幌でもうまくいく可能性があるんだなということを実感しました。


「自分に出来ることはなんだろう?」
色々考えてみましたが、やはり一番効果的なのは動物園という場所を使って正しい情報を伝えることなんでしょう。
フィールドに出て調査もしたことの無い私です、クマの飼育は代番(休みの人の代わりに)でもやったこと無い私です、でもなんとか役には立てそうです。


いつかヒグマの担当になることもあるでしょう。
その時私はどんな動きをするでしょう?想像するとちょっと怖い気もします。

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