札幌100マイル

RSS 円山飼育員日誌~サルと一緒!

円山動物園のニホンザルを中心とした動物達と、ちょっと変わった飼育係をご紹介!

by zoosaru

プロフィール

札幌市円山動物園

小林 真也
現サル山担当者
2010年より担当になりサルを見続けています。
だんだん顔のしわが増え、赤くなってきました。飼育員は担当動物に似てきます。

朝倉 卓也
前サル山担当者
現在経営係に移り、園内で行うイベントを担当。
今でもたまにサルとにらめっこしています。


投稿したブログ数:374件

サル達の晩夏



暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか
サル達は元気にやっております。

とは言っても朝晩は気温が下がり、秋の気配がサル山にも
上の写真はトンボが先っちょに止まるのを待っている「ゆ絵次くん」
もちろん捕まえて食べるためです、シャクシャクとした食感がたまりません。

サル達にとっては、晩夏から秋にかけてはトンボ捕りのシーズン
そして飼育員にとっては、実は改修工事のシーズンなのです。


サル山もできてから28年、痛みが目立ち始めてます。
どうしてもしなければならない改修・補修工事があるのですが、
いつでもできるわけではありません。
サル達に一番影響が出ない時期、それを選ばなければならないのです。

1年の流れを考えると、春は出産時期、夏は体を作る時期、秋は恋の季節で、冬は雪だらけ。
それぞれが少しづつずれ込む中で、一番安全なのがこの晩夏なのです。


いくつかの工事が予定されていた中、今年の大物はこれ!


給水管の設置工事です

埋設の給水管から水漏れが・・・
埋まっているので補修できず、数年前からお願いしていたのですが、やっとの交換工事です。
工期が長いことが予定され、また、サルがいる状態での工事なので、その間群れを落ち着いた状態に保つのが担当者の役割です。
そのため、皆さんには申し訳なかったのですが、餌を開園前に与え、工事開始前にゆっくりと食べられる時間をつくったり、工事の方の動きをお願いして調整したり、一日の最後にご褒美あげたり、サル達は普段より良いもの食べてました。

見た目が悪いかな?と気にしていたのですが、それほど悪くなく
サル達も違う理由で気に入ってます。


樹上生活って感じ

動きの幅がちょっと広がったようです。

サル達の点検も終わり
            

今日からサル山の一部になりました。

もうすぐ秋、恋の季節が始まります。

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