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道東めぐり3 知床三昧
Posted by zoosaru on 2008年11月30日(日) 16:30
あいだが開いて大分前のことになってしまいましたが
道東めぐり3日目 いきます。
会議は午後からだったので、午前中は家族で行動。
斜里から知床峠を越えて、行った事が無かった羅臼ビジターセンターへ向かいました。
いやー 良い施設です。環境省が建てただけあり、しっかりしたコンセプトの基、お金もかけて中をつくりこんでます。
職員の方が 「しっかりしすぎて企画などでいじれるスペースが少ない」 とぼやく位ですから。
来館者の動線を確保しながら、博物館的なハンズオンでしっかり立ち止まらせ、感じるという部分を実物、疑似体験で楽しみながら与えています。
でもこのクマの手や、羅臼の地形をゲーム感覚で操作しながら見られるBird’s Eyeなんかは、札幌にあり動物園にも関わってくれている北海剥製さん、エンビジョンさん作成ですから円山の方が取り入れ易いはずですよね、 お金か問題は・・・
羅臼のビジターセンターをゆっくり見すぎてホテルに戻ったのは会議開始15分前、急いで会場へ向かいます。
今日はまず 「国立公園・保護地域のクマと人の折り合いの付け方」ということで、
知床、尾瀬、上高地、アラスカで実際に保護、管理、調査をされている4名の報告と、パネルディスカッション。
クマの専門家の方々ではありますが、クマだけではなく地元の人、経済をしっかり考慮に入れた活動こそが、クマの将来を守るために、クマと人との折り合いをつけるために必要だということを(難しいことではありますが)色々な実例を交えてお話されていました。
難しいことではあるが、続けなければいけない、やらなければいけないという思いが壇上と会場を包み込んでいました。
そこに動物園が背負える役割、しっかりと考えていかなければいけません。
会議が終わり、次は場所を移して、あかしのぶこさん作「ヒグマの絵本」完成披露会、そして椎名誠さんの講演会。
ホテルには戻らず、セブンイレブンのおにぎりを頬張りながら車を飛ばします。
中身は鮭といくら、この辺が知床です。
絵本は知床のヒグマ対策の職員が作成に関わったようで、クマの生活、人間との関わりを描いた物です。(あかしさんも元知床財団職員です)
この手の絵本は、伝えたいという気持ちが強すぎて、字が多くなったり、内容が難しくなったりしがちなのですが、難しくはなく、かと言ってイメージだけでもなく、優しい絵本になっています。
椎名さんの講演は、さすが場数が違う、世界中での体験を基にした面白い内容でした。
テーマは「生きるために食べる」「食べるために殺す」と言った所でしょうか。
最近、サル山のガイドでも「生きるために食べる」について話すのですが、私たちはなかなか普段意識できないですよね。
ちょっと前にTVでボビー(オロゴン)が、自分の子供に対して「とにかく食べれ!次いつ食えるかわかんないぞ!」「子供はとりあえず食べさせておけば大丈夫!」「食べさすのが教育だ!」と言っていたのを見ました。
「生きるために食べる」について、野生動物と人間というくくりから、今の日本人という部分を意識した瞬間です。 ボビー 見直しました。
そしてその後は、
打ち上げにもぐりこみ知床の幸三昧! 2次会にももぐりこみ成功!たのしいー!
気が付くと12時過ぎ・・・・ ここは知床・・・・
そうだ、家族旅行だったんだ・・・・
ドキドキしながら、ホテルへ向かってテクテク テクテク徒歩15分・・・・
部屋番号は436 シミルーと憶えました・・・・
でも12時30分・・・・・
緊張してドアのノックは コン ココンッ・・・・
「あーけーてー」・・・・ 昨日より小さめの声です・・・・
道東めぐり終了です。