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2014年10月12日 の投稿一覧

金融全般⑨:「お金に働いてもらうということ」

こんにちは。浜本です。

金融全般の第9回は「お金に働いてもらうということ」と題して、書いてまいります。

money⑤

プライベートバンカー時代に、大金持ちの方々とお話をさせていただいておりますと、多くの方が同じことをおっしゃいます。

「私は、私のお金に働いてもらってるんだよ」

普通の人たちからはあまり聞かない言葉なのですが、富裕層の方々からはよく聞く言葉なのです。

私たちは、

「働いてお金をもらう」

のが普通だと思っているのですが、お金持ちはそうではありません。

「お金に働いてもらう」のだそうです。

それは、つまり自らの大事な資産である「お金」を「うまく投資する」ことによって、「お金さんに仲間を呼んでもらって増やしてもらう」という感覚なのかなと思います。

とにかく、お金持ちほど、お金を増やそうということよりも、資産を守る、うまく活用するということへの努力はされていらっしゃるのを感じます。

では、「お金に働いてもらう」とはどういうことなのか?

第8回のブログでも書かせていただきました通り、投資の原理原則というものがありますので、「成長している分野」に自らの大切なお金を参加させるので
す。

自分自身の分身として、エネルギーである「自分の大切なお金」を、その成長市場で頑張ってもらいに旅に出すのです。

そうすると、お金はその成長市場で、成長企業の株式となったり、商品になったり、その地域の通貨となったりして、その地域や企業の成長のエネルギーを受けて、自分自身を成長させます。

本当は投資家である私たちが成長市場に乗り込んでいって、そこで事業をするなり、仕事を始めるなりすることで、得られる活気のある市場での成長を、自分の分身である「お金」は、代わりに享受してくれて、自らを成長させて帰ってきてくれるのです。

自分自身で出来ることなど限られます。

多くの成長分野に首を突っ込むことは、物理的にできません。

しかし、そういう分野を見つけたならば、自らの分身である「お金」に、そこでの頑張りを託するのです。

それで、「成長して帰ってきてくれる」ことを期待するのです。

もちろん、失敗に終わることもあるけれど、自分自身が乗り込んでいって失敗するよりは軽微な影響で終わることの方が多いです。

つまり、「お金」は、自らの成長の機会を代わりに担ってくれており、「お金の成長」という成果によって、その成長の機会を享受して帰ってきてくれるものなのです。

これが、お金持ちの方々が、「お金に働いてもらっている」とおっしゃる背景であり、私たちがあまり持ちえぬ感覚です。

「お金に働いてもらう」ことに、金額の大小はあまり関係ありません。

確かに、金額が大きい人の方が、より多くの機会に恵まれることは、間違いありません。

しかし、誰にでも、アンテナを高くさえしておけば、投資する機会に恵まれるはずです。

ポイントは、「お金に働いてもらう」という感覚をもって、そのチャンスが来た時に気付けるかどうか、ということいかかっていると思います。

常日頃からの意識が、結果として大きな成果の違いに結びついていくのです。

皆さんも、「お金に働いてもらうこと」を意識して、日々過ごされてみてはいかがでしょうか?

浜本学泰

金融全般⑧:「世界情勢と金融市場は連動する」

こんにちは。

浜本です。

金融全般の第8回目は、「世界情勢と金融市場は連動する」と題して、投資をする際の基本的な考え方について、お話ししてまいりたいと思います。

「投資は難しい」
「投資はたくさんの知識がないとだめ」
「投資は専門の教育を受けないとだめ」

という風な思い込みが世間では聞かれます。

しかし、投資とはそれほど難しく考える必要はなく、経済というものは、皆さんが認識している社会情勢を反映しておりますので、それと投資商品を結び付けるだけでよいのです。

あとは、社会情勢と金融市場がどう連動しているかを知れば良いだけですね。

金融市場の原理原則は大まかにいうと以下の通りです。

  1. お金は、成長するところに集まる。
  2. お金が集まると、景気が良くなる。
  3. 景気が良くなると、物の価値が高まる、金利は上がる。
  4. 物の価値が高まる時は株価や商品の価格が上昇、金利が上がると債券の価値は下落。


 

以上のようになっています。

 

Growth

ということは、日本国内や世界中を見ていて、成長しているところ、もしくは、成長しそうなところを見つければよいのです。

もちろん、情報リソースは、新聞やテレビなどのニュース程度で十分です。

 

成長と言っても色々とあります。産業の成長、人口の成長などなど。

基本的には、業績の成長と、人口の成長を追えば十分かと思います。

 

ある会社、ある産業の業績がとっても伸びている。

ある地域、ある国の人口やGDPがすごく伸びている。

人口が伸びると人々は、●●を使うようになるから、●●の消費が伸びている。

 

 

こういうことは、一般の方でも少し意識すれば理解できる情報です。

投資は、一瞬の判断で勝負が決まるものばかりではありません。

その先に、自分の大切なお金を「応援に行かせる」という意識でよいのです。

 

そうすると、その「伸びている環境で、自らの大切なお金も、周囲と同じように成長してくれる」ようになります。

そして、ころ合いを見て、自分の大切なお金に、帰還命令を出せばよいのです。

 

投資とはシンプルにいえば、こういうものです。

 

世界に目を向けていけば、人口が増加している地域は一目瞭然ですね?

国内に目を向ければ、業績の良い会社、人材の採用数が伸びている会社など、伸びているところは見つけられますね。

 

また、逆も真なりです。

 

衰退していくところには、前述のメカニズムの逆が働きます。

衰退の場合は、行くところまで行くと、「破たん」や「崩壊」、「倒産」という結末を迎えるものがあるので、更なる注意が必要になります。

 

投資の世界は難しいと思い込んでいらっしゃる方は多いのですが、おおざっぱにいえば、このような考え方を持っていれば、投資はうまくできるのです。

 

投資を遠い難しいものだという概念を振り払い、なじみやすいものだととらえていただけるようになると幸いです。

 

 

浜本学泰

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