札幌100マイル

こどもZOOからこんにちは!

こども動物園で日々奮闘するスタッフの飼育日誌的ブログ

2012年02月28日 の投稿一覧

メイの物語 ④

子供の頃から、風邪を引くとひたすらに眠っていたせいか、大人になってからも
風邪を引くと眠気に襲われるねぇさんです今晩は。

馬鹿は風邪を引かない筈なのに・・・・。

そんな訳で、昨日は眠気に負けてブログ更新ならずっ!!
今日はきちんとやりますから、許してね、麦わらボス(笑)

ではでは、いつもの様にさくっ、と始めましょう~。


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ずっとここで、こうやってくらしていくんだって、おもってた。


いつもとおなじばしょで、おばちゃんやほかのにんげんにミルクもらったりあそん
でもらったりするまいにち。
ときどき、さみしかったりもしたけど、メイはそんなまいにちがだいすきだった。
あったかいおへやで、もふもふにつかまってねむるのはすごくきもちよかったし。
そんなふうに、これからもここにいるんだろうなぁ、っておもってた。

でも・・・ちがったみたい。


あれは、いつだったかな。
いつもならミルクをくれて、ちょっとあそんだらいなくなるおばちゃんが、そのひは
メイをおへやにいれなかった。
どうしたのかな?っておばちゃんをみると、おばちゃんはおっきななにかでメイを
くるん、ってすると、そのままだっこしてくれたの。

「よーし、メイ。今日から一緒にお出かけしようねー」

おでかけ?
おでかけ、ってなに?

なんだかよくわからなかったけど、おばちゃんにだっこされたまんまメイははじめ
ておへやからでたの。


おへやからでてみえたのは、メイのぜんぜんしらないものばかり。
こわくておばちゃん!ってないたら、おばちゃんはメイをみてわらってた。

「大丈夫だから。なーんも怖くないから」

そういって、おばちゃんはメイをまたぎゅってしてくれた。



「ほらメイ、着いたよー」

くるん、ってしてたのからちょっとかおをだした。
そこは、メイのおへやとはぜんぜんちがってた。
いろんなものとか、いろんなにおいがして、やっぱりちょっとこあい。
くるんにしがみついてると、おばちゃんがこういったの。

「はい、ご対面ー」

そうして、メイがみせられたのは。

ちいさなとうめいのおくから、いっぱいメイのほうをみる『なにか』

「キキキキキ、キャキャキャ、キーキー!!」

『きゃああああああああああああああ!!』

なにこれ、なにこれ?
おばちゃん、なにかがメイにむかってないてるよ?
いっぱいいっぱい、メイをみてるよ?

こわいよおばちゃんー!!

おおごえでなきながら、おばちゃんにおもいっきりだきついた。

『こんなこわいとこやだ!おへやにかえるぅ!』

メイはそういったのに。

おばちゃんはメイのかおをみて、すっごいわらってた。

「あははは!絶叫した絶叫!ばっかだなぁ、メイは。お前の仲間だよ」


・・・・・なかま。
なかまって、なに?


けっきょく、おばちゃんはメイをおへやにはかえしてくれなかった。
メイはおばちゃんがよういした、ちいさなおへやにいれられた。

とうめいなところからは、ときどきメイのほうをみる『なかま』って、いきものたち。


メイ、これからどうなっちゃうんだろう?



初めてこども動物園に連れて行って、初めてリスザル達と対面した時の、メイの
あの悲鳴は忘れられません。

いや、メイには悪いけど本気で笑った!!

確かに、いきなり仲間とは言えあんだけの大人数(?)にガン見されたら叫びます
わな。
メイの悲鳴で更にドーム内の声はでかくなるし。それに呼応してメイも更に大声で
叫ぶしでもぉ・・・・っ!

可愛かったなぁー(←ある意味人でなし宣言)


ともあれ、ファーストコンタクトです。
これからの展開はある意味早いかもです。
もう少しお付き合いお願いしますー。

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