札幌100マイル

円山飼育員日誌~サルと一緒!

円山動物園のニホンザルを中心とした動物達と、ちょっと変わった飼育係をご紹介!

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遠足と動物園 盤渓小学校編

長らくあいだ開いてしまいました・・・ すみません
動物園のワークブックを利用しての遠足、盤渓小学校編です。


盤渓小学校では札幌市環境教育リーダー制度を利用しての遠足です。
環境教育リーダー制度とは各専門家を学校や集まりに派遣して、自主的な環境教育・学習を支援する制度です。
詳しくはこちら

動物園でワークブックを作った時も、子供達、先生達だけでうまく「気づき・きっかけ」をみつけられるだろうか?構成が難しくないか?と悩んでいたので、このようなコラボは願っても無いことです。
今回リーダーとして来てくれたのは、NPO法人あそベンチャースクールの田中さんと馬場さん。
ここ2、3年動物園にびっちり絡んでくれているつわもの達です。

学習のねらいとしては、「体験を通じ動物への興味を深める」と言うことですが、
ただ難しかったり楽しかったりするだけではありません。

簡単に流れを紹介すると
まず、プロジェクトワイルドのジャングルゲームというアクティビティー(かくれんぼみたいなもの)を行い、動物にとっての「かくれる」という意味を体験し


エゾシカの夏毛と冬毛を周りの景色に溶け込むように配置し、それを探す「エゾシカを探せ」で動物の毛皮の色や模様の意味を考え

ワークブック 「どうぶつはっけんたい」!に取り組みます。
このワークブックは書いてある動物の特徴から、該当する動物を探すというもので、答えはわざと複数になるようにしています。
前段の二つで動物観察のヒントを手にした子供達は、スムーズにワークブックに取り組んでいました。 うーんすごい!

この後、発表や質問タイム、まとめ、振り返りを入れて実質1時間半の活動。
学校の遠足で、しかもこの時間で、これだけのことが出来るんだとあらためて感心しました。
田中さん馬場さんは日常このような活動をしている人なので、時間管理から子供の動物アレルギーまで細かいところまで手が行き届いています。


動物園だけでは出来ないことです。
学校だけでも無理でしょう。
円山得意の3者コラボ 効果あり

皆さんもいかがです、この環境教育リーダー派遣 「無料です」 

遠足と動物園 豊滝小学校編

さて、遠足用のワークブック低学年用、始めて正式に使ってくれたのは札幌市立豊滝小学校!



1年生から6年生までの全校生徒で24名の小規模校です。
札幌にもあるんですね、こんなに小さな学校が。
動物園と提携結んでいる西興部村の小学校でも50人近くいますから。


今回の2つの学校は、新しいワークブックの課題、問題点を見つけるためにもびっちり付かせて貰いました。

まずは事前打ち合わせとご挨拶。
めったに使わない名刺を持って、園長と一緒に豊滝小学校にお邪魔します。
ワークブックの趣旨と特徴を説明するのが私の役目ですが、サル山ガイドのようにはうまく行きません。
校長先生は真剣に聞いてくれながらも会話の合間に微妙な間があります。
マイクと小麦を持てば何とかなったのかな・・・

その後今度は先生達が動物園に下見に来てくれて準備は万端です。


遠足当日、正門でお出迎えした後、ある班にくっついて出発です。



使ったワークブックは「クイズ形式 オリエンテーリングタイプ編」
動物の特技とか不思議とかジャンルごとに4問づつ設問があり、その4つを解いて回ると園内を巡れると言う物です。 ただ今回は児童たちに観察する動物を選ばせたいとのことから、設問が6つに増え、滞在時間の割りにちょっと重めです。
分刻みのスケジュール、頑張れ子供達!


出てきます・・・ 課題、問題点が・・・
まずは絵について
設問にある「くちばしの絵を描いてね!」みたいな物の、絵を描く時間が無い!高学年のお兄ちゃん、お姉ちゃんは何とかなるのですが、このスケジュールでは低学年にはちょっと無理。 先生からも「絵はちょっときついですね」との声が・・・

次に設問内容について
「カンガルーがジャンプする時に体のどこを使っていますか?」との設問で4つの答えから選ぶものがあったのですが、  行ってみると カンガルー ジャンプしない!
その動物の前で10分ぐらい時間があれば見られる動きなのですが、待っている時間がありませんでした。

うーーん
時間に余裕を持ってもらうことも伝えていかなければいけませんが、こういうスケジュールで来る学校にも対応できなければいけません。


その後、園内のエゾエノキについているオオムラサキを見に行き(豊滝小学校は学校の敷地でオオムラサキの繁殖に取り組んでいます  すごい!)
バスに乗ってお帰りです。

今回は帰りのバスにも同乗して、バスの中での振り返り学習もさせてもらいました。
低学年用のワークブック自体、興味を持つきっかけをつくる、自分の感じたことから自分なりの発表するを目的としているので、ただのおしゃべりみたいになってしまいましたが、まあ良いでしょう。



最後は学校前で全校集会 子供達が司会です。
小さな学校いいですね いろんな意味で
これからも関わっていけたらいいなと勝手に考えてます。


次はまた違う使い方した盤渓小学校です。

遠足と動物園

みなさん 「動物園に来た思い出」 と言うと、どんな物でしょうか?

「小さい頃お父さん、お母さんと手をつないで」
「初めてのデートが動物園」
「一人でひよこの孵化するところを朝から晩まで見ていた」 (これは俺か)
「今は亡きゾウの花子に鼻水かけられた」  (これもだ)
「フラミンゴにカッパえびせんあげて怒られた」 (フラミンゴは食べずに巣にくっつけてました)

人それぞれだと思いますが、
小学校の遠足で来た!というのも多くの方が持っている思い出ですよね。
みんなでわーわー言いながら、色んな動物を見た楽しい思い出なのではないでしょうか。



そんな楽しい遠足ですが、
先生・学校側はどんな思いで動物園遠足に児童を送り込んでいるか考えたことありますか?

ただ動物を見れば良いというのではなく、低学年だと
・班で行動する、
・公共交通機関を使って動物園に行く、
・大人に質問してみる
というのも大きな目的なのです。

しかし、そうは言ってもせっかくの動物園ですから、小さな画板(今はそう言わないのかなー?)に先生手作りの「しおり」を挟んだ子供達に動物のこと興味もって欲しいですよねー!


そんな思いから、動物園で遠足に使えるようなワークブックを作ってみました。
小学校、中学校、大学の先生方と1年かけての完成です。
円山動物園の基本その3 「利用する側のことを考えて」 を念頭に置き、基本その5 「動物を身近に感じる」 をコンセプトに、そして忘れてならない基本その1 「楽しい動物園」 と感じてもらえるようなワークブックです。
お暇な時ちょこっと見てみてください。  
 こちら

まだまだバージョン1ですが、これからより使いやすくしていきます。


次回はこのワークブックを実際使ってくれた様子をリポートしたいと思います。
思いはなかなか結果につながらないもんです・・・

本屋さんと動物園

先日、丸善札幌アリオ店にお邪魔してきました。


担当の松本かおりさん(通称たろーさん)とは10数年来の飲み仲間であります。
アリオでお話しさせていただくのは3回目なのですが、今回は「動物園に行こう!」的なコーナーを作っていただいたとのことで、そりゃ行かなきゃならぬとの押しかけです。




  動物の人形で遊ぶコーナー 大人気!

本の横にうちのパンフとだよりが!ありがとさんです!  でももうちょっと目立つところでも・・・

二ヶ月ほど前、いつもの飲み屋さんで
「動物園だけでなく、本屋さんの魅力も伝えられるようなイベントにしよう!」
と息巻いていたのですが、忙しさにかまけてそのまんま。

ほんとであれば、書店内歩きながら色んな本を見て、登場する動物の解説をして、それに音楽もつければハメルーンの笛吹き男みたいになるかな~ と目論んでいたのですが、
結局は1時間前に丸善事務所で「どうしましょう?」と打ち合わせです。

よし、「動物が出ていなさそうな絵本にもこんな動物が!」という視点でやって見ましょう!というころで落着いて、いざ本番。
汗がいつもより多めに出ました・・・
準備は大切です。

でもやっぱり小道具(今回はシカの毛皮です)は大事、助けられました。(これは前回の写真)


終ってみると、
お話しで興味 → 写真で身近に → 触って実感 → 動物園で実物に会う!
という綺麗な図式も出来上がり、来た甲斐があったというもんです。

でも反省会は開きましょう、次のために、いつもの店で。

アースデイから つながる えこにこスピーカー



5月17日 アースデイ円山無事開催されました。

予報通りの15時からの雨もなんのその、
33団体の出展者と、5000人の来園者がごちゃまぜになり、
今年も動物園に柔らかな空気が流れていました。

アースデイ円山で皆さんに、小さなきっかけが作れていたらやった甲斐があります。
いかがでしたか?

さて、アースデイ開催で生まれるきっかけは、色んなところへ広がっていきます。
出展者の方々から 「頑張っている動物園のことうちではなして!」と
声をかけてもらえるようになってきました。


そこで、直前になってしまいましたが、明日行われるイベントのご紹介です。


えこにこスピーカー
~動物達のメッセージが聞こえる 円山動物園~


アースデイ大通のトークスペースで、アースデイ円山の宣伝をさせて頂いたのですが、その主催でもある
「えこふりぃ」さんより依頼をいただきました。

動物園のこと、動物達のこと、そして自分達と動物のつながりのことを話せたらと考えています。
動物園で作成した小学生用教材を使用してちょっとしたワークショップもやっちゃいます。
お時間ありましたらどうぞご参加ください。

日時 5月23日(土) トーク&ワークショップ 17:00~19:00
               交流会(食事つき)  19:00~20:00

場所 えこにこスペース
    白石区本郷通6丁目北1-23
    ※地下鉄南郷7丁目駅より徒歩5分

参加費 トーク&ワークショップのみ     1,000円
      トーク&ワークショップ・交流会  2,000円(食事つき)

申し込み、お問い合わせは 「えこふりぃ」 866-1113まで

それでは緊張しながらお待ちしております。

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