札幌100マイル

RSS 円山飼育員日誌~サルと一緒!

円山動物園のニホンザルを中心とした動物達と、ちょっと変わった飼育係をご紹介!

by zoosaru

プロフィール

札幌市円山動物園

小林 真也
現サル山担当者
2010年より担当になりサルを見続けています。
だんだん顔のしわが増え、赤くなってきました。飼育員は担当動物に似てきます。

朝倉 卓也
前サル山担当者
現在経営係に移り、園内で行うイベントを担当。
今でもたまにサルとにらめっこしています。


投稿したブログ数:374件

PWとPW



昨日今日と冷え込み、霜柱も裸足で踏めば足を貫くほど成長している円山動物園
サルも集まり 『さる団子』 作っております。

さて、お題のPWとPWとは何かというと、
プロジェクトワイルドとプロジェクトウエットのことであります。
今回で3回目になりましたが、今日園内でエデュケーター講習会開かれました。



                  
                

私が受けたのは4年前でしょうか
たしか滝野で開催した講習会で、普段やっている動物ガイドとの違いにびっくりしたのを覚えています。
なにが違うかというと、手法、目的です。

動物園で行うガイドは、
こちら側が知っている事実や答えを、一方的に、もしくは質問に答える形で相手側に受け渡します。
目的は正しい情報を渡すことで、そこをきっかけに動物に興味を持ってもらおうという考えです。

PWはというと
まず参加者に体験してもらい、そこで感じ、考えたことを広げたり、口に出したり、纏めたりしてもらいます。
正解にたどり着くのが目的でありません。体験を基に自分なりの感じ方、考えを持ち、
それを基にするからこそ動物であったり、水であったりのことに興味が湧くという考え方です。

えーー答え言っちゃいけないのー と最初思いましたが、
よく考えてみると自分が持っている飼育技術やなんやにしても、経験(自分が体験したこと)をもとに情報を組み合わせ作りあげた物です。
その方が身になっているのも確かな事なのです。

欧米の動物園では昔からこのような伝え方をしていて、実施向こうで聞いたり、見せてもらった時は日本人には、日本の教育では無理なんじゃないかと思ったのを憶えています。


あれから4年・・・ 実は今動物園で行っている環境教育活動は、この手法で進めているのです。
今日の講習も4人の職員が受けています。
教えてもらう場所ではなく、自分で感じ、考えられる場所、動物園はそんな場所です。

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