札幌100マイル

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円山動物園オフィシャルブログ 円山動物園で飼育しているホッキョクグマの情報をお伝えします!

by shimizu

プロフィール

札幌市円山動物園

清水 道晃

こども動物園での臨時職員、非常勤職員を経て、平成23年より、正規職員として円山動物園勤務。
エランドを担当後、平成24年度から、ホッキョクグマなど世界の熊館の動物を担当。


投稿したブログ数:174件

キャンディ

先日様子がおかしかったキャンディですが
実は昨日12月30日(日)午前11時19分に2頭の赤ちゃんを出産しましたが、残念ながら2頭とも死亡しました。

明日あらためて当園のHPにてお知らせ致しますが、本日昼頃、マスコミの皆様に以下のお知らせをしたところでした。

報道各社 様

『ホッキョクグマの「キャンディ」が待望の出産。しかし残念ながら赤ちゃんは同日死亡しました』

12月27日頃より、産室でチップを掘る行動が見られるなど、出産の兆しがあったホッキョクグマの「キャンディ」ですが、12月30日(日)午前11時19分、初出産をしました。

しかし、数時間経過しても子育てする様子が見られず、赤ちゃんの鳴き声も微弱になったため、職員が飼育場に入り、午後3時30分に赤ちゃんを産室から運び出しました。

1頭は死産、もう1頭は、既に衰弱が激しく、即、園内動物病院に収容しましたが、午後4時30分に死亡が確認されました。直接の死因は、産室内での母体による全身圧迫死と思われます。3月下旬に交尾が確認され、出産の期待が膨らむ中での待望の赤ちゃん誕生でしたが、非常に残念な結果となりました。キャンディは、20歳と高齢の部類になりますが、次のチャンスに期待したいと思います。

また、12月8日に誕生したララの2頭の子供は、鳴き声と映像から順調に生育しているものと思われます。

なお、世界の熊館は引き続き観覧中止となりますので、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。



今年も最後となりましたが、最後の報告がこのような形になってしまい申し訳ないです。

初産の難しさを痛感しました。
性別は最初に産まれた仔がオス、2頭目に死産だった仔がメスでした。

数時間ではありましたが、この世に生を受けた命に感謝と合掌。

キャンディの状態は良好ですのでご安心を。

取急ぎ皆様に報告でした。



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