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冬プロレポート~冬の円山動物園から~

冬の動物園プロジェクト、略して冬プロのメンバーが冬の動物園の魅力を発信

冬プロレポート~冬の円山動物園から~

冬の動物園プロジェクト、略して冬プロのメンバーが冬の動物園の魅力を発信

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今年最後の開園日

まもなく2010年最後の開園日が終わります。
明日から3日間閉園となりますのでみなさまお間違いないようお願いします。

5年ほど前、この年に3日間しかない閉園日に
赤ちゃんを背中に背負い、保育園の年中さんぐらいの子供をそりに乗せ、
息を切らせながら正門前にいたお母さんに
『今日は閉園しております』
この一言を告げた心の痛みまだ残っています・・・

みなさんお願いですから、元旦以降にお越し下さい。


さて、飼育係から事務職になり、動物で季節を感じることが無くなった今日この頃ですが
やっぱり事務にもありました、季節を感じる出来事が。
動物園に20年いて本日初体験 『仕事納めです』

飼育員には無かったですもんね『仕事納め』、
晦日から元旦に人工哺育で泊まりとかもありましたし、
年賀状も読む前に本人に会いますから。

と言っても今年も元旦から動物園にはいるのですが
なにせ盆暮れ正月の暮れがあるって初体験です、今まで逃げてた家の大掃除やらなきゃだめかな・・・


また前置きが長くなってしまいました、冬プロブログでしたねこれは
今私が関わっているうちで、一番大きなものと言えば
スノーフェスティバルでしょうか。



毎年色々な方と一緒に行っているものですが、
今年はさらにキッドランド跡地も含めて開催します。

報道等で「動物園で雪祭りやらないんだ」と思った方も多いでしょうが
正式会場にはならなかったと言うことで、協賛事業として行いますので御安心ください。



西門入ってすぐのこの光景、どう変わるでしょう。
右側には長ーいチューブスライダーが ドドーー っとあって
真ん中に雪像とカマクラ、氷の滑り台もできたりして。

来年はアジア館建設予定地になりますから、この規模は今年最後です!
もちろん園内も楽しめるようにしておきますよ
詳細は決まり次第お伝えしますので、もう少々お待ち下さい。
それでは皆さん良いお年を!

冬プロブログは晦日、元旦休まず更新いたします。

クリスマスですよ

12月25日なのです。
こんな晴れやかな楽しい日に、どうして、
さわやか要素など微塵もない、陰鬱なメガネにバトンを渡してしまうのか。

こんにちは。初めて動物園ブログを書かせていただいております。
冴えないメガネ、メガネ3号とお見知りおきください。
クリスマスイブは明石家サンタを見る日だと思っております。


そんな人間にも、クリスマスは容赦なくやってきます。
ただ、動物園という晴れやかなる場所には、楽しいイベントがよく似合う。

今日は



サンタクロースが来てくれました。





他にも



眉毛の太い彼も、今日はサンタ気分。

良い子のみんなと、動物たちにプレゼントです。







他にも今日はこんなサンタも。



世の中にはサンタさんがたくさんいらっしゃるようです。

なのに、なにゆえ、わたくしの所にサンタ氏はいらっしゃらないのか。

日々素行良く、正直に生きているというのに。
この世ならざるものが見えるくらい、純粋な心を持っているというのに。









でも、薄々気づいてはいるのです。







アラサーな年齢が悪いのだ、と。








筆が進む毎に、心が暗澹として参ります。
この辺りが限界の様です。

次はもっと華やかな方へ、記事を依頼するとしましょう。
それでは、失礼いたします。



レッサーツインズ~はじめてのクリスマス~

 今日は天気の悪い中、ありがとうございました。レッサーパンダ担当、川野飼育員のお話やサプライズゲストのマルヤマンサンタ。楽しかったですね~
 そして、午後2時からのクリスマスドキドキ体験メニュー「レッサーツインズのクリスマスプレゼント」では、川野飼育員からレッサーツインズへマルヤマンサンタからのクリスマスプレゼントの笹をあげてもらいました。かわいかったですね~クリスマスに動物園というのもいいものですよ。





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科学館ホールに飾っているクリスマスツリー。じつは、これ・・・色画用紙で出来ているのです。作り方は、色画用紙を切って貼り合わせたツリーに100円ショップでも売っているクリスマスグッズや綿などを貼ります。最後にクリスマスの電球も貼ってスイッチオン!すてきなクリスマスツリーの完成です。簡単にできるので、ぜひ作ってみてください。レッサーツインズ~はじめてのクリスマス~企画担当の菅原でした。

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冬プロ16日目 アムールトラの『リング』来園

みなさんこんにちは
そしてはじめまして。
円山動物園のメガネ獣医2号です。

冬プロジェクト企画。
ブログ毎日更新の苦行?も16日目に突入。

休み明けで出勤してみると、ありましたよ。


ブログ当番のうさちゃん。
その愛らしさとは裏腹に見るものをブルーにさせる『毎日更新』の文字




いやー、存在は知っていたけど(冬プロメンバーだから知ってて当然なんだけど・・・)、思わず見なかったことにしようかと思いましたよ。

ただね、既に15日連続で更新しているわけで、ここで途切れさせると色々マズイわけですよ。
写真では見えませんが、これまで更新した人の名前を書いたメモがくっついていて、それもそこはかとないプレッシャーを感じさせます。

なので自らを奮い立たせてPCに向かっているわけです。



さて、冒頭から愚痴で始まりましたが、今日はしっかりネタがあるのである意味ラッキーです。
他の日に当たってたらネタ探しでエライことになってたかもしれません(笑)

というのも、今日はアムールトラのオス『リング』の搬入があるんですね。

これまで、円山動物園には『タツオ』という愛想のいいオスがおりまして、ドイツから来たメスの「アイ」とカップリングしておりました。

澄ましたカオのタツオ氏


グラビア風のアイ様

『タツオ』と『アイ』は仲も良く、『タツオ』自身も愛想がよくて人気の個体だったのですが、残念なことに子宝に恵まれず、ペアリング開始から5年が経過しています。



ご存知の方も多いかもしれませんが、野生のアムールトラは乱獲や生息地の減少、分断などにより生息数を減らしており、国内外の動物園などにおいて繁殖が取り組まれているところです。
メスの『アイ』はドイツ生まれの良い血筋ですが、もう8歳。脂の乗った?良いお年頃です。
今後の国内の動物園における種の保存のためにも、適齢期を過ぎる前に繁殖させなければなりません。

そのため、大変残念ですが、ペアの組み換えを行うという結論に至りました。
『リング』はこれまでに種付け経験のあるオスなので、繁殖の可能性もより高いだろうという判断です。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、12月14日に『タツオ』を帯広動物園に移動させており、本日、『リング』を搬入するわけでございます。

ということで、前置きが長くなってしまいましたが、今日はこのトラの搬入作業をご紹介したいと思います。

動物園職員にとって動物の移動はなかなか大変な出来事です。
どのように動物にとっても人にとっても安全に移動させるかということに頭を悩ませます。

移動させるための檻の材質や構造、どのように檻に入れ、またどのように檻から放飼場に出すか、考えなければいけないことがたくさんあります。
大型肉食獣となればなおさら慎重に行わなければなりません。

今日の計画は
①15時頃『リング』が多摩動物公園から、移動用の檻に入って到着
②『リング』を多摩動物公園製の檻から、円山動物園製の移動用の檻に移し替える
③円山動物園製の檻をトラの屋内放飼場に接合し、『リング』を放飼場内に放つ。

という段取りです。

②の作業は多摩動物公園製の檻がサイズ的に円山のトラの放飼場に接合させることができないために行うものです。
これをしないと、麻酔をかけて檻から出すしかないので、動物にとってのリスクが大幅に高まります。
輸送で負担もかかっているので、できるだけ自然な形で移動をさせたいわけです。


① 『リング』到着
予定では15時過ぎに円山到着とのことでしたが、飛行機の遅れのため、16時近くになって到着
ユニックで動物園の軽トラックに積み替えます。
写真は撮ってません。
というか撮り忘れました(笑)

② 檻の移し替え
今日の一番手間取りそうな作業です。
まず、檻を軽トラックごと動物病院の大型入院室に搬入します。



ちなみに軽トラごと入れたのは、移動に便利ということと、移し替える円山動物園製の檻の高さに合わせるためです。

次に、円山動物園の檻と接合です。
このときに檻がずれないように固定することが何よりも大切です。
太い針金や、固定ベルトなどを使ってがっちりと固定します。
手前の白い檻が多摩動物公園製の檻、奥の板を貼っている檻が円山動物園製の檻です。
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ちなみにこの作業中、『リング』はひたすらグルグルうなり、時折吠えて我々をビビらせます。

がっちりと固定されたことを確認したら、檻の扉を引き上げます。
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これで多摩の檻と円山の檻を自由に行き来できるようになったわけですが、これですんなりと移動するようなものではありません。
『リング』にとっても長旅でストレスを受けた後、たくさんの人がガヤガヤ作業する中に置かれたわけで、そんな状況の中、新しい場所(円山製の檻)に移動するわけがありません。

移動する先が広く周囲を見渡せるような場所であればまだよいのですが、暗くて狭い場所だと、なおのことそんなところには行きません。
こちらもそれがわかっているので、声をかけたり、音を出してみたり、えさで誘ってみたりと色々工夫するわけです。

ただ、今回の移動はあるものを使うことでとてもすんなりいきました。
それがこちら、エアーコンプレッサーです。
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某係長の発案で使ってみたのですが、一発で移動しました。
下手すると移し替えるだけで何時間もかかるかもなどと心配しておりましたが、あっさり行き過ぎて逆に不安になったくらいです。

続いて『リング』の入った円山製の檻を熱帯動物館に移動します。
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まず、人力で屋外に出して、
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ユニックで釣り上げてトラックへ。
思えば今日一日で何度釣り上げられるのか。
少し気の毒です。


③ 熱帯動物館の放飼場へ

まずはトラックで熱帯動物館へ
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また、ユニックで釣り上げて降ろします。
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そして人力で移動し、放飼場横の搬入扉に接合
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ここでも『リング』はグルグルうなり、吠え、周りをビビらせます。
檻越しなのにホントに怖いんです。
思わず腰が引けます。



興味があるのか寄ってくるリッキー氏
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一方、何やら不穏な空気を感じているアイ様
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ちなみに、いきなり同居させるわけにはいかないので、『アイ』を放飼場の手前側に入れた状態で、『リング』は放飼場の中仕切りの奥に入れます。

ここでも先ほど同様、檻がずれないようにがっちりと固定して、扉を引き上げます。
いつもならここでも時間を食うところですが、今日はコンプレッサーという強い味方。
一発で移動です。
コンプレッサー万歳。

扉の施錠を確認して作業完了です。
無事に終わってよかった( ̄o ̄;)


移動完了後の『リング』はというと、比較的落ち着いていましたね。
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一方で『アイ』はもう完全にご立腹のご様子
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しばらくは落ち着きそうにありません。



しばらくの間は新しい環境に馴らすため、『リング』は屋内放飼場の奥のほうで、『アイ』は手前側で飼うことになります。
「アイ」との同居ももうしばらく先になると思います。まずはしばらくお見合いですね。

同居がうまくいくこと、そして繁殖が成功すること、皆さんもお祈りいただければと思います。


それでは以上でトラ移動レポートはおしまいです。
長くなってしまってすみません。

明日は誰を当番にしようかな。

今年もクイズはラリーです

朝からもっさもっさと雪が降り続いております。
こんな日でも円山動物園は開園しておりますよ!
さぁ寄ってらっしゃい見てらっしゃい、です。



今年も冬プロが始動いたしまして、毎年のごとくわくわくクイズを担当させていただきます、みよつえです。
わくわくクイズは例年、若者衆が担当することが多いのですが、年数こなすと私もそこそこの年齢になりました。(薄っすらアダルトチームに片足つっこんでます)
そんな私の机にも

いました・・・



ウサギと手前の・・・何だ?(汗) さしあたって らっぴぃが!(コレクションのカメを添えて)
聞きしに勝る問答無用っぷりでマイデスクに鎮座してらっしゃいました。
こうなったら書きましょう!冬プロわくわくの近状を!!(って主張するほど詳しくありませんが・・・)



ネタバレしない程度に・・・アザラシ。

はい、みょーつえは両利きでございます。(←別にいらない情報)
左で絵を描きながら右手でシャッターもきれます。右で字を書きながら左で箸も使えます。便利なようでいて両手いっぺんに使う機会はそうありません。
持ち腐れです。

相方のミス・ハカマダがお休みの日は、このようにちまちまとした作業を一人しております。
絵が描けるのが唯一の特技でございますれば・・・。
こうして黙々とわくわくクイズは完成に近づいていくわけであります。
1月1日スタート予定ですので、皆様のご参加をマニアックな問題を用意してお待ちしております!!
(上記アザラシも探してみてね☆)
冬は円山動物園でクイズラリーですよ! 動物博士になれるかも!?



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せっかくなので事務所のマスコット(?)ピーちゃんを紹介しようと思いましたが、カメラを嫌がって巣の中に逃げ込んでしまいました。

名前;ピーちゃん(私は勝手にチュン太って呼んでます)
属性;保護スズメ。
特徴;とても攻撃的。
特技;巣の破壊。物真似(色々な鳴き声やピーちゃんと名乗ります)
可愛がられすぎてエサの好き嫌いをする、野性味の欠片もない小生意気なスズメでございます。野生スズメの平均寿命はとっくに越えました。



わくわくクイズを担当している冬プロメンバーは全部で8名ほどおりますので、私の回はこの辺で・・・

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次のブログ担当は・・・彼に決ーめた☆
若者にバトンを託します。若者よ大志を抱け、若いってイイネ♪

・・・最近、朝身体の節々が痛みます。

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