札幌100マイル

RSS 円山飼育員日誌~サルと一緒!

円山動物園のニホンザルを中心とした動物達と、ちょっと変わった飼育係をご紹介!

by zoosaru

プロフィール

札幌市円山動物園

小林 真也
現サル山担当者
2010年より担当になりサルを見続けています。
だんだん顔のしわが増え、赤くなってきました。飼育員は担当動物に似てきます。

朝倉 卓也
前サル山担当者
現在経営係に移り、園内で行うイベントを担当。
今でもたまにサルとにらめっこしています。


投稿したブログ数:374件

動物園に泊まる!

今年も8月12、13日『円山動物園ナイトキャンプ』が開催され、30名の小学生が動物園に宿泊しました。
このナイトキャンプは平成18年から行っているもので、今回が夏冬あわせて5回目の開催になります。
JTBさん、トライアドさん、札幌市青少年女性活動協会さんと一緒にやっているイベントです。


平成18年、初めてナイトキャンプをやろうぜ!となった時、関係飼育員が集まり話し合いました。「動物園に小学生を泊まらせ何を感じて欲しいか?」「動物園でやるメリットは?」「その中で楽しませるには?」

その中で出てきた意見では、子供達と2回食事を一緒に食べられることは大きなことだろう。飼育員をしながら普段感じている「生きている物と食べている物との繋がり」を子供達にも感じてもらえないだろうか。動物園ではこの繋がりを柔らかな形で伝えられるのではないかという話になりました。

実際には、まず最初に飼育担当者と一緒に行うフィールドワークで、その動物の食べている物とウンチについて知ってもらいます。夜ご飯を食べる時には「いただきます」の意味について話し、次の朝には餌の仕込み。死んではいますが頭のついた丸々1羽の鳥を捌いていつも自分達が食べている「肉」になる過程を見てもらいます。やる前は気持ち悪がって見ない子供が多いのではと思っていましたが、殆どの子達が真剣に見て、聞いてくれます。それに比べ大人たちは「へー それが砂肝なんだ」と変なところで感心してます。

                (オオワシやイヌワシの餌作りです)

もちろんこの間には動物を身近に感じたり、楽しめたりするプログラムがいっぱい入っています。夜の動物園を探検したり、沢へヘビを探しに行ったり、それになんせ泊まる所がサル山の横にある展望レストハウスとエゾシカ・オオカミ舎ですから、起きたら横にはサルが!シカが!

    (沢でのヘビ探し 今回はヘビは見つかりませんでしたが、カナチョロの子供達を発見!)

私が担当する「チーム山猿」もサル山の中に入ってサル達の観察です。まあどっちが見られているのか分かりませんが・・・
    

子供達の笑った顔、難しい顔、感心した顔が一杯の2日間でした。今度は冬開催します。



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