札幌100マイル

円山飼育員日誌~サルと一緒!

円山動物園のニホンザルを中心とした動物達と、ちょっと変わった飼育係をご紹介!

2010年01月 の投稿一覧

遠吠えを聞きながら・・・

1月の13日、14日と円山動物園冬のナイトキャンプが開催されました。



このキャンプはJTB、札幌市青少年女性活動協会と協力し行われているもので、
子供達は動物園満喫の2日間になります。


さあ今年もナイトキャンプスタート!
10時に集合したあとはグループ作って園内活動、夕方までたっぷり動物見て16時からは飼育員と一緒にフィールドワーク、動物達に大接近です。
みんなで夜ご飯食べたあとは夜の動物園探検!真っ暗な動物園を歩き回り、
泊まるところはエゾシカ・オオカミ舎、寝袋に入って雑魚寝です。

朝は日の出る前に外に出て、だんだん明るくなってくる円山を見て回り、
オオカミの餌の仕込を見た後、今度は裏側探検と獣医体験。


いやー 考えてみると、子供達中心にたっぷり時間かけて出来るイベントは、動物園ではこれぐらいかな。
他にも色々ありますが、どうしても作業しながらであったり、時間が短かったりで、子供達の気づきや発見を伸ばしきれないことが多いのです。


     

このキャンプ、動物園側の狙いとして2つあります。
ひとつは、「いつも食べている物は生きていた物なんだ」と言うことを気づいてもらう 動物園版 食育
もうひとつは、動物の気持ち、そして動物のことを良く考えてもらうことです。

毎回成功してのではないでしょうか。
その時の表情やしゃべる言葉に、作られたもの、人から聞いたものではないその子の思いが出てきています。

いつまでも続けて行きたいイベントのひとつです。

遅ればせながら

遅ればせながら、サル山より あけましておめでとうございます。


サル山代表 ほお袋いっぱい!まる次くん5才  発情真っ盛り ちゃ緒ちゃん6才


今年はサル達にとってどんな年になるでしょう?
サル達は将来のこと考えたりしませんが、担当者としては少しづつでも改善していこうと日々模索中です。
ちなみに今年の冬の餌に関して言えば、1時間後に芋の皮わずかにあり、次の餌の時には小さなキャベツのカスが残っている、余裕がある食事パターンです。
まあ、痩せているおばあちゃんがいたせいでこのパターンということもあるのですが、
ちょっとづつ変えてみて、行動やなんやらの観察中です。
大きく結果が表れるのは春ごろでしょうか。


さて、お正月
サルにはあまり関係ありません、お節もお雑煮もお年玉もなしですから。
じゃあ飼育員は?これまた普通の正月は過ごせなくなります。
生き物相手ですからねー
今でこそ元旦からお仕事の方は多いですが、20年ほど前は空いているお店もほとんど無く、
元旦の通勤中もほとんど車と擦れ違いませんでした。逆にちょっとした優越感を感じたのを憶えています。
「日曜、祝日、盆、暮れ、正月は無いからな!」
バイトで入る時に言われた言葉です。

でもでも、家族もいますからねー
まったく無いというわけにもいきません。
「お父ちゃんはいつも家にいない、他のうちの子供ばかり相手にしている!」
と言われては動物園を子供達の大切な場所にと思っている私の立つ瀬がありません。
ですから
1月6日、7日、うちの正月でした。
冬ですし、正月ですから行き場所はキャンプ場に決定です。
「定山渓自然の村」 リーゼントのフクロウがお出迎えです。



冬に来るのは初めてですが、いいですねー 静かです。
ビールがのどを通る音が聞こえそうです。
それに泊まったのはコテージなので持っていく道具も少なくてすみました。



家族のため、だけどついでに、ついでに仕事の話もしてきました。
実は今年、年に1回全国の飼育係が集まる「飼育の集い」を北海道で受けることになり「定山渓自然の村」がその候補地のひとつです。
(昨年は12月に姫路で開催、あっ その報告してませんでした・・・ 今度します・・・)
せっかく北海道に来てもらうのですし、北海道のフィールド見てもらいたいなー
「いま・ここ」 体験活動の時のキーワードですが、「いまだから・ここだから」そんな内容に出来ればと考えています。

また今年も色々あるでしょう。
忙しくなることもあるでしょう。
でも楽しく、明るく、おいしくお酒が飲める年になりますよーに!

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