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動物病院だより メガネ獣医奮闘記

現場で働くメガネの獣医3名と動物たちとの悲喜こもごもをお送りします。

2012年11月11日 の投稿一覧

ものおもいの秋

重ねてご無沙汰しております。メガネ3号にございます。

ブログの更新は絶賛停滞中にございますが、
決して仕事をしていないわけではございません。



先月は↑のため宮崎まで馳せ参じてございます。
去年もご紹介した例のアレです。

ただ行ってきただけではございません。
きちんと研究発表しつつ、座長(!!)の大役を仰せつかったりして参りました。

そんなメガネ、珍しくちょっと真面目に語ってみます。


動物園技術者「研究」会と名前が付いているのですが、
一般の方々はなかなか動物園のイメージと、研究という言葉がつながらないのではないでしょうか。

そもそも近代的な動物園は
「種の保存」、「教育」、「調査・研究」、「レクリエーション」の
4つの役割を持つと言われています。ここ、テストに出ますよ。

きっと、みなさんが動物園と聞いて始めにイメージするのは
「レクリエーション」、次に「教育」ではないでしょうか。
そのようなイメージ以上に動物園は多彩な機能を持っているのです。

ですので、動物園職員たるもの「研究者」の一面を持っています。
さらに獣医ともなると、研究分野における役割は大きいです。
私も研究者の端くれであらんと、四苦八苦しております。


堅苦しいのでここで1枚



てへぺろ


さてさて、ここからが肝なのですが、
多様な機能を持つ「動物園」です。
ならば色々な評価軸で評価さるべきではないでしょうか。
勿論その一つには「来園者数」や「入園料収入」があるでしょう。

でもでも、「レクリエーション」だけの施設ではない動物園ですから、
例えば研究成果や、自然保護への貢献度、地域教育などなど、
多面的に評価してもらえたら、と思うのです。
それが、日本の動物園の地力を上げることにつながるのではないかなあ、と。

評価してもらうためには、動物園側からの情報発信も大切です。
きちんとみなさんに伝わる方法で、動物園の取り組みをアピールしなければなりません。
効果的な情報発信は動物園側の大事な課題だと思います。

で、円山動物園の「情報発信」と「研究面での評価」に一役買おうと拙メガネ、
来年あたり、さらにきちんとした形で研究発表がしたいなあと考えております。
そんな自分に発破をかける今回の長文にございます。

一月も前の発表会の熱に浮かされ、ひよっこ獣医が語ってしまいました。
お付き合いどうもありがとうございました。


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