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by 大熊 一精

大熊 一精
プロフィール

1967年生まれ、埼玉県川越市出身。
銀行系シンクタンクに12年間勤務の後、2002年から札幌市に移り住み、現在はフリーランスのコンサルタントとして活動中。 「一日一冊」を目標に、ジャンルを問わずに、本を読んでいます。読書量全体のうち、電子書籍端末で読む割合は3割ぐらい。 札幌市民になってからは、毎年、コンサドーレ札幌のシーズンチケットを購入し、2014年シーズンで13年目。週末ごとに悲しい思いをすることのほうが多いのに、自分が生きているうちに一度ぐらいはJ1で優勝してほしいと願いながら、懲りずに応援を続けてます。
著書「北大の研究者たち 7人の言葉」(エイチエス、2012年刊)


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北海道の動物たち 人と野生の距離(千嶋淳、ホーム社/集英社)

北海道の動物たち 人と野生の距離(千嶋淳、ホーム社/集英社)

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2014年10月刊。

 

1976年生まれの著者は、「あとがき」で、自らを《「お仕事は?」と聞かれて困ってしまうのですが、「野生生物の現状を調べ、その魅力や人間との間に抱えている問題を広く知ってもらい、解決へ向けたお手伝いをする」のが自分の仕事と考えています》と紹介しています(<羨ましい(^^;))。

 

写真が豊富で、文章も平易。それでいて、大事なことがたくさん書いてある。帯の推薦文にある通り、うれしい本、です。

 

きわめて個人的な話になりますが、帯に推薦文を寄せている竹田津実さんとは、1980年代後半に、小清水町で何度かお会いしたことがあります。当時、私は、長い休みのたびに北海道(主として道東)を訪れていました。当初は鉄道旅行がメインだったのが、やがてユース・ホステルに泊まることが目的となり、その流れで北海道の動植物にも関心を抱くようになって、自然保護(というよりも自然との共存=現代風に言えば「共生」=)の先駆的な取り組みをしていた小清水町には、何度も通い、ユース・ホステルのお手伝い(ヘルパー)という立場でひと冬を過ごしたこともあります。

 

今回、この本を読んで、その当時の感覚が、現在ではかなり違っていることに、あらためて驚きました。

 

あらためて、というのは、12年前に東京から北海道に引っ越してきて、幸いなことに道内各地をまわる機会をいただいて、たとえばエゾシカが異常なほど増えていることは実感していたり、礼文島の沿岸にアザラシが増殖していることは経験上知っていたりするからなのですが(私は1997年から「礼文島を歩こう!」というウェブサイトをやってます)、それにしても、私が道東を自分の足で歩いていた頃に比べるとタンチョウ(丹頂鶴)の数が3倍近くになっている、とか、霧多布岬までわざわざ見に行ったエトピリカが現在では絶滅してしまっている、などといったことには、いつの間にそんなことになっていたんだ!と、驚くばかりです。

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