仁義なき戦い
Posted by zookids on 2012年2月5日(日) 22:15
ほんのちょろっと寒さが緩んでおりますね。
お陰で自分の何かもゆるっ、となりそうなねぇさんです今晩は。
さて、今回はちょっとした動物とのコミュニケーション(?)についてお話しますね。
微妙な脚色が入るかも知れませんが、ま、そこはいつも通りスルー方向で。
某動物園内のとある施設でのお話。
その日、飼育員は新規サイン作成の為の写真撮影へとその場へ足を踏み入れる。
デジカメを構え中へ入ると、いつもとは少しばかり違う雰囲気の飼育員に戸惑う動
物達の姿。
実は過去幾度となく失敗を繰り返してきたこの飼育員。
今回こそはきちんとした写真を納めようと、とある秘策を胸に秘め、当人としては万
を期しての撮影なのである。
何度とない失敗・・・・それは、いつもデジカメを構える度にやってくる、小悪魔の存在。
シャッターチャンスとばかりにレンズを向けると、必ずと言って良い程、そいつはレン
ズを遮るのである。
だが、今日の飼育員は一味違った。
(そうだ。邪魔をされない環境を整えてから撮影に挑めばいいじゃん?)
・・・・そんな簡単な事に今更気付くのかこいつ、との声は敢えて無視。
折しもそれは、彼等の食事時。
これならば邪魔も入るまいと、飼育員は微かに感じる昂揚とにやけ顔を押さえつつ
も、彼等の隙を狙いつつ撮影へと挑んだ。
撮影は思いの外順調に進んだ。
「お、いいね〜その顔!はい、こっち向いて〜。」
「いぃよぉ〜。じゃあちょっとポーズ取ってみようか?恥ずかしがる事ぁないってうひひひひ・・・」
・・・・・何処ぞの怪しげなカメラ小僧か?
そんな風に順調に進んでいると思っていた撮影ではあったのだが・・・・。
油断大敵 火がぼうぼう。
来た。来てしまったのだ。あの小悪魔が。
「ちょ、まっ!」
「いやだからさ・・・こら」
「いや、邪魔だから!って、や・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぷちっ。
「っしゃごらぁああああああああっっっっ!!!」
(訳:何してくれるんじゃこんガキャああ!!!」)
「っぴぃぎゃぁああああああああっっっっ!!!」
(訳:メイ悪くないもぉおおおおおんんっ!!!)
・・・・・斯くして。
飼育員の無駄な浅知恵は、小悪魔に通用する筈もなく。
逆ギレした小悪魔の噛み付き攻撃の前に、呆気なくその場を後にする事となる。
飼育員に残ったのは、言い様も無い虚しさと、噛まれた痛み。
あまつさえ興奮した彼女からの、う○ちが服に・・・・・。
う○ちが広がらない様にと、微妙に胸を張った姿のままバックヤードに戻った飼
育員は、強く心に決めたのだった。
「・・・・・・・・・・・・・写真、まっするに頼もう(涙)」
いつか。
勝てたらいいなぁ(何にだよ?)