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メイの物語③
Posted by zookids on 2012年2月14日(火) 22:32
先日はヒツジの爪切りの時に、後ろ足で口許を蹴られ。
本日はピコの滑空訓練終了時に、顔面に飛んでこられて口許傷付き。
残念な顔が程よく更に残念になってきたねぇさんです今晩は。
・・・・・泣いても、イイデスカ?(笑)
ってまぁ、私の顔についてはど〜だっていいんですが。
最近ちょろっと、『メイの物語の続き書かないのぉ?』と極々一部からのツッコミ
がありまして(有難い事です)
これはそろそろ、きちっと報告も兼ねて物語を進めにゃならんだろ、と。
ただ、困った事に私も何処まで書いたとかすっかり忘れていまして〜。
先ずは、簡単な今までのあらすじ(っつ〜ても②までしか書いてないわ)を書いて
から、続きと行きますね。
では・・・前回までのあらすじ。
もう6月になろうかというある日。
いつも通りにドームに行くと、倒れた母サルの背中に赤ちゃんが乗ってたよ。
お母さんは既に天に召されていて、赤ちゃんは生きてたからこりゃ大変となったよ。
人工哺育だ!初めての経験だどないしょ〜!!
ま、一緒に頑張るべ。な、メイ?
・・・・ってな、身も蓋もないあらすじからどぞ〜(おい)
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あたたかいばしょ。
もふもふした、おかあさんじゃない、でも、あたしのねばしょ。
だきついても、そこからはママのにおいはしなかったけど。
あったかいから、あたしはずっとだきついていた。
ときどきふぁっ、てなって。「あれ?」っておもってめをあけると、そこにはから
らずおばちゃんのかおがあって。
なんだろぉ?ってみると、おばちゃんはいつも、メイをぎゅ、ってしてくれた。
あったかくて、ちょっとだけあまいのみものをのんで、おなかいっぱいになったら
またねむる。
メイがねむるときも、おばちゃんはまた、ぎゅってしてくれた。
ときどきちょっといたかったけど。
メイが「いたいよ」っていうと、おばちゃんはわらうんだ。
「ごめんごめん」っていうかおが、なんだかとってもうれしそうで。
おばちゃんってへんなの、っておもうんだけど。なんだかおもしろくていたいのな
んか、すぐにわすれちゃうの。
めをあけると、いつもそこにはおばちゃんがいる。
あかるくなって、くらくなっても、かわらない、そんなじかん。
メイはそんなじかんを、いっぱいすごした。
おばちゃんのほかにも、たくさんの『にんげん』がメイをみてたよ。
あそんでくれる『にんげん』とか、みてるだけの『にんげん』とか。
ときどきおばちゃんのかわりにのみものくれるのも、いたよ。
『にんげん』ってさいしょはおばちゃんもこわかったけど。
みんな、メイをみるとどうしてかわらうんだよね。
だから、そんなにこわくないのかもしれないっておもった。
さいしょはおばちゃんとメイだけだったおへや。
そこに、あるひ『にんげん』じゃないへんなのがいっぱいきたんだ。
「むむっ、あんただぁれ?」
おばちゃんとメイだけだったおへやに、いろんなメイのしらないものがあつまっ
てくる。
さいしょはなんだかこわかったり。ときどきおばちゃんがメイとあそんでくれなか
ったりしたんだけどね。
しらないものがおおくなると、おばちゃんがおへやにいるじかんがながくなってる
きがしたから。
メイとしては、いいかな?
でもね。
すっごくくらいときに、おばちゃんのこえがきこえてめをあけるとね。
いつもいないじかんなのにおばちゃんがいて。
メイじゃないことちょっとあそんだあと、おばちゃんいつもならいなくなるのにそ
こにごろん、ってねころがって。
ほんとにね、たま〜になんだけど。
「うふふふふ・・・・」
ってわらうのだけは、メイ、ほんとうにこわくてねたふりしちゃった。
おばちゃん、だいじょうぶかなぁ?
この頃はですね、怒濤の人工哺育ラッシュだったんですよ。
エゾリス(7頭)とユキウサギ(2頭(あれ?3頭だったっけ?)が+されましてね。
しかも「メイのついでによろしく〜♪」みたいな感じ?
酷い時なんかは、ミルクをあげる間隔が1時間毎だったりで、休憩所で寝る時間も惜
しくて、保育室の床で大の字で寝転がっていました(笑)
そりゃあ、テンパって笑いたくもなるよ。
この頃は週休日以外はお泊まりだったので、家に帰ると「どちら様でしたっけ?」
とよく言われた。
・・・・・・・飼育員って、大変な仕事です、はい。