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2014年10月20日 の投稿一覧

金融全般⑭:「投資は長期or短期」

こんにちは。浜本です。

金融全般の第14回目は、投資の期間について考えてみたいと思います。

前述させていただきましたが、現在のプロの間での投資の常識の中で、
「長期投資はリスクが抑えられる」というものがありますので、一般
的には「長期投資を勧める」方が多いのは事実です。

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しかし、復習になりますが、その考え方には一つの前提条件が必要で
した。

その条件とは、

「その投資先の経済が成長していること」

です。

投資先の経済が成長しているからこそ、上がったり下がったりするけど、
長期的には上がっていくものだから、長い目で見れば、高いところでも
投資して、安い時にも投資して、トータルすると買うコストは下がり、
長期的に成長を続けているので、お迎えが来て、リターンが上がるという
考え方です。

しかし、以前と違いまして、世の中は不透明さが増してきたのは、周知
の事実です。

5年後のこと、予想できますか?

投資をする時に、最も大事なことは、今から投資をする期間(これから
未来の時点)を見通せるかどうかです。

その見通しが確かであればあるほど、利益が出る確率が高くなるのです。

普通に考えればお分かりですね?

ジャンケンするときに相手が出すものが分かってたら、絶対に勝てますね。

それと同じで、日本経済が5年間でどのくらい成長するか、A社の利益が
10年間でどのくらい成長するかということが分かっていれば、その成長
することに対して投資をすれば、ほぼ間違いなくリターンを得られると
いうことです。

しかし、投資で難しいのは、その将来を予測することです。

昔は、右肩上がりの経済でしたので、経済全体が成長してく前提があり
ましたので、投資する際もイメージを持ちやすかったです。

長期でどっしりと投資することが出来たと思います。

株式投資や、債券投資などを考えてみますと、株式の場合は、よく知って
る会社を応援する意味で長期で株主でいるということはあると思いますし、
債券も満期まで長期で保有するというのが本来の投資の仕方だと思います。

しかし、こと、利益を得るという目的に絞って投資を考えた場合には、前述
のように、どれだけ将来を見通せるかどうかが、結果の成否に大きく関わっ
てくるのです。

私が、以前、トレードスクールに行った際に、あまり学ぶことはなかったの
ですが、一つだけ目から鱗の発見があったことがありました。

それは、投資をしていて一番安全な状態はどんな状態だと思いますか?

という問いに対する答えでした。

私は投資していないこと、だと思っていましたが、それでは投資していないので
答えになっていません。

正解は、

「ずっと見ていること」

でした。

この答えには目から鱗でした。

確かにその通りです。

投資したものの値動きを見ていれば、おかしな動きがあったときにすぐに
損切りが出来るので、大きく損を出すことがありません。

大きく損失を出す時というのは、ほったらかしにしているか、損失が出そ
うなサインが出ているのに、それに従わずに自らのエゴを突き通す時です。

自動車の運転に例えると、わき見運転をしている状態です。

とても危ないですね。

命の次に大切だとよく言われる自らのお金から目を離すということです。

でも、実際のところ、投資している間、ずっと見続けるということは、
とても難しいことですし、日々の生活を送っていたら無理なことです。

ですから、選ぶべき選択肢は以下の通りとなります。

・未来をある程度見通せる市場に長期で投資する。
・ずっと見られる時間の間だけという短期の投資をする。

です。

どちらでもよろしいですが、一般的には投資とは長期が当たり前という
常識のように言われておりますが、その限りではないということをお伝
えしたく存じます。

長期でも短期でも、投資は投資。

要は皆様の資産が、順調に確実に増えていけばよいのです。

それには、前がしっかりと見えている事、または、見えている範囲で
投資をすることということが大切になります。

ですから、短期が良いのか長期が良いのかという議論ではなくて、
見えているところに投資するということが重要であるということです。

投資の観点として、頭においておいていただけると幸いです。

浜本学泰

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