札幌100マイル

円山飼育員日誌~サルと一緒!

円山動物園のニホンザルを中心とした動物達と、ちょっと変わった飼育係をご紹介!

2009年03月18日 の投稿一覧

3月3日生まれの女の子!  決断

親のラッシュの様子は変わりません
乳の張りも強くはなっているけどいまひとつ。
子供は座る時間が長くなってきました・・・

17時決断です。

18時授乳ということで準備開始!

父親ののプッチョには「ちょっとごめんねー」と外に出てもらい、ラッシュと子供を分けます。
子供は座ったままです。

心配していた分けてからの母親の状態も落着いており大丈夫そう
使う道具は牛用の哺乳瓶と初乳ミルク

でかいでしょ

動物種によって乳の吸い方も変わります。
これは乳房の構造にも関係することですが、人間なんかは乳頭に細かい穴が沢山開いていて、舌を丸め乳首を包み込み吸引という飲み方です。
でも牛はミルクが一度乳房内の乳槽という所にたまり、そこから乳頭内にストロー状になっている管が伸びているので、子供がしごくように吸うのが飲み方です。

今回も人用の哺乳瓶で先に試してみたのですがやっぱりダメ、指を奥の方まで入れると強く吸うのですが、人間用では吸えません。キリンはうまく飲んだんだけどなー

母ちゃんのラッシュが心配そうに覗いています。



エランド担当は飼育員2年目の松田さん、子供がなれてきて一人でやってもらいましたが、体の間接がすべて90度になってます、緊張したそうです。



確認することがもう一点、  ちゃんと飲み込んでいるかどうか?
獣医の伊藤さんが珍しく真剣な目で見ています。




18時の次に22時と2回やって初乳からの抗体の面では大丈夫
そして子供の体力も明日までは持つでしょう
あとは 「母ちゃん 頼むよ!」 と言い残し家へ帰りました。


次の日
朝、熱帯動物館に行くと、すでに松田さんが和らいだ表情




ラッシュえらい! ちびすけよくやった!
喉も動いてます
乳房も吸われたため片方へこんでます
出てるし、飲んでる!これで大丈夫でしょう
人工哺育でもいいのですが、やはり母ちゃんが一番です



これは今日の写真です。
 



子供の体もがっしりしてきたし、ラッシュも人と子供の間に必ず入り込み子供を守ってます。
よしよし


あとは名前かー
そうだ 名前は後日公募します!
皆さん良い名前付けてやってください

20090318-08.jpg
でもひな祭りに生まれて女の子だから、やっぱり名前は○○ちゃんかなー

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