札幌100マイル

RSS 円山飼育員日誌~サルと一緒!

円山動物園のニホンザルを中心とした動物達と、ちょっと変わった飼育係をご紹介!

by zoosaru

プロフィール

札幌市円山動物園

小林 真也
現サル山担当者
2010年より担当になりサルを見続けています。
だんだん顔のしわが増え、赤くなってきました。飼育員は担当動物に似てきます。

朝倉 卓也
前サル山担当者
現在経営係に移り、園内で行うイベントを担当。
今でもたまにサルとにらめっこしています。


投稿したブログ数:374件

ありがとう・・・ぎん子婆ちゃん

先日HPや新聞でも掲載されましたが、

1月12日未明に「ぎん子」が老衰のため急逝いたしましたので、

ここに謹んでお知らせいたします。

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推定35歳。

メスのニホンザルの平均寿命は飼育下でも25~28年ほど。

ニホンザルで30歳を超えることは珍しく、未確認ですが35歳というのは国内最高齢か2番目の大変長寿なお婆ちゃんでした。

(ちなみに2年前に亡くなった「はな子」は推定37歳で当時国内最高齢でした)

人間でいうと100歳を超えるお婆ちゃん。本当に大往生でした。

 

一際小さな体だけどいやしいほど食欲旺盛で、給餌の際にはいつも側に寄ってきたお婆ちゃん。

愛嬌のある顔でお客様や飼育員の中でも人気のあったお婆ちゃん。

本当にお疲れ様でした。

 

「ぎん子」は昭和57年にニホンザルが農作物を荒らす「猿害(えんがい)」で悩んでいた京都府美山町で、

群れごと捕獲された野生のニホンザルです。

当時61頭のニホンザルが円山動物園へ来園しましたが、今では京都の山を知るサルは「もみ子」(推定35歳)だけとなりました。

 

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サル山展望レストハウス2階に献花台を用意しました。

早速たくさんの供物、すばらしい供花をありがとうございます。

24日まで用意していますので、来園の際はサル山レストハウスに立ち寄ってお手を合わせていただければ

ぎん子婆ちゃんも喜んでくれると思います。

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