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プロフィール

浜本 学泰(はまもと たかやす)

株式会社倭・美 代表取締役
株式会社アンヤット 代表取締役

●生年月日:昭和48年4月4日生まれ (41歳)
●出身地:石川県小松市生まれ
●経歴:
1996年 一橋大学商学部商学科卒業 
         専攻:外国為替、国際金融
  同年 野村證券株式会社入社
2002年 メリルリンチ日本証券株式会社入社
2003年 独立系投資顧問会社入社
2008年 個人投資家としてFX、株式、日経平均先物取引を開始。
2009年頃~  個人向けにトレード手法を解放して、教え始める。
2014年現在 述べ1000名ほどの方にトレードを教え、数多くの自立したトレーダーを 輩出している。

●趣味:旅行、食べ歩き
●座右の銘:即行即止
●好きな言葉:人生の大切なあいうえお 「案」「因」「運」「縁」「恩」


投稿したブログ数:31件

金融全般①「そもそもお金ってどういうもの?」

こんにちは。

浜本学泰(はまもと たかやす)と申します。

北海道が大好きです。

この度、北海道の皆様に金融リテラシーの向上に関する情報をお伝えできる場をいただけた事を

心より嬉しく思っております。

ありがとうございます。

さて、記念すべき第1回のテーマは、ずばり「お金」についてです。

皆さんは、お金というものを、子供のころから触れているにも関わらず、ほとんど勉強することなく、大人になり、そして、時には、それに翻弄されながら、この世から去っていきます。

そして、去った後も、残された人々をお金の問題で悩ませたりするのです。

常に私たちの周囲にあり、私たちの生活に大きく影響を及ぼしてくるこの「お金」というものについて、もっと
知識を持っていてもよろしいのではないでしょうか?

そうすれば、きっと日々の生活から、周囲の方々、そして、未来におけるまで、より幸せな生活が送れるものと思います。

money

皆さんは、日本のお金(紙幣)はどこが発行しているかご存知でしょうか?

そうです。日本銀行(日銀)です。

紙幣は、正式には「日本銀行券」といいます。

それでは、現在、日本のお金はどのくらい流通しているのでしょうか?

Wikipediaによると、

 円の流通高は2009年3月末現在において現金ベースで81兆4,215億円であり、このうち日本銀行が発行する紙幣が76兆8,977億円、財務省が発行する硬貨が4兆5,237億円である[6]。円の通貨流通高とは、現金の総額と捉えることもできる。紙幣は国立印刷局が印刷・製造しており、製品そのものは市中に出回っている紙幣以外に日本銀行の金庫内にも保管されており、必要に応じて発行される。個人や企業への支払に使う紙幣を調達するために、金融機関が日本銀行に保有している当座預金から資金を引き出して、日本銀行の窓口で紙幣を受け取ることによって日本銀行券は発行される。
 経済活動に使われる資金としての円は、現金以外にも銀行に個人や企業が保有している当座預金や普通預金などほとんど現金と同様に日々の取引の決済に利用できる資金などもある。日本では、金融機関以外の民間企業、個人や地方公共団体などが保有している現金に当座預金、普通預金、定期性預金などを加え、さらにCD(譲渡性預金)を加えたM2+CDが市中にある円資金の流通量の指標として使われることが多い(詳しくはマネーサプライを参照)。

とのことです。

お金そのもので、81兆円ものお金が流通しているようですし、その他にも銀行の預金などを加えると、もっと膨大な金額のお金が流通しているということになります。

では、発行元である日本銀行はどういう機関かご存知でしょうか?

多くの人たちが、「日本銀行は国の機関である」と思い込んでいます。

なぜなら、日本銀行は、日本の「円」という通貨や景気動向を左右する「通貨流通量」と「基準金利」を決める役目を果たしているからです。

金利を動かすことで、市中に広がるお金の量をコントロールできるのです。

金利を下げれば、企業は借り入れを起こしやすくなるので、銀行がお金を貸します。
すると、貸した分だけ市中にお金が流れるという仕組みです。

このように、日本銀行は、「通貨流通量そのもの」と「金利」をコントロールすることによって、物価や景気を調整する機能があるのです。

しかし、多くの方々が思っているのとは違って、日本銀行は、その他の国の中央銀行がそうであるように「民間企業」という建てつけにな
っています。

株式会社のような構造で、「出資証券」と呼ばれる持ち分は、株式市場で売買されております。

そのような民間企業が、一国の通貨を通じて、経済をコントロールしているのです。

これは、アメリカのFRBなども同じことです。

では、その日本銀行が発行している「日本銀行券」というもの自体を考えてみましょう。

「日本銀行券」に価値はありますか?

私たちは、紙幣に価値があると思い込んでいます。

しかし、現実は「ただの紙切れ」です。

でも、みんなが、「その紙は1万円という紙で、1万円という価値がある」という共通認識があるからこそ流通が可能となります。

昔は、貴金属や貝殻、石など、それ自体に価値があるものが「貨幣」として流通して、価値の交換というお金の根源的な役割を果たしてきました。

しかし、かさばるとか、重くて持ち運びしにくいなどの理由により、いつの間にか「紙幣」というものが生まれました。

最初のうちは、「紙」を「価値がある」という風にするために「兌換(だかん)紙幣」というものから始まり、その紙を銀行に持って行くと、「金」に変えてくれました。

ですから、銀行に持って行けば「金」に変えてくれる紙は、価値があるという風に認識され、紙幣というものが普及していきました。

しかし、いつの間にか、「兌換」はなくなり、金に交換してくれない「ただの印刷物」が「紙幣」として価値を持ち始めることになったのです。

人間の馴れというものは怖いものです。

以前は、私たちの給料は、「手渡し」で行われていたようですね。

給料日になると、社長様から、直接、「今月もありがとう」とか言って、キャッシュが渡されていました。

しかし、これもいつの間にか、「銀行振り込み」という形で、銀行口座にいつの間にか入っているという事に変わりました。

つまり、キャッシュは動いておらず、「ただの数字の移動」だけで価値が移転しているという状況に
なっているわけです。

このように見てきますと、以前は「貨幣そのもの」に価値があったのですが、今の貨幣というもの自体には
価値がありません。

価値があるとみんなが思っているだけなのです。

さらに言えば、「実体」すらなくなっており、「ただの数字」になってしまっています

こうなってくると、「お金」というものは、実体がないもの、「価値という認識」ということにすり替わって来るのです。

実体がなくなったお金はどうなるか?

これが、今回最もお伝えしたいことです。

「お金はこの世の中で、唯一、物理学が適用されないものである」

ということです。

どういうことかといいますと、

「低いところから高いところにシフトしていくものである」

ということです。

普通のものは、この世では、高いところから低いところに落ちていきます。
そして、高低差を調整しようとして、バランスを保つようにできております。

しかし、「お金」というものは違うのです。

たとえば、

「A銀行に預金すると金利が0.01%だけど、B銀行に預けると1%の金利がつく」

となるとどうでしょうか?

多くの人たちが、A銀行の預金を解約して、少しでも増えるB銀行に預金をするのではないでしょうか?

つまり「低いところから高いところにお金はシフトする」のです。

また、お金持ちの人と、そうでもない人がいたとして、それぞれの人たちの金回りはどんな感じだと
思いますか?

この世の物理学が働くのであれば、お金持ちの余剰なお金は、そうでない人々の手に行くことになり、
富はバランス化されるように調整されるはずです。

違いますね?

この世は、お金持ちはどんどんお金持ちになり、そうではない人はずっとお金に追われて生活すること
になっています。

つまり、お金のない人から、お金を持っている人にシフトしていくようになっているのです。

また、お金は、「増やそうとすると増えにくい」「ないのに使おうとするとたくさん払わないといけない」
という法則があります。

これは、「金利」というものが存在するからです。

この世では、「預金金利」よりも、「借入金利」の方が必ず高くなっています。

銀行は、その金利の差によって、収益を上げています。

銀行はお金を貸すのが仕事です。

日本は銀行がたくさんあります。
大きいものがたくさんあります。

しかし、一般的には「お金は借りてはいけない」というのが美徳といわれています。

現実的には、多くの人たちが、事業用資金や住宅ローンなどの借り入れを行っております。

このようにお金にまつわることを書いていみますと、私たちの認識しているものと全く違う現実が見えてきませんか?

これがお金の本質なのです。

「お金」は「この世で唯一物理学が適用されないもの」であり、「実体のないもの」です。

これを、他のものと同じように扱っていませんか?

他のものと同じように扱おうとすると、エネルギーが逆ですので、それによってトラブルが起こ
ったりすることになるわけです。

まずは、この金融全般シリーズをお読みいただき、「お金」に対する知識を少しずつ習得して
いっていただければ、より幸せな生活をお送りいただけるものと思います。

第1回目は、大変長文となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

はまもとたかやす

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