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道民のための 「金融リテラシー向上講座」

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2014年10月04日 の投稿一覧

金融全般②:「日本人にお金の知識がない理由」

こんにちは。

浜本です。

金融全般のテーマの第2回目は「日本人にお金の知識がない理由」です。

なぜ、私たち日本人は、お金の知識を持たないまま、大人になり、大人になってもお金のことを学ばないままなのでしょうか?

明確な答えは、よくわかりません。

歴史的な背景などもあるでしょうし、文化的な側面もあることと思います。

ここでは、私の推測を元に「日本人がなぜお金の知識を持っていないのか」について考えてまいりたいと存じます。

お金というものは、元々は物々交換という商取引が生まれ、盛んになった時に、物同士の交換では商取引が難しいケースが増え、より共通の価値尺度を持ったものと、運搬のしやすさ、保存がきくというニーズが台頭したことで出来上がったといわれております。

唯一、私たちが学校で習う「貨幣」の機能について、おさらいしてみましょう。

貨幣には以下の3つの機能があるといわれております。

①価値の尺度…品物の値段、モノの価値を示すという役割

②交換(決済)手段…支払機能としての役割

③価値貯蔵手段…お金の貯蔵手段としての役割

日本人は昔から農耕民族であり、季節に応じて食物を作ったり、道具を作ったりと、季節性のある生活スタイルを送ってきました。

私たちの生活は、まさに貨幣の3つの役割を忠実に使ってきたと言えるでしょう。

共通の価値の尺度をもって、決済手段として用い、来年の収穫の時まで富を蓄えておくということです。

日本人の生活スタイルこそ、まさに貨幣を貨幣として正しく使ってきた民族なのではないかと思います。

また、日本人はお金のことは口にしてはいけないという美徳のようなものを持っております。

自らの欲や裕福さを自慢したり、人にさらしたりすることは恥ずかしいことであると考えられてきました。

ですから、どんなに儲けていても人に言いませんし、儲け方などを口外しようものなら、「お金に汚い人」「お金にシビアな人」というレッテルを貼られてしまうことになるでしょう。

お金というものに対しての考え方は、日本においても古くからたくさんの格言や金言があります。

実は日本人はお金のことについて、知識が全くないということではないのです。

お金というものが、第1回に書かせていただいたように、「ただの印刷した紙」に変わった時、また「ただの数字の羅列」に変わった頃から、欧米のこの世の中をコントロールしている人たちの考えに沿った「貨幣経済」「金融市場」というものが作り上げられ、世の中の方が変わってしまったのです。

彼らは、自ら作った「お金に関するルール」をうまく使って、「実体がない価値」をどんどん作り上げ、人から大事なものを奪い取っていくのがとても上手なのです。

今、世界は彼らの作った金融のルールで動いております。

これらは、一般人に仕組みがわかってはいけないのです。

なぜなら、巧みに地球上の多くの人たちから、価値を吸い上げていく構造を作り上げることが出来たからです。

私たちは、「貨幣」を「貨幣らしく」正しく使ってきました。

欧米で開発された「数字だけの貨幣」によって、人為的に価値を操作するということをしてきました。

欲にまみれたお金は、マイナスの波動を持っています。

人を傷つける力を持っています。

今、私たち、日本人には、「お金本来の意味と使い方」が定着しています。

しかし、彼らの構築した「数字だけのお金の時代」のおいては、そういう状況では、「良いカモ」にされてしまうのです。

ですから、彼らの手法なり考え方を知った上で、対策を講じていかなければなりません。

まずは、お金の特性をしっかりと学ぶところから始めなくてはいけません。

日本人は、実は昔からお金を正しく使ってきました。

ここ最近になって、一部の欧米人などが、自らのためにそのエネルギーである「お金」を使い始めました。

ただ、正直で真面目なだけでは、彼らの搾取されてしまう。

そうならないためにも、私たちも彼らの手法を学び、自らを守っていかねばならないのです。

私たちは本当は金融が得意な民族のはずです。

是非とも正しいお金の使い方を身につけ、幸せに暮らし、子々孫々に至るまで安寧に暮らしていってほしいと強く願います。

浜本学泰

金融全般①「そもそもお金ってどういうもの?」

こんにちは。

浜本学泰(はまもと たかやす)と申します。

北海道が大好きです。

この度、北海道の皆様に金融リテラシーの向上に関する情報をお伝えできる場をいただけた事を

心より嬉しく思っております。

ありがとうございます。

さて、記念すべき第1回のテーマは、ずばり「お金」についてです。

皆さんは、お金というものを、子供のころから触れているにも関わらず、ほとんど勉強することなく、大人になり、そして、時には、それに翻弄されながら、この世から去っていきます。

そして、去った後も、残された人々をお金の問題で悩ませたりするのです。

常に私たちの周囲にあり、私たちの生活に大きく影響を及ぼしてくるこの「お金」というものについて、もっと
知識を持っていてもよろしいのではないでしょうか?

そうすれば、きっと日々の生活から、周囲の方々、そして、未来におけるまで、より幸せな生活が送れるものと思います。

money

皆さんは、日本のお金(紙幣)はどこが発行しているかご存知でしょうか?

そうです。日本銀行(日銀)です。

紙幣は、正式には「日本銀行券」といいます。

それでは、現在、日本のお金はどのくらい流通しているのでしょうか?

Wikipediaによると、

 円の流通高は2009年3月末現在において現金ベースで81兆4,215億円であり、このうち日本銀行が発行する紙幣が76兆8,977億円、財務省が発行する硬貨が4兆5,237億円である[6]。円の通貨流通高とは、現金の総額と捉えることもできる。紙幣は国立印刷局が印刷・製造しており、製品そのものは市中に出回っている紙幣以外に日本銀行の金庫内にも保管されており、必要に応じて発行される。個人や企業への支払に使う紙幣を調達するために、金融機関が日本銀行に保有している当座預金から資金を引き出して、日本銀行の窓口で紙幣を受け取ることによって日本銀行券は発行される。
 経済活動に使われる資金としての円は、現金以外にも銀行に個人や企業が保有している当座預金や普通預金などほとんど現金と同様に日々の取引の決済に利用できる資金などもある。日本では、金融機関以外の民間企業、個人や地方公共団体などが保有している現金に当座預金、普通預金、定期性預金などを加え、さらにCD(譲渡性預金)を加えたM2+CDが市中にある円資金の流通量の指標として使われることが多い(詳しくはマネーサプライを参照)。

とのことです。

お金そのもので、81兆円ものお金が流通しているようですし、その他にも銀行の預金などを加えると、もっと膨大な金額のお金が流通しているということになります。

では、発行元である日本銀行はどういう機関かご存知でしょうか?

多くの人たちが、「日本銀行は国の機関である」と思い込んでいます。

なぜなら、日本銀行は、日本の「円」という通貨や景気動向を左右する「通貨流通量」と「基準金利」を決める役目を果たしているからです。

金利を動かすことで、市中に広がるお金の量をコントロールできるのです。

金利を下げれば、企業は借り入れを起こしやすくなるので、銀行がお金を貸します。
すると、貸した分だけ市中にお金が流れるという仕組みです。

このように、日本銀行は、「通貨流通量そのもの」と「金利」をコントロールすることによって、物価や景気を調整する機能があるのです。

しかし、多くの方々が思っているのとは違って、日本銀行は、その他の国の中央銀行がそうであるように「民間企業」という建てつけにな
っています。

株式会社のような構造で、「出資証券」と呼ばれる持ち分は、株式市場で売買されております。

そのような民間企業が、一国の通貨を通じて、経済をコントロールしているのです。

これは、アメリカのFRBなども同じことです。

では、その日本銀行が発行している「日本銀行券」というもの自体を考えてみましょう。

「日本銀行券」に価値はありますか?

私たちは、紙幣に価値があると思い込んでいます。

しかし、現実は「ただの紙切れ」です。

でも、みんなが、「その紙は1万円という紙で、1万円という価値がある」という共通認識があるからこそ流通が可能となります。

昔は、貴金属や貝殻、石など、それ自体に価値があるものが「貨幣」として流通して、価値の交換というお金の根源的な役割を果たしてきました。

しかし、かさばるとか、重くて持ち運びしにくいなどの理由により、いつの間にか「紙幣」というものが生まれました。

最初のうちは、「紙」を「価値がある」という風にするために「兌換(だかん)紙幣」というものから始まり、その紙を銀行に持って行くと、「金」に変えてくれました。

ですから、銀行に持って行けば「金」に変えてくれる紙は、価値があるという風に認識され、紙幣というものが普及していきました。

しかし、いつの間にか、「兌換」はなくなり、金に交換してくれない「ただの印刷物」が「紙幣」として価値を持ち始めることになったのです。

人間の馴れというものは怖いものです。

以前は、私たちの給料は、「手渡し」で行われていたようですね。

給料日になると、社長様から、直接、「今月もありがとう」とか言って、キャッシュが渡されていました。

しかし、これもいつの間にか、「銀行振り込み」という形で、銀行口座にいつの間にか入っているという事に変わりました。

つまり、キャッシュは動いておらず、「ただの数字の移動」だけで価値が移転しているという状況に
なっているわけです。

このように見てきますと、以前は「貨幣そのもの」に価値があったのですが、今の貨幣というもの自体には
価値がありません。

価値があるとみんなが思っているだけなのです。

さらに言えば、「実体」すらなくなっており、「ただの数字」になってしまっています

こうなってくると、「お金」というものは、実体がないもの、「価値という認識」ということにすり替わって来るのです。

実体がなくなったお金はどうなるか?

これが、今回最もお伝えしたいことです。

「お金はこの世の中で、唯一、物理学が適用されないものである」

ということです。

どういうことかといいますと、

「低いところから高いところにシフトしていくものである」

ということです。

普通のものは、この世では、高いところから低いところに落ちていきます。
そして、高低差を調整しようとして、バランスを保つようにできております。

しかし、「お金」というものは違うのです。

たとえば、

「A銀行に預金すると金利が0.01%だけど、B銀行に預けると1%の金利がつく」

となるとどうでしょうか?

多くの人たちが、A銀行の預金を解約して、少しでも増えるB銀行に預金をするのではないでしょうか?

つまり「低いところから高いところにお金はシフトする」のです。

また、お金持ちの人と、そうでもない人がいたとして、それぞれの人たちの金回りはどんな感じだと
思いますか?

この世の物理学が働くのであれば、お金持ちの余剰なお金は、そうでない人々の手に行くことになり、
富はバランス化されるように調整されるはずです。

違いますね?

この世は、お金持ちはどんどんお金持ちになり、そうではない人はずっとお金に追われて生活すること
になっています。

つまり、お金のない人から、お金を持っている人にシフトしていくようになっているのです。

また、お金は、「増やそうとすると増えにくい」「ないのに使おうとするとたくさん払わないといけない」
という法則があります。

これは、「金利」というものが存在するからです。

この世では、「預金金利」よりも、「借入金利」の方が必ず高くなっています。

銀行は、その金利の差によって、収益を上げています。

銀行はお金を貸すのが仕事です。

日本は銀行がたくさんあります。
大きいものがたくさんあります。

しかし、一般的には「お金は借りてはいけない」というのが美徳といわれています。

現実的には、多くの人たちが、事業用資金や住宅ローンなどの借り入れを行っております。

このようにお金にまつわることを書いていみますと、私たちの認識しているものと全く違う現実が見えてきませんか?

これがお金の本質なのです。

「お金」は「この世で唯一物理学が適用されないもの」であり、「実体のないもの」です。

これを、他のものと同じように扱っていませんか?

他のものと同じように扱おうとすると、エネルギーが逆ですので、それによってトラブルが起こ
ったりすることになるわけです。

まずは、この金融全般シリーズをお読みいただき、「お金」に対する知識を少しずつ習得して
いっていただければ、より幸せな生活をお送りいただけるものと思います。

第1回目は、大変長文となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

はまもとたかやす

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