札幌100マイル

RSS 円山飼育員日誌~サルと一緒!

円山動物園のニホンザルを中心とした動物達と、ちょっと変わった飼育係をご紹介!

by zoosaru

プロフィール

札幌市円山動物園

小林 真也
現サル山担当者
2010年より担当になりサルを見続けています。
だんだん顔のしわが増え、赤くなってきました。飼育員は担当動物に似てきます。

朝倉 卓也
前サル山担当者
現在経営係に移り、園内で行うイベントを担当。
今でもたまにサルとにらめっこしています。


投稿したブログ数:374件

さようなら・・・美山のサル

みなさんこんばんは。

先日HPや新聞、テレビでも報道されましたのでご存じの方もいらっしゃると思いますが、

6月9日朝に「もみ子」が心筋症による循環不全のため急逝いたしました。

ここに謹んでお知らせいたします。

 

 

DSC_2305_R

6月7日より食欲はあるものの動きが緩慢になり、6月8日朝、室内で自力では起き上がることができなくなりました。

すぐにハロゲンヒーターや毛布で保温して補液を行い回復を祈りましたが、

6月9日朝、死亡が確認されました。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

享年36歳(推定)。

野生のニホンザルの平均寿命はだいたい20~25年ほどで、飼育下でも25~28年ほどです。

ニホンザルで30歳を超えることは珍しく、推定36歳というのは国内最高齢級の大変長寿なお婆ちゃんでした。

人間でいうと100歳を超えており、本当に大往生だったと思います。

 

 

DSC_3914_R

「もみ子」は昭和57年にニホンザルが農作物を荒らす「猿害(えんがい)」で悩んでいた京都府美山町(現京都府南丹市)で群れごと捕獲された野生のニホンザルです。

当時捕獲された61頭のニホンザルが円山動物園へ来園しましたが、

「もみ子」はその最後の1頭でした。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「もみ子」との別れで美山を知るサルはもういません。

「もみ子」は当園のサル山の歴史そのものだったと思います。

「もみ子」がいなくなり、ひとつの時代が終わったような気がしてとても寂しく思います・・・。

 

 

047

今年1月に亡くなった同い年の「ぎん子」とは大変仲良しでいつも一緒にいました。

「ぎん子」がいなくなって寂しかったのかな・・・。

天国で仲良く再開しているといいな。

 

 

DSC_6376

早速たくさんのご供花、ご供物をお供えしていただきまして本当にありがとうございます。

6月19日(日)までの間、サル山横の展望レストハウス2階(キリン館側)に献花台を設置しておりますので、

ご来園の際に立ち寄って手を合わせていただければ「もみ子」もきっと喜んでくれるでしょう。

 

 

コメントは受け付けていません。

pageTop